XLRのUSB変換にもいい上海問屋のゲーミングオーディオミキサーを試す
今回は「ゲーミングオーディオミキサーホワイト DN-916238」。ゲーム実況配信やオンラインミーティングの主催などをし始めると、ある時を境に必要になる、もしくはソフトウェアオーディオミキサーへのストレスによって猛烈欲しくなる物理オーディオミキサーだ。
PCやスマートフォンで使えるゲーミングオーディオミキサー
本製品は4chオーディオミキサーで、INPUTにXLR、ヘッドセット、LINE INがあり、OUTPUTにUSB Type-C、LINE OUT、ヘッドフォンがある。本体中央にある4つのフェーダーは適度な重さがあり、微調整がしやすい作りになっているほか、ミュートボタンやモニターボタンも用意されており、例えばマイクと外部入力した音源を混ぜて配信をしたいときには十分な仕様だ。XLR(+48Vファンタム電源対応)もあるため、XLR端子を持つマイクをUSBに変換したいといった場合にも都合がいい。
PCに接続した場合はUSBオーディオ・インターフェースとしてドライバーレスで動作する。Windwos 11上では出力デバイス・入力デバイス名はともにfifineSC3。上海問屋サイト上では特に記載ナシだったが、iPhone 15 Pro Maxを接続してみたところ、GarageBandで外部入力装置として認識して音声の記録も行えた。また、iPhone 15 Pro Maxから音源を再生した際、LINE OUTからの出力も確認できており、Google Pixel5、Galaxy Z Flip5でも同様の挙動を確認した。あまりないとは思うが、スマホ向けDTM系アプリで作成した音源を本製品のLINE OUT経由でPCに入れるといったことも可能だ。
オンラインミーティングなどで試験運用をしてみて気になったのは、うっすらとしたホワイトノイズだ。ただ、ZoomやDiscrod、OBSなどではノイズ除去がソフト側に用意されているので、カジュアル用途ではまず気になることはないだろう。また、使用時のコツとしては本製品のボリュームが低めになっているため、ソフト側でフォローするといい。フェーダーの調整は細かいように見えて、ちょっと大雑把なので0、50、100くらいの感覚がおすすめになる。
さて。本製品を見てみるとフェーダー周辺には他にもボタンがある。「48V」は+48Vファンタム電源のON/OFF、「ELECTRIC」はトーンシフト、「CHANGE VOICE」はボイスチェンジャーだ。「ELECTRIC」と「CHANGE VOICE」は簡易的なもので小ネタに使う程度になるが、ともあれ試してみるといいだろう。また、本体右上にあるライトマークは、ボタンの色を変更するもので「ゲーミング」の由来はこの機能からと思われる。
また、4つの「CUSTOM」には音声や音を登録できる。最大15秒までの録音に対応しており、録音したあとはボタンを押すだけでその音が出力される仕組みだ。「はい」「そうですね」「わかりました」「音量小さめのチャイムの音」を録音してオンラインミーティングに参加してみたが、けっこう便利だった。
エントリー向けのオーディオミキサーになるが、マイクと音源のふたつであれば十分に取り回しができる。手元で物理的に操作できるのもポイントになり、この点はソフトウェアオーディオミキサーで面倒を感じたことがあればその解決策にもなるだろう。もちろん、視覚的にどの系統がどこに接続され、どこから出ているかが確認しやすいのもメリットだ。手元で一発でミュートにしたい人におすすめできる価格帯なので、入手を検討してみてほしい。
ゲーミングオーディオミキサーホワイト DN-916238
https://www.dospara.co.jp/SBR1494/IC489890.html
製品担当者のこだわりポイント
これから配信を始める方にピッタリなオーディオミキサーです。最初から本格的なモノは少し躊躇する方が多く、もっと気軽にチャレンジできる製品を提供したいという考えから、この製品企画が始まりました。ゲーミングらしいデザインと、配信用途に充分な音質を持つミキサーを目指しました。ゲーム実況やライブ配信などに興味を持つ方々が手に取りやすい価格で提供できたと思っています。この製品を通じて、新たに配信を始める方々が増えると嬉しいです。