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注目度がますますアップ! 「国産」ペットフード(前編)
大切なペットの「食」を考えよう

4月2日~5日に日本最大級のペットイベント「インターペット」が開催されたニュースはすでにお伝えしました。私も各ブースをひと通り回ってきましたが、会場で印象に残ったことのひとつが「国産ペットフード」推しでした。国産をうたうペットフードは以前からありましたが、ここ最近はさらに注目度が高まっています。

いくつかのペットフードメーカーで担当者にお話をうかがってみたところ、やはり、私たち人間の食事と同じように「食の安全性」問題が背景にあるようです。アメリカで、中国産フードを食べたペット1,000頭以上が死亡したというニュースをご覧になった方も多いのではないでしょうか。

日本ではトレーサビリティがそれなりにしっかりしているので、あまりにも心配する必要はないとは思いますが、やはり大切なペットには安全で美味しく毎日を健康にすごしてもらえるフードをあげたい、ということでしょう。

わが家の愛犬はサモエドの「ぐらちゃん」です。先日、10歳になりました。もうシニア犬なので消化のよいフードを選んでいます

ただ、ペットフードのパッケージ裏に「国産」と表記されていても、これはあくまでも最終加工工程を行った国はどこか、の表記です。外国産原材料を使っていても、日本国内で製造すれば国産フードになるので、もし心配な方はペットフードメーカー各社の公式ページを見てみるのがオススメです。たとえば日清ペットフードの「JPスタイル」では「主原料国産、すべての原材料・原産国情報を公開」、ペティオの「ナチュラルスタイル」では、「国産鶏の生肉を使用・必要な栄養素は全て天然由来・合成添加物不使用」などとこだわりがうたわれています。

すべてを国産にこだわる日清ペットフードの「JPスタイル」
“メタボ”のペットも増えています。療法食を扱う動物病院も増えているそうです
こちらも国産にこだわり、栄養素はすべて天然由来のペティオ「ナチュラルスタイル」

とはいえ、値段と袋の見た目だけでペットフードを選んでいる方もいるのではないでしょうか。みなさんは、いまお使いのペットフードのメーカーと銘柄、原産国、そして「なぜそのフードを選んだのか」を誰かに質問されたとしたら、どうお答えになりますか? 「選んだ理由」まで答えられるなら、ペットフードに対する意識はかなり高いと自信をもっていいのではないでしょうか。ペットは人間と違って、好みのフードを自分で選べないのですから、飼い主の気遣いがとても大切です。

そんなの気にしたことがない、という方は、まずペットフードのパッケージ裏を見てみましょう。それがどんなフードなのか、ひと目で分かるようになっています。

まず、フードの名称です。「総合栄養食」は、そのフードだけで必要な栄養素が摂れる「主食」です。「間食」「一般食(おかずタイプ)」「栄養補完食」「副食」などは、総合栄養食と一緒に与えないと栄養が偏りますから要注意。

次は原材料名です。以前はすべてを表記する必要はなかったのですが、いまは全量表示が基本です。原材料が複数使われている場合は、使用割合が多いものから順に記載されていることが多いのです。人間用と違って順に記載しなくてはならないという規定はないのですが、信用のおけるメーカーのフードなら大丈夫でしょう。

ここで大切なのは、いまお使いのフードに限らず、さまざまなフードの原材料に注目する習慣を身に付けることです。最初はチンプンカンプンでも、多数のフードを比較しながら、その原材料がどんなものなのかを考えていくことで、そのフードがどんなフードなのか、だんだん分かるようになってきます。

4ケタの賞味期限は、未開封時のものです。ウェットフードの缶詰などは、缶を開けたらなるべく早く使ったほうがいいことはみなさんご存じだと思いますが、問題はドライフードの保管方法です。いろいろな方の話を聞くと、保管方法に無頓着なことが意外と多いのです。空気に触れると酸化していきますし、湿気を吸収してカビが生えやすくなるので、袋の口を洗濯ばさみで止めただけで軒下や部屋に置いておく、などはできるだけやめましょう。冷蔵庫での保管も、出したときに湿気を呼びやすいので避けましょう。ちなみに私は、パッキン付きでがっちり密閉できる容器に入れて光が当たらない場所に保管し、開封後1カ月以内に与えられなかった分は捨てていました。

ペットフード選びはとても難しいですよね。でも、大切なペットの食事ですから、できるだけ飼い主である私たちがしっかり納得して、安心できるものをあげたいですし、保管方法にも気をつけていきたいですね。これらを意識するようになると、今度は成分や原材料などが何か知りたくなるかもしれません。次の機会にはそんな話もしたいと思います。

ペットフードやマナーの検定なども受けてみるとおもしろいかもしれません
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