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2011年7月29日

iPadを写真用に使うには必須!?
iPad/2用の5in1コネクションキットで遊んでみた

 

上海問屋の取り扱う多数の製品の中から、注目の一品を紹介するこのコーナー。今回は、iPadにSD/microSDカードリーダーやUSB端子など、5つの機能を拡張できるアダプタを紹介したい。純正のiPad Camera Connection Kit 2種類+αの機能を1台にまとめた便利アイテムだ。

写真取り込みからAV出力まで
5つの機能(?)を1台に凝縮

「DN-IPCK501」の外箱。箱の写真は初代iPadだが、iPad 2にも対応している

タブレット型コンピューターの代名詞ともなったAppleの「iPad」シリーズ。そのiPadで人気のある使い方のひとつとして、その美しい画面を活かした写真ビューアーとしての利用法がある。とくに人物撮影をするカメラマンなどは、撮影した写真を相手に見せるための機材としてiPadを持っていくという人も多い。

Appleもそうした用途を意識してか、純正オプションとして「iPad Camera Connection Kit」という2種類の機器(SDカードスロットとUSB端子版)を用意している。これは、それぞれのスロット(端子)にあった機器を接続すると、その内部に保存された写真のデータをiPadに転送できるというものだ。

このアダプタは便利なのだが、いかんせん機能がシンプルすぎるのが残念。SDカードでの転送と、デジタルカメラからの転送を両方とも使いたい場合には、両方のアダプタを買わなければならず、高く付いてしまう。

そんな場合に便利なのが、今回紹介するアダプタ「DN-IPCK501」だ。純正のCamera Connection Kitの機能に加え、MicroSDカードリーダーやテレビ出力機能、さらにはパソコンとの同期機能までを1つにまとめてしまった製品だ。機能の一覧は以下のようになる(順番は上海問屋公式の製品紹介ページに準拠)。

  • 1.AV出力機能(コンポジットビデオ出力)
  • 2.SDカードスロット
  • 3.microSDカードスロット
  • 4.miniUSB端子(パソコンとの同期用)
  • 5.USB端子(カメラやキーボード接続用)

こうした5つの機能を備えた本製品だが、本体の大きさは小さい。幅64mm×奥行き32mm×厚さ12mmで、重量も約20gと軽い。iPadと一緒に持ち歩いても邪魔にはならないだろう。ある意味で上海問屋のアイテムらしい、非常に多機能な製品なのだ。

本体裏面には、搭載されたスロットや端子の説明が書かれている。「Camera/Keyboard」がUSB端子、「Sync」(パソコンとの同期用)はminiUSB端子だ。さらにSDカードとMicroSDカードスロット、「AV」と書かれたコンポジットビデオ+音声出力端子(ミニジャック)が用意される iPadとの接続コネクタは安価なケーブルでみられるプラスチック製ではなく、しっかりと金属製が使われている。強度の点での心配は必要なさそうだ iPadに装着した状態。本体の色は純正のiPad Camera Connection Kitと同じ、いわゆる「Apple製品の白」なので、違和感はない

1台あるとなにかと便利!! 一部機能はiPhoneでも使用可能

続いて、実際の機能や使用感について紹介したい。

中心となるのは、先述したように、2.と3.そして5.のiPad Camera Connection Kit相当の機能だ。実際の操作手順は、SD/miniSDカードスロットに写真データの入ったカードを装着、あるいはUSB端子にデジタルカメラを接続すると、iPadの「写真」アプリが自動的に起動して、カードからの写真が取り込めるというもの。

これは純正のCamera Connection Kitと同様の操作であり、専用アプリのインストールなどは必要ない。さらに5.のUSB端子は、外付けキーボードの接続用としても使えるようになっている。

次に便利だったのが、1.のAV出力機能だ。これは、付属のAV出力ケーブルを併用することで、iPadの「ビデオ」や「YouTube」など、外部ディスプレイ出力に対応したアプリの映像を、テレビで見られるというもの。出力の品質はコンポジットビデオ信号なのでけっして高画質ではないが、1つのアダプタで兼用できるのは便利。

残る4.のminiUSB端子は、パソコンやMacとの同期・充電に使う機能だ。つまり、本来専用ケーブルが必要なPC/Macとの同期機能を汎用のminiUSBケーブルでできるのだ。miniUSBケーブルはポータブルハードディスクなどで幅広く使われているので、そうした機器を使っているユーザーにとってはとくに便利になる。

なお、同期・充電中はアダプタ本体に搭載されたLEDランプが赤く光るが、これにより、iPadのディスプレイが消えていても一目で充電中という確認ができる。ここも便利に感じたところだ。

本体にSDカードをセットした状態。自動でiPadの「写真」アプリが起動して、SDカード内の写真の確認やコピーができる iPod Touchに本製品と付属ケーブルを接続して、充電・同期中の状態。このように本体内蔵のランプが赤く光るので、本体のディスプレイが消えていても接続状態がわかる USB端子はキーボード接続用を兼ねるが、残念ながら消費電力などの関係で対応しない製品もあるようだ

ちょっと残念だった点は、5.のUSB端子に接続できる機器の制限が若干厳しいこと。筆者が所有しているUSBキーボードやUSBメモリを接続してみたのだが、本機では「消費電力が大きすぎます」や「対応していません」と表示され、使えなかったものがあった。いくつかの製品で調べてみると、どうも消費電力の大きなUSBキーボードやUSBメモリはエラーが出てしまうようである。

本機は、「1つ持っておけば、いろいろな局面で便利に使える」という性格のアイテムである。なお、1.のAV出力機能と、4.の同期・充電機能(miniUSB端子)は、非サポートながらiPhoneやiPod Touchでも使える。そのため、iPadとiPhoneを併用しているユーザーにとっては強くオススメできる。価格も3,999円(税込・送料別)と、機能の多さからすると手頃なので、iPadでデジタル写真を楽しみたい方は検討してみてほしい製品だ。

■AV出力/USB/SDカードスロット 5in1 iPad/iPad2 コネクションキット
DN-IPCK501 製品情報

http://www.donya.jp/item/19472.html

 
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