Radeon RX 6800にも接続可能、コンパクトなUSB Type-C接続ドッキングステーションを試してみた
クランプ固定式
今回紹介するアイテムは「クランプ固定式 USB Type-C ドッキングステーション DN-916010」。HDMI出力も備え、ノートPCでのマルチモニター環境やデスクトップPCの地味に不足しがちなフロントUSBポート数を補ったり、Android端末でアプリを大画面を楽しんだりできる製品だ。
販売価格は税抜き6,280円(税込6,908円)。
ディスプレイ下部や机の端などに固定しやすいクランプ式のドッキングステーション
本製品は、縦25×横110×厚み39mm、重量91gのアルミ合金製だ。派手な装飾はなく、地味なビジュアルでUSB 3.1 Gen1 Type-A×2、USB 3.1 Gen1 Type-C×1、ヘッドセット端子、SDXCカードリーダー(SD/microSD)、HDMI出力(最大4K/30Hz)を備える。
通電時に本体正面の小型ランプが点灯するが奥まった場所に設置されており、やや斜めから見るとほとんど点灯が分からなくなる。視界に入りがちなアイテムとしてはいい判断だ。
クランプは約5mm~25mmまでの厚みに対応するため、ディスプレイ下部や机上台、机の端などに固定しやすい。クランプを外すこともでき、都合のいい場所への設置もやりやすくなっている。ケーブルは20cmと120cmが付属。なお、HDMI出力を使用したい場合は、USBオルタネートモードに対応がマストだ。
機器との接続は背面にあるUSB Type-Cポートを使用する。この点はUSBハブとなんらかわりない。とくに記載ナシだったのだが、USBオーディオを搭載している。UACであるため、ドライバのインストールは不要だ。USBオーディオの性能はWindows 10上で見ると最大48,000Hz/16bit。
また、SDカードリーダーとしての性能は以下のベンチマーク結果のようにUHS-Iが上限だ。
もっぱらIntel環境であればこの手の製品の安定動作は気にしなくてもいいが、AMDの場合は不安定になりやすいのは伝統的だ。今回はRadeon RX 6800のUSB Type-CポートとASUS ROG Crosshair VIII IMPACTのUSB Type-Cポートでテストしてみた。使用したケーブルは本製品付属の1.2mのもの。
検証は接続したストレージから100GB分のデータをコピーでの動作を見たほか、再起動やスリープも10回実行した。なおソフトウェア環境はRadeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.11.2 Optional (WHQL)、Chipset driver 2.10.13.408、ROG Crosshair VIII Impact BIOS Version 2502。
上記の環境とドライバなどの構成では急にデバイスマネージャー上から消えたり、検出/ロストを繰り返したりといったイベントは発生せず。マザーボード次第ではあるが、安定性については問題なさそうだ。テスト環境のCPUはRyzen 9 5950X。Ryzen 5000シリーズの電源設定はバランスが推奨されている。これを省電力に変更すると、アイドル時やスリープ解除時にUSBデバイスをまれにロストすることがあり、本製品でも確認できている。 熱についてはそれなりに温かくなるが、体感ではぬるい程度に留まる。アルミ合金製筐体で熱逃げもいいため、接続しっぱなしにもちょうどいい。
ノートPCやAndroidだけでなく、デスクトップPC用のハブとしても活用できるアイテムだ。上海問屋製品としてはやや高めとなっているが、ヘッドセット端子もあり、在宅ワークでヘッドセットの使用率が高まっているのであれば、ディスプレイに本製品を取り付けるとほどよいだろう。
また、固定器具は取り外せるため、マグネットを利用してPCケースに貼り付けておくのもアリ。手の届く範囲にUSBポートやSDカードスロット、ヘッドセット端子がほしい人に強くオススメしたい。
クランプ固定式 USB Type-C ドッキングステーション DN-916010
https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_parts.php?&ic=469368&lf=0
製品担当者のこだわりポイント
クランプ固定タイプのUSBハブが以前から人気がありまして、Type-Cドックで同じような固定方法のものはないかな?と探してたら目に止まった製品です。
Type-Cのケーブル1本でモニターを含む周辺機器類を一度に接続できるので、在宅ワークされている方などノートPCを持って自宅と会社を行き来されることが多い方にはとても便利ではないでしょうか