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2011年3月24日

料理レシピのチラ見にも最適!
強い接着力でスマートフォンを支える
ガジェットホルダー
「DN-MARMMF-TypeA」を使ってみた

 

スマートフォンなどをガッチリ固定して便利に使うアイテム

昨年のヒット商品であり、今年も豊富な話題を提供しているスマートフォン。2年ほど前は、PCに詳しいユーザーだけが買うもの……といった印象があったのだが、こうした大ヒットで、多くのユーザーが手にするようになっている。

実際にスマートフォンを購入して使ってみたユーザーの声を聞いていると、「モバイル(つまり屋外)用として買ったつもりなのだけれど、家の中でも使用頻度がどんどん上がる」という話が多い。人によっては、「家の中でも、Webを見るのはPCよりもスマートフォンを使うことが多くなった」という話もある……というより実際は、こうしたユーザーがかなり多いのではないだろうか。

こうして、家の中でもスマートフォンを使うようになった場合、意外に困るのが、家の中でのスマートフォンの置き場所だ。屋外では当然持って歩くためにポケットの中などに収納しておく必要があるが、家の中ではわざわざ収納しておくのは面倒だ。かといって、そのあたりに放置しておく……というのは、万が一落とした際などのダメージが大きい。

今回紹介するガジェットホルダー「DN-MARMMF-TypeA」は、まさにそんなときに便利なアイテムだ。いろいろなガジェットを壁面や机などに固定して使うための製品である。類似のホルダーはこれまでにもいくつか発売されているが、本製品の特徴は、なんといっても「取り付けと取り外しが容易にでき、しかもガッチリと固定できる」ことだ。

では、まず本体の構造から見ていこう。本体は大きく分けると、壁や床などに取り付けるための吸盤部と、スマートフォンなどのガジェットを取り付けるホルダー部を、ボールジョイント(球状の関節)で接続した構造となっている。

ガジェットホルダー「DN-MARMMF-TypeA」の本体。底面にある吸盤部に、スマートフォンなどを支えるホルダー部が取り付けられた構造だ ホルダー部はボールジョイント(球形の関節部)で接続されているため、かなりの自由度で角度が変えられる。これは地面から水平にしてみたところだ ホルダー部は360度回転させることも可能。このように機器の面を上下に反転させることもできる。粘着ゲル部の接着力は強く、デジタルオーディオプレーヤーなどの軽い機器であれば、この状態でも剥がれないぐらいだ

吸盤部は、「TPU」(熱可塑性ポリウレタン樹脂)と呼ばれる高分子化合物と粘着ゲルを一体成型した構造になっており、一般的な吸盤では取り付けしにくい、細かな凸凹がある壁面などにも吸着できるのが特徴だ。

ボールジョイントは、角度調整や回転がスムーズに、なおかつ高い自由度で変えられるようになっており、柔軟な動きができる(このあたりは写真を参照してほしい)。完成度の低いスタンドの場合、調整できる角度が制限されて、取り付け位置によってはスマートフォンの画面が見にくくなってしまう……といった事態も起こるのだが、本製品の場合は自由度が高いので、そうした事態になることが少ない。

そしてホルダー部は、どことなくスタートレックシリーズの通信機にも見える、ちょっと面白い形だ。載せたスマートフォンなどを支える2本の足(内側には滑り止めと傷防止のゴムが貼られている)で支え、青い丸形の箇所の粘着ゲルで貼り付けて固定するという方式になっている。

この粘着ゲルの強さが問題になるのだが、こちらもとても強力で、かつ外すときも綺麗にはがせる、ちょうどよい強さだ。今回は試しに、筆者のiPod Touchを固定してみたが、あとの写真にあるように、ホルダーの足を使わずにゲルだけで固定しても十分ガッチリと留まるのが印象的だった。ちなみにこの状態で1時間ほど放置してみたが、まったくはがれる様子がなかったことをお伝えしておく。

