ノートPCの音を手軽にアップグレード！
液晶にクリップオンする小型USBスピーカー「DN-USP002」を使ってみた

接続はUSBのみ、スイッチなし!!
徹底したシンプルさが特徴

「DN-USP002」の本体。大きさは幅22cm、高さ4.6cm、奥行き3.1cmとコンパクトで、重量も138gと軽い

動画や音楽のデータをパソコンに保存する使い方が当たり前となっている昨今では、自宅でパソコンを使った作業をする際は、BGMとして自分の好きな音楽を聴いている……というユーザーも多いだろう。

しかし、多くのノートパソコンに搭載されているスピーカーは、音量や音質にまで気が配られたものではない。一方、外付けスピーカーは、ノートパソコンの左右に置き場所が必要になるという欠点がある。

今回紹介するコンパクトUSBスピーカーは、そうした「置き場所の確保なしにサウンドをアップグレードしたい」という要望に応えてくれる製品だ。ノートパソコンの蓋（液晶）側に留められるので、余分な設置面積を必要とせず、接続もUSBケーブル1本だけなので、サウンドを手軽にアップグレードできる。

この製品の特徴は3つ。まずはノートパソコンの蓋に取り付けられる点。本体の裏面中央には簡易クリップが取り付けられており、これをノートパソコンの蓋の端を挟み込むことで固定ができる。

2つ目はUSBサウンド機能を内蔵しているため、この価格帯の製品としてはノイズが少なく、また接続がUSBケーブル1本だけでよい点。この価格帯の製品のスピーカーでは、USBのほかにオーディオ出力端子も接続しないと使えない製品が多いが、この製品は手間がかからない。

3つ目は、操作が非常にシンプルな点。驚くことに、このスピーカーの本体には一切の操作ボタンがない。音量調整はWindows側のミキサーで操作し、電線さえも接続している間は自動的にオンになっている。

このように、徹底してシンプルな構造なのがこの製品の特徴だ。その分価格も1,499円（税込・送料別）と非常に手ごろとなっている。

搭載されるスピーカーユニットは直径3cmの金属コーン型。東芝のノートパソコンの一部などにも搭載されていた、実績のあるものだ	ノートパソコンに装着した状態。本体がスリムなので、液晶画面の上にあっても圧迫感のないデザインとなっている	裏面中央には簡易クリップが取り付けられている。本体を中心にして180度回転するので、細かな角度調整もできる

「音量が大きい」のが意外な注意点？

本機はUSBサウンド機能内蔵タイプなので、音を鳴らすには設定が必要だ。Windows 7の場合、接続してドライバのインストールが終了した後、通知領域のスピーカーアイコンを右クリックし、「再生デバイス」を選択。表示される「サウンド」画面でリストの「スピーカー USB Sound Device」をクリックし、続いて下の「規定値に設定」をクリックすればよい

実際に使ってみたところ、ちょっと注意が必要な点もあった。まずは、簡易クリップの厚みが限られているため、厚みのある蓋のノートパソコンには取り付けられないこと。上海問屋の発表している仕様では暑さ1.2cmまでとされているが、一昔前のビジネス向けノートパソコンなどでは、蓋の端の部分がこの厚みを超える機種も多い。ここは念のために調査してから購入した方がよいだろう。

そしてもう一つは、内蔵アンプの音量が大きいこと。本体内蔵スピーカーの音量が小さい場合のアップグレードに使う、と考えるとちょうどよいかもしれないが、それにしてもちょっと大きい。夜間など、周囲に迷惑を掛けない音量で使うには、Windowsミキサーでの音量調整を「5」前後かそれ以下に設定したほうがいいだろう。

なお、実際の音質についてだが、小型スピーカーのため、さすがに低音は期待できないが、高音と低音のバランスなどは素直。そのため、「長く聴いていると疲れてくる」といったことがないのも魅力だ。クセも少ないため、ちょっとしたノートパソコンの音のアップグレード用途としては十分に使えるだろう。

「パッと取り出して気軽に使える」という使い勝手の手軽さはもちろん、価格も非常に手軽なため、コストパフォーマンスの点でもオススメできる一品と言えそうだ。

搭載されるスピーカーユニットは直径3cmの金属コーン型。東芝のノートパソコンの一部などにも搭載されていた、実績のあるものだ	ノートパソコンに装着した状態。本体がスリムなので、液晶画面の上にあっても圧迫感のないデザインとなっている	裏面中央には簡易クリップが取り付けられている。本体を中心にして180度回転するので、細かな角度調整もできる

■コンパクト USBスピーカー
DN-USP002 製品情報
http://www.donya.jp/item/19338.html