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最近急速に普及しているスマートフォンだが、ヘビーなユーザー間でも意見が分かれるのがタッチパネルの操作。
昨今のスマートフォンは全面タッチパネル式が一般的だが、これは操作した手応えがないため、「入力しているのかどうかがイマイチ慣れない」という方は意外と多い。
特にゲームなどでは、ボタンの方が、押した感触などがわかるので操作しやすい……という方も多そうだ。また、「購入後ある程度使ってみたが、文字入力時のキーボードや、Webブラウザの画面縮小時のタップなど、細かい操作がどうしても慣れない……」という方もいるだろう。
今回は、そうしたスマートフォンの細かな操作に役立つ、ゲーム用ボタンとタッチペンの2製品を紹介したい。スマートフォンのお供として持っておくと、操作のストレスを軽減してくれること間違いなしの気の効いたアイテムだ。
まずはタッチパネル用ゲームボタン「DN-SPACC-MGCP」から紹介しよう。
これは、「ゲーム機のコントローラー風の操作ボタンをスマートフォンに取り付ける」という商品だ。仕組みとしては、ゲームコントローラー風の“ボタン”の裏に吸盤が付いており、スマートフォンに吸盤で装着、ゲームの操作性を上げるというものになる。
特徴は、ゲームタイトルによって使うキーの種類をいろいろと変えられるように、数多くのパーツが用意されている点だ。具体的には、方向キー(十字キー)用の円形コントローラーパーツが2個、ボタンは1ボタン/2ボタン/3ボタンが用意されている。
円形コントローラーパーツの大きさは、カプコンの対戦格闘ゲーム「ストリートファイターIV」(ストIV)や、セガの各種ゲームタイトルなどにあわせたもの。これらは、ゲーム画面中に仮想的なゲームパッドが表示されるタイプのゲームで、画面に表示される「パッド」と実物のパッドの位置を合わせて使うことになる。
パッケージにも代表的なゲームタイトルが記載されているので(iPhone用が前提になっているが)、こうしたタイプのゲームであれば、かなりの本数で使えるはずだ。
使用前に注意したいのは、貼る位置や角度の微調整が意外とシビアなこと。画面上のゲームコントローラーに対してずれた状態で貼ってしまうと、コマンドミスなどが目立って増えてしまう。また、ゲームコントローラーそのままの感覚とはいかないため、多少慣れるまでの時間が必要であった。
またストIVでは、ボタンの配置は菱形4個となっているが、この製品はそれに合ったボタンがない(3ボタン+1ボタンでは、吸盤が重なってしまい、貼り付けられない)。メーカーの想定としては、「4ボタンのゲームの場合は方向キーを2個使ってください」ということだろう。実際に方向キーをつけて使ってみたが、確かに快適な操作は可能だ。もっとも、個人的にはやっぱりボタンの方がしっくり操作できる印象ではあるが。
もう一点注意が必要なのは、シューティングゲームなどで見られる「画面上をドラッグして自キャラを動かす」タイプのゲームでは使えない点だ。こうしたタイプのゲームで細かい操作が必要な場合は、後述するタッチペンが役に立つので、合わせて購入を検討したい。
さて、こうした注意点はあるものの、実際の操作感覚は、いい意味で見た目からは考えられないほどに良好。とくに円形コントローラーはストローク(ボタンを押してから実際に反応するまでの距離)が適度に長いため、タッチパッドで起こっていた「押したつもりがないのに自キャラが動いてしまう」現象が大きく減らせた。
とくにシビアな入力が求められるストIVではこの円形コントローラの威力は大きく、タッチパネルではなかなか出しにくい、繰り返し入力系(下→右下→右→下→右下→右のように、特定方向を繰り返し入力すること)の必殺技コマンドの成功率が格段に上がったのが印象的だ。
タッチパネルのままでは入力速度が遅くて技が間に合わなかったり、入力中に右上方向が入ってジャンプしてしまうことが多かったが、そうしたミスが明らかに減り、快適にプレイができた。また、ボタンも同じくストロークが適当で、軽い感じでの連打も可能だ。シューティングゲームやアクションゲームなどでは大きく力を発揮するだろう。
総じて効力、とくにゲーム中のストレス低減度はかなりのものと感じた。価格は999円(税込・送料別)と手頃なので、気になったスマートフォンのゲーマーには、ぜひ検討をオススメしたい。
続いて紹介するのは、タッチペンの「DN-TPEN06」だ。カラーバリエーションがブラック・レッド・ブルーの3タイプ用意されているが、今回はレッドを紹介したい。上海問屋のスマートフォン用タッチペンは、これまでにもストラップ型タイプなどが発売されているが、今回の製品の特徴は、スマートフォンだけでなく、ニンテンドーDSや低価格なタブレット型機器でも使える、多用途タイプになっている点だ。
実は、メジャーなスマートフォンが搭載するタッチパネルは「静電容量方式」と呼ばれる、指での操作を前提としたもの。指の電気的な特性を利用するため、指での操作は快適だが、ニンテンドーDSなどが採用する抵抗膜方式のように「尖ったものでつつけば反応する」わけではない。結果として、ニンテンドーDS用のような簡易なスタイラスは多くのスマートフォンでは利用できないのだ。
具体的には、スマートフォンのタッチパネルに対しては、電気を通す素材で、指の先ぐらいの面積で接触する必要があり、ニンテンドーDSなど(抵抗膜方式)のタッチパネルに対しては、ある程度強い圧力と狭い面積で接触する必要がある。
そこでこのペンは、スマートフォン用の導電性ゴムと、ニンテンドーDSなど用のスタイラスを両方向のペン先に装着することで、1本で両方のタッチパネルに使えるようにしている。また、長さ136mm×直径11mm、重量12gと、実際のペンに大きさや重さを近づけており、握った際に違和感が出ないようにしている点も特徴だ。
さて、実際の使用感だが、縦画面でのフルキーボード文字入力や範囲選択など、細かなタップやドラッグをする場合には非常に効果的。これらの操作は、スマートフォンを使い始めて間もないユーザーの多くがストレスを感じていると思うのだが、このタッチペンを使うとほぼ思いのままに操作ができる。
また、上述した「画面上をドラッグして自キャラを動かす」タイプのゲームでは、細かな操作には有効だ。ただし、大きな操作はちょっと苦手という印象だった。これは、装着されている導電性ゴムが滑りにくい素材のため、ドラッグにはある程度の力が必要になるためだ。反面、簡単にはポイントしている位置がぶれないため、細かな操作には役立つ……というわけだ。ゲームタイトルは選ぶことになるが、上手に使えばスコアを伸ばすことができそうだ。
ちなみに今回、ニンテンドーDSでも使ってみたが、こちらの操作感も非常に良好。本体に比べて若干ペンが大ぶりな印象もあるのだが、その分握りやすいため、細かなポイントも容易にできた。オススメ度はかなり高い。
細かな操作を助けてくれるこのタッチペン、価格も299円(税込・送料別)と安いので、ゲームボタンをはじめ、他の製品を購入する際のお供として、またスマートフォンに乗り換えた友人・知人へのプレゼントとしても良さそうだ。
■タッチパネル用ゲームボタン
DN-SPACC-MGCP
http://www.donya.jp/item/19237.html
■タッチパネル用 普通サイズ タッチペン
DN-TPEN06
http://www.donya.jp/item/18976.html
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