ホルダー部中央の青い箇所が粘着ゲル。粘着力・粘着状態の剥がしやすさともに良好。おそらくではあるが、このゲルの品質が高い点が価格が高い理由と思われる 付属品は専用ソフトが収録されたCD-ROMと、マニュアルのみとシンプル。なお、USBケーブルは本体に直づけとなっている 第4世代iPod Touchを載せてみたところ。大きさ的には、最近の大型スマートフォンでも十分に支えることができる。むしろ底面部の支えがけっこう広いので、幅の狭い機器を置く際には注意が必要だ

こうした吸盤やホルダー部の粘着力と取り付け・取り外しやすさは、ホルダーの使いやすさに直結するのだが、本製品はこのあたりのレベルがかなり高いのだ。

台所の棚も楽々貼り付け!! 料理の際にも大活躍

さて今回は、本製品を一週間ほど実際に使って、家のいろいろな箇所に取り付け、使い勝手を試してみた。

まず、普段食事につかっているお膳の上に固定してみた。本製品の吸盤部の固定には、簡単に空気を抜くためのレバーが付いているのだが(写真参照)、これを使うことで文句なしにガッチリ固定でき、ボールジョイントでの角度変更もスムーズだった。

また取り外すときも、吸盤部のレバーを持ち上げ、吸盤の端にあるツマミからはがしていくとスムーズに外すことができた。このあたりの使い勝手はかなりよい。

つぎに、細かな凹凸のある白い壁に貼り付けてみた(写真参照)。最初は貼り付ける力が弱かったためか、本体だけの状態で固定を確認していたら、5分ほどで落下してしまったものの、本体をしっかりと押しつけたあとにレバーを操作すると、30分ほど後でもしっかりと留まり、その状態でiPod Touchを載せても無事に固定できた。

こうしていろいろな場所に固定して使ってみたのだが、なかでも意外と便利だったのが、台所の周辺にある棚などに固定したとき。料理をする際にちょっとした動画を見たり、レシピサイトをチェックしたりといった用途に活躍してくれた。

家族にスマートフォンを使わせたいと考えている方は、このホルダーをセットにすると喜ばれるかもしれない……と思ったほどだ。

吸盤部の固定レバーは、ボールジョイントと逆側に設けられている。吸盤を貼り付けるときや外すときには、このようにレバーを上に跳ね上げると、吸盤の力が弱まる構造だ 吸盤を目的の場所に取り付けたあとでは、このようにレバーを倒せばOK。中の空気が抜けて、吸盤の吸着力が高まる レバーが上がっている場合の吸盤面の状態。ほとんど平らになっている
レバーを倒した場合の吸盤面。中央が引っ張られて(くぼんで)いる。これで中の空気が薄くなり、吸着力が増すのだ 吸盤の吸着力が強いので、細かな凸凹のある壁紙でも吸着できる。ただし実際に使用するときは、機器を載せずに、1時間ほどしっかり固定されているかを確認するのがよい 台所の棚などにも気軽に取り付けられる。料理中にスマートフォンでレシピサイトを調べる場合も、これだけ台所に近い場所に取り付けられれば楽だろう

このように便利な製品なのだが、ちょっと気になったのは、ホルダーとしては若干価格が高いこと。価格は1,999円(税込・送料別)で、「価格が安い」というイメージがある上海問屋のホルダーとしてはやや意外ともいえるプライスだ。ただしその分、本製品の性能はしっかりしたもの。筆者も使っているうちに、「あ、これは高いけれど、価格だけの実力はあるな」と実感している。

実際、本製品は取り付け場所を柔軟に選べる。スマートフォンとBluetoothキーボードを組み合わせて文章作成する場合や、車の中でGoogle Mapsをカーナビとして使う場合、PSP Go+Bluetoothコントローラでゲームをする場合などにも便利に使えるので、応用範囲は幅広い。

なお本製品には、ホルダー部の粘着ゲルが赤いカラーバリエーションもある。粘着力などの差はないので、単純に色の好みで選べる。「スマートフォンを使っているうちにハマってしまったので、もっと便利に活用したい!!」という方は、ぜひとも注目して欲しい一品だ。

■ガジェットホルダー (小物スタンド) 青
DN-MARMMF-TypeA 製品情報

http://www.donya.jp/item/17444.html

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