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第6回 リアルタイムコミュニケーションで「場」の共有
~もうWindows Messengerなしでは仕事できない!
インターネットマガジン編集長
中島由弘 |
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「インターネットマガジン」は8人で一つの製品を作っていくというチームワークが重要な仕事。スタッフそれぞれが担当ページを持ち、取材、打ち合わせなどでオフィス以外の場所を動き回る必要がある。しかし、それは決してバラバラにする孤独な仕事ではなく、チームのコミュニケーションがうまくとれないとよい記事は作り上げられないのだ。
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▲モバイルにはパソコンだけではなく、つねにウェブカムとヘッドセットを持ち歩く。コミュニケーションの方法が多様になった。 |
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▲ホワイトボードを使った写真の共有の例。写真を見ながらリアルタイムに書き込みができる |
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▲テレビ電話で接続したところ。編集部の様子も一目でわかるし、隣の席から話しかけられたのと大差ないコミュニケーションができる。 |
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そんなときに手放せないネットワークアプリケーションがWindows Messenger。まず、いま誰がインターネットに接続していて「オンライン」になっているかが一目で分かる。機能としては素朴だがとても重要なことで、「ネットワークにみんながつながっている」という“場”をビジュアルに表現し、まさにチームワークをしている意識を高めてくれる。なにしろパソコンの電源を入れるとともに利用できるようになり、ソフトウェアを意識せずに使えるので、空気のような存在になっている。
もちろん、編集スタッフだけでなく、筆者やブレーンもWindows Messengerを使っているので、分からないことの相談、連絡などはインスタントメッセージで気軽にできる。メールでは相手から返事をもらうまでに意外と時間がかかったりすることもあるのだが、インスタントメッセージならすぐその場で簡単に用件を済ませることができる。
また、私たちの仕事は国内外の取材も頻繁にある。たとえばアメリカの展示会を取材中の会場から日本で深夜まで仕事をしているスタッフに「今日、とっても面白いものを見たよ!」といって話しかけることができるし、必要とあれば、いま撮ったばかりのデジカメの写真を送ることもできる。その場合、ホワイトボードを利用すると、写真を貼り付けてお互いに書き込みを入れながら話し合うことが可能だ。
最近では無線LANのアクセススポットやイーサネットが使えるホテルが増えてきた。そのため、音声チャットも安定して使えるようになってきた。モデムでつなぐというナローバンドの環境では技術的には音声チャットができることは分かっていても、電話の品質には届かず、仕事ではなかなか使おうとは思えなかった。しかし、いまではヘッドセットをカバンに入れて持ち歩くことがとても重要になってきている。会話だけではなく、街の音まで聞こえることがあり、国際電話とはちょっと違ったリアリティーも運んでくれる。
そして、いま編集部で注目しているのはテレビ電話。従来からUSBに接続できるウェブカムを使ったテレビ電話を実験してきたが、これもブロードバンドの接続環境の普及により、利用の頻度も増えてきた。なにしろ電話よりも通話料が安いことは魅力的だし、パソコンでここまで意志の伝達が可能だということを実感すると手放せないツールになる。
これまではどんなに伝えたいことがあっても、顔を見ないでコミュニケーションすることにがまんをしてきたが、これからのブロードバンド時代には映像、音、文字などを駆使して、本当に伝えたいことを積極的に伝えていくことができる時代がやってきた。
そもそも人間は感動を他の人に伝えたいという欲求を持っている。まさに最新情報の先端にいる編集部のスタッフも「伝えたい感動」を見つけたときに、制約なくその感動をその場で伝えたいと思う。そんなわがままに答えてくれるのがWindows
Messengerなのだ。いずれ、リアルタイムの感動は編集部だけではなく、読者の方にも直接届けることができる時代がくるかもしれない。
あ、いまアメリカの駐在記者からインスタントメッセージが届いた。それではまた!誌面でお目にかかりましょう。 |
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