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NTTドコモの「P-in Free 2PWL」は、IEEE 802.11b準拠の無線LANと64kbpsのPHSデータ通信をCFサイズのカードに詰め込んだモバイラー期待の新製品だ。Windows
XP搭載のノートパソコンに差しっぱなしにしておけば、自宅・会社・外出先、場所を問わずどこでもワイヤレスでインターネットにアクセスできる。起動、休止モードへの移行や復帰も早く、一日中、会社の外を飛び回っているハードなモバイラーにぴったりの組み合わせだ。
■起床、自宅でメールチェック
自宅にはADSL回線を引いて、それに無線LAN付きのルーターを接続している。仕事柄、ノートパソコンを自宅に持ち帰って仕事をすることも多いが、面倒な設定をしなくても家に帰って電源を入れれば、簡単に無線LANでインターネットにアクセスできるのだ。
まず朝起きたら会社のネットワークにログインしてメールチェック。おや、ずいぶんメールがたまっているな。これじゃ読むだけでけっこう時間を食うぞ。とりあえず全部受信だけしておいて、読むのと返事は出勤途中の電車の中からにしよう。
今までなら、ここでノートパソコンから無線LANカードを抜いて、通勤時用のPHSデータ通信カードを差し込んでいた。けれど、2PWLの場合なら、無線LANとPHS両方に対応しているので面倒なカードの入れ替えもいらない。家や会社にどちらかのカードを置いてきてしまった、なんてこともなくなる。どこで使うのにも1枚のカードで事足りるのだ。
■会社に到着、無線LANで会社のネットワークにアクセス
会社に着いた。うちの会社は全フロアで無線LANが導入されている。私のようにノートパソコンを常に持ち歩いている営業マンにとっては、会社に戻ってそのままパソコンを開けば、Windows
XPがアクセスポイントを探して自動で接続してくれるのでとても便利だ。私は「自宅」と「会社」、さらに外出先でブロードバンドを確保するためにNTTドコモの公衆無線LANサービス「Mzone」、併せて3種類の無線LANアクセスポイントを主に利用している。Windows
XPにはESS-IDやWEPキーをあらかじめ登録しておけば、複数登録されたプロファイルの中から、現在利用できるアクセスポイントを勝手に探し出してくれる機能があるので重宝している。
さてと、今日のスケジュールをイントラネットで確認しよう。今日はB社に係長と同行になっているな。ようやくアポイントが取れたんだな。よし、今日もがんばるぞ。
■プレゼン前に事前打ち合わせ・同僚からWindows Messenger経由でファイル受信
係長とお得意様のB社さんに訪問。駅前で係長と待ち合わせた後、近くのファーストフード店でプレゼンの最終打ち合わせだ。「今回はこのような資料を用意してきまして、この点をアピールします」「おい、あの件の資料は持ってきてないのか?」「え、係長、今回は別件のアポイントだと思ったので持ってきてないですよ」「でもお前、以前の取引履歴も押さえておかなかったら、引き合いに出されたとき困るだろうが」「すいません……。待てよ、あのファイル確か佐藤が持っていたな。ちょっと今すぐ送ってもらえるよう聞いてみます」
幸いここはMzoneのサービスエリア。無線LANでインターネットに
接続してと。お、Windows Messengerに佐藤がいるぞ! 呼びかけたらすぐに返事が返ってきた。「今外からなんだけど、至急あのファイルを送ってもらえない?」「いいよ。メールに添付する? それともこのままWindows Messengerで送る?」「今無線LANで繋がってるからこのまま送っちゃって」「OK!」。
というわけでリアルタイムにファイルを送受信、事なきを得た。これで準備万端、いざ出発!
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▲あらかじめ無線LANアクセスポイントのESS-IDとWEPキーをWindows XPに登録。プロファイルの優先順位を簡単に変更できるので、自宅や会社、公衆無線LANサービスなど複数のアクセスポイントで接続するモバイルシーンで大助かりだ。 |
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▲はじめて遭遇した無線LANアクセスポイントには、接続していいかどうか事前にユーザーに問い合わせる。大事なデータの盗聴を防ぐための対策だ。ワイヤレスモバイルのシーンでもWindows XPのセキュリティ機能は大きな力を発揮する |
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