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第3回 デジカメユーザーにとっても大きな魅力「マイピクチャ」
エディター
成松 哲 |
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▲「スキャナとカメラウィザード」。撮影画像の中から必要なものだけを取り込める |
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▲取り込む画像のファイル名にはすべてグループ名が付き、同名フォルダに整理される |
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▲メニューバー[表示]→[写真]でフォルダウィンドウに画像をプレビュー表示できる |
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▲画像のプロパティを開いたところ。「概要」タブに情報を入力しておくとかなり便利だ |
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エディターという仕事柄、取材先で記録用にデジカメ撮影をすることがままある。また、たまの休日、遊びに出かけた先でファインダーを覗くことも少なくない。
このように何かとデジカメを利用するのだが、画像の整理にはほとほと困り果てていた。もともと片づけが苦手な上に、無精な性格も手伝って、撮影した画像はコンパクトフラッシュやハードディスクに放置しっぱなし。いざ、画像が必要な時になって慌てふためくのは、取材のあとの恒例行事となっていた。
しかし、それもWindows XPが登場するまでのお話。XPの「スキャナとカメラウィザード」がこの窮状を見事に救ってくれた。
これは、パソコンに接続されたデジカメやスキャナをハードディスクやCD-ROMドライブのような記録媒体として取り扱うための機能。デジカメとパソコンをUSB経由で接続すると、自動的にドライバが組み込まれ、「スキャナとカメラウィザード」が起動する。画面の指示に従って作業を進めていけば、必要な画像をピックアップしてハードディスクに取り込むことができる。しかも、それらの画像にグループ名を付けてやれば、選択した画像のファイル名が「<グループ名+通し番号>.jpg」に自動変換され、専用フォルダに保存される。
この手軽さはうれしい限り。「デジカメとパソコンを接続」「マウスをクリック」「キーボードで適当な名前を入力」の3アクションで画像を整理できるのは、物ぐさな私にうってつけだ。おかげで、Windows XPを導入してからというもの、自宅は足の踏み場がないような状態のままだが、デジカメ写真だけは完璧に整理整頓できるようになった。
「マイピクチャ」フォルダの機能が拡充されているのも、Windows XPならではの大きなポイントだ。Windows Me同様、フォルダ内の画像をサムネイル表示ができるのはもちろん、フォルダウィンドウで画像をプレビュー表示することもできるようになった。ワンクリックでフォルダ内の全画像をスライドショー表示することも可能だ。
また、意外と知られていないが、画像ファイルそのものに情報を埋め込むこともできる。画像のプロパティの「概要」タブに写真のタイトル、撮影者などの情報を入力しておけば、エクスプローラでその情報をもとにファイルの並び順を変更したり、キーワード検索を行える。「詳細設定」ボタンをクリックすれば、撮影に使用したデジカメや解像度、光量などの撮影情報(Exif情報)も確認できる。
あらかじめ画像についての文字情報で登録しておいて、さらに画像そのものもフォルダ内で閲覧できれば、いくら画像を散逸させる名人の私でも、目当ての画像をすぐに見つけられる。上手に撮影できた写真のExif情報をチェックしておいて、今後の参考にしてみても面白そうだ。
これまで、デジカメ画像を整理、閲覧するには、専用のソフトを使わなければならなかった。ところが、Windows XPなら、すべての作業をOSベースで行える。これは、私なんかよりはるかに整理整頓の上手なデジカメユーザーにとっても大きな魅力になるはずだ。XPを利用しているならぜひ活用してほしい。
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