安価なUSBケーブルの素性も探れる「USB電流&電圧チェッカー」を試してみた、情報量の豊富さがウリ
今回紹介するものは、「QC3.0対応USB電圧・電流チェッカー DN-915087」。すっかり充電規格でもあるUSB端子からの電圧・電流をチェックできるアイテムだ。販売価格は税込1,299円。
情報量の多さとQuick Charger 3.0対応が特徴のUSB電圧・電流チェッカー
本製品は、USBストレージに近いサイズのUSB電圧・電流チェッカーで、サイズは長さ71×幅24.5×厚さ14mmになる。前面に液晶パネルがあり、USB充電器と充電したい端末の間に挟むことで、各種情報を得られるというもの。
この手のチェッカーは、これまでに多く登場しているが、本製品のポイントは情報量の多さとQuick Charge 3.0に対応している点、設定条件での給電自動停止の3つになるだろう。また、USB充電器などに接続する側のポートはリバーシブル対応であり、液晶が裏向きになってしまって確認しにくいといったイベントを回避できる。
それでは測定中に表示される情報量を見ていこう。
本体側面にあるスイッチで表示を変更することができ、表示モード1では出力電圧、電圧、通電時間、タイマー、抵抗値、電流/温度が、表示モード2では電圧、電流、電力/温度、積算電流量、積算電力量、通電時間が表示される。
とりあえず、チェックするのであれば表示モード2で電圧と電流をチェックでよく、より突っ込んだ情報や、ケーブルの素性を探りたいのであれば、表示モード1を活用するといった具合だ。たとえば、上海問屋店頭にもある妙に安いUSBケーブルはOKなのかといったチェックや、充電が上手く進まないときに問題点の洗い出しに便利である。なお温度については、本製品内のチップ温度のようだ。
また、側面のボタンをさらに押すと、タイマーモードと電圧保護機能モード、電流保護機能モードの3つも確認できる。タイマーモードは設定時間経過で停止、電圧保護機能モードは設定した電圧超過で停止、電流保護機能モードは設定電流超過で停止するというもの。いずれも抵抗値を999.99Ωにして充電を停止させる。分かりやすいものはタイマー機能で、30分でどこまで充電されるのかといったデータが欲しいときに重宝する。
Quick Charge 3.0については、同規格に対応するAXON 7でテストした。ケーブルと充電器は付属のもので、下記写真の通り、9.16V、1.49Aと表示されたため、ちゃんとQuick Charge 3.0に対応しているのが分かった。また、iClever IC-TC02でiPhone 8 Plusを充電してみたところ、これも低バッテリー時の急速充電モードっぽいものを確認できた。
充電が遅いと感じたときや、なんとなく安いケーブルを購入したとき、モバイルバッテリーを新調したときなどに重宝するアイテムだ。価格に対して機能が豊富であるため、設定時間内での充電速度がカタログスペック通りである確認もやりやすい。また、大半が接続してみるまで素性が見えないUSB Type-Cケーブルのチェッカーにもなるので、他の製品を買うついでに本製品もポチっておくといいだろう。
QC3.0対応 USB電圧・電流チェッカー(テスター・USB両面挿し対応・Quick Charge・クイックチャージ)(DN-915087)
https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_parts.php?ic=448713&lf=0