温度調整機能付きで“冷やしすぎない”スマホ用ペルチェクーラーを試してみた
今回紹介するアイテムは「温度調節機能付きモバイルペルチェクーラー DN-916044」。スマートフォンの背面を冷却して、長時間の動画撮影や配信、スマートフォンゲームのイベント対策などに役立つ、暑い時期には必要不可欠なアイテムだ。販売価格は2,580円。
幅65~84mmまでのスマートフォンに対応するモバイルペルチェクーラー
本製品はスマートフォンの冷却用に開発されたもので、ペルチェ素子を使用し、安定してスマートフォン背面の熱を奪っていってくれる。厳密には温度調整が可能であり、冷やしすぎない運用が可能。低温環境におけるスマートフォンの安定動作を考えたい場合にも役立つといった製品になる。
本体サイズは76×50×39mm。伸縮式のスマートフォンホルダーを搭載しており、幅65~84mmまでのスマートフォンに対応する。当然ながらケースの類いをセットしてない状態のスマートフォンが対象であり、下記する冷却機能を十分に得るにはケースを使用しないことが前提だ。なお電源はUSBで給電する(2Aを推奨)。
本製品は正面下部にあるオレンジのスイッチを押すと動作を開始する。電源ボタンの左右には、プラスとマイナスボタンがあり、5~40度の温度調整に対応。
この温度は冷却面にある温度センサー部分の温度での話で、冷却対象であるスマートフォンを設定した温度に下げるわけではない。そのため、一定温度に保ちやすいくらいの認識がオススメだ。ちなみに、起動直後は数秒で11度になる。
さて。挙動を見てみると、低い温度に設定する場合は常時ファンが回転する。自動制御となっており、任意にオフにすることはできない。それなりに騒音が生じるが、ノートPCほどではなく、また低音寄りであるため、ノイズ源として気になりにくいだろう。逆に高温、30~40度を設定してみると、28度を越えたあたりでファンは停止する。
冷却性能は十分にある。LG G8X ThinQでストリーミング配信をしながら、約1時間の温度変化を見てみたところ、本製品未使用の場合は49~52度、使用時で、かつ5度の設定にした際は40度をキープしていた。負荷の高いゲームの場合は、もう少し温度は高めになりやすいが、4~5時間連続してゲームを遊ぶといった場合にはありがたい存在になるだろう。なお、温度計測に使用したアプリはCPU Monitor。
取り付け位置はSoC直上か放熱がもっとも大きい部分になる。そのスマートフォン次第、及び側面のボタンとの兼ね合いもあるため、本製品をセットせずに負荷をかけてみて温度の高い場所、もしくは近い場所にセットすると効果的に使用できるハズだ。
三脚用のネジ穴もあり、ゲーム用途だけでなく、配信やビデオ会議用にも使用できる。冷却性能もしっかりしており、長時間使用しているとスマートフォンの調子が悪くなり、本体がホットであるならば、高い確率で熱が原因であることが多い。
昨年、夏になったらスマートフォンの調子が悪くなった覚えがあるのならば、本製品を試してみる価値がある。もちろん、ゲームのイベントをヘヴィにやり込みたい場合にもナイスな製品であり、オススメだ。
温度調節機能付きモバイルペルチェクーラー DN-916044
https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_parts.php?ic=472739&lf=0
製品担当者のこだわりポイント
スマホクーラーは毎年新しい製品が登場しています。今年もなにか良いものは無いかなと探している中で目に止まった製品です。個人的にもこの時期は好きなソーシャルゲームのイベントが多々あり、温度調節機能がついていることが選んだ決め手です。