スマホを空冷よりも強烈に冷やせる「モバイルペルチェクーラー」を試してみた、結露には注意が必要だがよく冷える
今回紹介するアイテム、「結露注意!極冷モバイルペルチェクーラー(DN-915863)」。いつものように直球ネーミングなのだが、パッケージはしっかりしたものとなっている。販売価格は税抜き2,780円(税込3,002円)。
可動式クリップでスマホの背面に取り付ける冷却クーラー
本製品はスマホ用クーラーであり、可動式クリップでスマホの背面に取り付けて使用する。類似の製品としては、クーリングファンを搭載したものがいくつも登場しているが、ペルチェ素子を使用したものが本製品だ。冷却仕様の違いはもちろん、空冷よりも強烈に冷やせるというのがポイントになる。
本体サイズは78×35×25mm。クリップは伸縮式で、4.7インチ~6.5インチまでのスマホに対応する。ただ4.7インチの場合、形状依存もあるため、4.9インチ以上であれば、まず取り付け可能であるという認識がいいだろう。手持ちの端末では、iPhone XS MaxとGalaxy S9への取り付けを確認している。
電源はUSB(5V/1.2A)。本体正面にある「POWER」「LIGHT」をタッチすることで操作できる。POWERを3秒間タッチすると電源オン/オフ。LIGHTを2秒間タッチするとLED点灯/消灯となっている。LEDについては、オマケ的なもので、ここ最近のLEDが光る = ゲーミングの図式に従ったと思われる。
さて。電源を入れるとごく短時間で冷却パッドが冷える。カタログスペックで約3℃まで冷えるため、状況によっては結露が発生する。
そのため、製品名に結露注意とあるのだが、最近のスマートフォンは防水仕様なモデルも増えているため、どちらかと言えば、指が濡れてしまったり、下に水滴が垂れてしまうといった面で注意だ。
冷却性能は十分なのだが、スマホのSoCの位置依存が強い。大半の端末はスマホの上部にSoCがあり、それに合わせて本製品を取り付けるとバランスが悪い。とくにリズムゲームの場合は、よく冷えてくれるが、本製品が片側に寄るため、持ちにくさが気になるレベルだ。ただ、端末によっては、側面中腹部までヒートパイプを伸ばしていたり、背面中央部も冷却に使用している端末もある。本製品を考える場合、まず使用中のスマホの冷却構造から調べるといいだろう。
駆動音は30dB前後と静かだ。よって冷やしやすい端末であれば、長くゲームを遊ぶ、熱ダレでフレームレート低下が気になるシーンに便利なアイテムといえる。
重量は約46gと軽いため、あまり重量の増加を感じないで済む点もいい。また比較的小型であるため、結露対策は必要となるが何かしらの冷却用に改造してみてもいいだろう。2019年7月時点、爆熱であるPCIe 4.0対応M.2ストレージあたりが楽しいかもしれない。
あらゆるスマホに適するわけではないが、コンパクトでよく冷える製品だ。ゲームのプレイに邪魔にならない位置に取り付けられるスマホを持っていて、かつ長時間ゲームプレイをするのであれば、本製品をチェックしてみよう。
結露注意!極冷モバイルペルチェクーラー DN-915863
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