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2020年06月03日   [スマホアクセサリー]  [イヤホン・スピーカー・アンプなど] 

スマホやノートPCの音質強化にオススメ! 実売2,000円の「USB Type-C ポータブルDAC」を試してみた

　今回紹介するアイテムは「USB Type-C ポータブルDAC（3.5mmオーディオアダプタ）DN-915972」。USB Type-C - 3.5mmミニジャック変換及び、ハイレゾ対応DAC搭載の製品だ。販売価格は税抜き1,790円(税込1,969円)。

384KHz/32bitに対応したUSB Type-C接続のポータブルDAC

　本製品の見た目はタダの変換アダプターだが、DACを内蔵している。

　搭載チップはRealtek ALC5686で、自作PC方面ではオンボード機能としてお馴染みの蟹さんだ。型番で見るとInter-IC Soundに属しており、384KHz/32bitまでに対応し、S/N比は125dB、ダイナミックレンジは100dBといったスペックは判明している。しかし、RealtekのWebサイト上でALC5686を確認できず、細かい部分は不明だ。

• パッケージは収納ケースも兼ねている
• ケーブル長は約7cm、8本編み単結晶銅線採用。断線対策は少し甘いのでDIY推奨だ

• 仕様などがいちおうプリントされているが、製品名はない

　使い方はUSB Type-Cポートに接続するだけでとくに設定は不要だ。

　PC/macOSの場合はドライバのインストールは不要で、環境によっては出力設定をする必要があるくらいになる。対応OSはAndroid 5.0以降/Windows 10/macOS X 10.11以降/iOS(iPad Pro 2018以降のみ)。また、USB Type-Aなどに変換するアダプターを使用した場合は、動作したりしなかったりと不安定であることが多かった。

• Androidスマートフォンに接続してみたところ
• ノートPCの場合

　基本仕様は以上として、ハイレゾ音源を聴いてみた。自作PCユーザー向けの情報から述べると、ミドルアッパー以上のマザーボードで採用が多いRealtek ALC1220を思い浮かべるといいだろう。個人的にはALC5686の細かい素性が分かるといいのだが。

　ともあれ、ノートPC用の音源としても良好であり、ヘッドセットでの音声入力も確認している。Zoomなどのビデオ会議の声も聴きやすくなるため、ノートPC本体からの出音に疑問がある場合にもいいだろう。

• PCに接続するとRealtek USB2.0 Audioとして認識された
• 動作確認時。PlayPcmWinで動作を見ていた

　スマートフォンユーザーの場合、性能のいいDACを搭載する端末もあるため、環境次第なのだが、それでも音の変化がよくわかるハズだ。

　384KHz/32bitまで対応と幅広いため、ソースをほとんど気にする必要がない点もお手軽だ。また遅延もほとんどなく、動画視聴やゲームは問題ナシ。ただ、リズムゲームについては、高難易度において気になる可能性があり、ゲーム内設定でのタイミング調整が前提になる。

　断線対策を自分でする必要アリだが、低価格ながら分かりやすく音が変化するため、ハイレゾ音源を聴いてみたいなぁという人や、DACによって音がどう変化するのかといった入口に向く。またノートPCの音質強化用としてもオススメ。

　あとALC5686の採用事例はほとんどない状態のため、Realtekのチップコンプリートを目指す猛者にも◎だ。