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第7回 XPでより身近になったワイヤレス
ライター
清水理史 |
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“ワイヤレス”環境がここまで身近になったのは、Windows XPの恩恵も大きかったのではないだろうか?最近、つくづくそう思う。
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▲無線LANを標準サポートするWindows XP。職場や家庭、公衆無線LANなどあらゆる接続先を登録しておくことができる |
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▲移動場所に応じて、自動的に接続先が選択される。あらゆるネットワークにシームレスに接続可能だ |
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▲Windows XP Professionalを利用し、仕事場のPCでリモートデスクトップを受け付ける設定にしておけば外出先からも接続可能 |
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▲公衆無線LANを利用し、外出先から自宅にリモートデスクトップで接続。あらゆる場所での仕事が可能となった |
もちろん、無線LAN機器の価格も格段に下がったし、カフェやホテルなど、外出先で高速なインターネット接続ができる公衆無線LANの登場も普及の要因であることは間違いない。しかし、機器や利用する場所があったとしても、それがユーザーにとって使いにくいものであれば、ここまでは普及しないだろう。Windows
XPに搭載されているWireless Zero Configのように、ユーザーがあまり意識せずとも無線LANを手軽に使える環境があったからこそ、きっと無線LANの裾野が広がったのだろう。
実際、Windows XPを使い始めてから、無線LANの利用頻度は格段に上がった。仕事場は一部のサーバーなどを除き、ほぼワイヤレスで接続されているうえ、外出先でインターネットに接続する必要がある場合も高速な通信が手軽に利用可能な公衆無線LANを使うことが圧倒的に多い。
Windows XPであれば、仕事場や外出先など、さまざまな無線LAN環境のアクセスポイントを登録しておくだけで、利用場所に合わせた無線LAN接続が自動的に選択されるため、どこからでもシームレスにネットワークにつながる。この便利さを一度味わってしまうと、もはや後戻りはできない。今となっては、Windows
XP、そしてワイヤレス環境がない世界など想像もできない。
このようなワイヤレス環境の中でも、最近、特に気に入っているのは、公衆無線LANとWindows XPのリモートデスクトップを組み合わせた利用方法だ。自宅のPCにリモートデスクトップを受け付ける設定にしておき、公衆無線LANから自宅のPCにアクセス(ルーターの設定も必要)。普段利用しているメールソフトでメールを送受信したり、PCに保管してる原稿や資料を閲覧するという使い方をしている。
これまでのモバイルでは、資料をノートPCにコピーしておくなど、外出前の準備がひと苦労だったが、今では、何も考えず、ノートPCさえ持って行けば、公衆無線LANから自宅にアクセスしてどんな操作でもできるようになった。ここまで外出先での仕事が楽になったのも、すべてWindows
XPの機能のおかげだろう。
ところで、最近、Windows XPのWindows UpdateでWindows XPのWireless Zero Configが「WPA」に対応したのをご存じだろうか?
WPAとはWi-Fi Protected Accessの略で、簡単に説明すれば、これまでWEPで実現されていた無線LANのセキュリティを大幅に強化するための規格だ。802.1xを利用した認証、TKIP(Temporal
Key Integrity Protocol)のような新しい暗号化アルゴリズムなどが利用できる。WPAに対応した無線LAN製品も、もうしばらくすれば登場するので、より安全なワイヤレス環境が利用できるようになる日も近い。このような最新のテクノロジーが即座に利用できるようになるあたりもWindows
XPで無線LANが標準サポートされているおかげだろう。
ワイヤレス環境は、今後、さらに重要な役割を担うインフラになってくると予想される。しかし、Windows XPであれば、このような環境をより手軽に、しかも安心して利用することができる。今後もWindows
XPのワイヤレス関連の機能に注目したいところだ。 |
□Windows XP の WPA ワイヤレス セキュリティ アップデートの概要
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;815485
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