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2019年11月14日   [スマホアクセサリー]  [ゲーミング] 

広大な冷却パッドでスマホを効率よく冷やす! 幅広のモバイルペルチェクーラーを試してみた

　今回紹介するアイテムは、「広範囲冷却対応モバイルペルチェクーラー DN-915903」。大型の冷却パッドで、スマートフォンなどの背面を広範囲に冷やせるアイテムだ。長時間のゲームプレイや配信、録画などのシーンで効果的である。

　販売価格は税抜き3,240円(税込3,564円)。

• 「広範囲冷却対応モバイルペルチェクーラー DN-915903」
• パッケージ

スマートフォンの冷却構造を気にせずに利用できる冷却グッズ

　本製品は、スマートフォンサイズのデバイスを挟んで固定し、接触面を効率良く冷やすアイテムになる。ペルチェ素子を採用したモバイルクーラーは多く登場しているが、今回の製品は約52×約97mmの広大な冷却パッドが特徴で、端末側の冷却構造をあまり気にしなくても良い。

　本体サイズは縦74×横155×厚み35mm。左右にグリップが用意されており、そのグリップを伸ばすことで、4.7インチから6.5インチまでの端末に対応する。ただ、手持ちのiPhone 11 Pro Max(6.5インチ)を取り付けることができなかったので、改造しないまま使用する場合は、6.4インチまでの認識がいいだろう。

• 中央にあるものが冷却パッド。水色のパーツがグリップになる
• 5.8インチの「Galaxy S9」を取り付けてみたところ

　また、グリップ内側には保持用のアーチがあり、端末によっては冷却パッドとの間に隙間が生まれてしまう。その点は付属する予備の冷却パッドを重ねることでフォローできるが、近年のスマートフォンの場合は、隙間が生じる可能性が高いほか、アウトカメラの出っ張りも密着を阻害する。開封した時点で予備の冷却パッドの取り付けをオススメしたい。ちなみに、使い勝手を向上させるのであれば、保持用のアーチ部分を削ったり、外したりする選択がある。

• 冷却パッドを2枚重ねた状態。グリップの保持部分の改造はやりやすい
• 背面

　本体重量は約178g。重心はほぼ中央にきており、ゲームプレイ時の邪魔になりにくい。側面には電源ボタンとMicro USBポートがある。電源ボタンは1回押すと赤色のランプ、2回押すと緑色のランプが点灯。赤はライブモード、緑はゲーミングモードになるが、冷却性能に差はないようだ。

　Micro USBポートは電源としてあり、5V/2Aのものが推奨されている。また使用時の注意点としては、背面と両側面にある吸排気口を塞がないことがあり、平面に設置したままのゲームプレイには向かない。ただ、1/4ネジ穴があるため、モバイル三脚などと組み合わせることで、やや強引にその解決は可能だ。

• 電源ボタンとMicro USBポート
• 1/4ネジ穴があり、モバイル三脚に取り付け可能

　ベンチマークソフト「AnTuTu Benchmark v7.2.2」を実行しながら、CPU MonitorでCPUとバッテリーの温度を計測してみた。使用した端末はGalaxy S9。

　同ベンチマークにおいて温度上昇が分かりやすいタイミングは、MEMテストなどが実行される56％付近。室温22度において、本製品ナシの場合は、CPU 67℃/バッテリー 30℃、アリの場合はCPU 52℃/バッテリー 19℃となった。本体ナシ状態でのアイドルはCPU 26℃/バッテリー 16℃となっており、順当に冷やしている。バッテリーの温度については、センサー部分をほどよく冷やしていただけという可能性もあるのだが。

　またケースを装着したままでもそれなりに冷却されるのを確認しているが、上記ほど劇的ではなかったため、使用する際はケースを外す選択をしておきたい。

• ベンチマークソフトでテストを実行中の様子

　長時間の動画撮影については、端末次第になる。アウトカメラ部分と画角を確保できる分をズラして設置すると、冷やしたまま動画撮影が可能になるのだが、カメラモジュールを十分に冷却できない端末のほうが多い。動画撮影用に良さそうと感じた場合は、本製品と手持ちの端末を実際にセットしてみてから考えるといいだろう。もしくは、ヒートパイプなどの冷却用部材を調達して改造もアリ。

　冷却アイテムとしては、端末の冷却構造に依存する可能性が低い。また対応サイズ的にも使用できる端末が多く、熱による影響をどうにかしたいと考えるのであればオススメの製品だ。上記しているように、少し改造することで取り付けが困難な端末もOKになるほか、ペルチェ素子だけ欲しいなという人にも適するだろう。