余ったiPhone/iPadを
2,999円で学習リモコンに
複数デバイス対応の「DN-84432」を試す

ユニバーサル学習リモコン「DN-84432」

今回のアイテムはiOSデバイスを学習リモコンにしてしまう「iPhoneを学習リモコンにする赤外線アダプター＆アプリ DN-84432」。複数のリモコンを1台のiOSデバイスに集約できるお手軽便利アイテムだ。

機種変更で眠っているiOSデバイスの活用法としてもよさそうだ。実売価格は2,999円（税込）。

プラグインタイプのリモコン

ユニバーサル学習リモコン「DN-84432」は、iOSデバイスのヘッドフォンジャックに装着する。本体自体は指先大であり、とてもコンパクトだ。実寸は横54mm×縦10mm×厚さ7mm、重量6g（いずれもキャップ込み）。

カタログスペックでは、登録可能機器数20台以上、学習可能ボタン数100個以上になっている。iOS 4.3以降に対応しており、同バージョンのOS以降をインストールしているiOSデバイスであれば、どれでも使用可能。

使用方法はとてもカンタンだ。App Storeで「digitecsmart」と検索し、該当したアプリをインストールするだけ。価格は無料。つまり、機能自体はアプリ側にあり、ハードウェアはIRユニットというわけだ。

DN-84432本体。とてもコンパクトだ	キャップを外すと、ステレオミニプラグが顔を出す	iPhone 5に取り付けたところ

学習対象になるリモコンは、国内に流通するほとんどのものだという。ということで、いくつか試してみたが、TVやオーディオ方面のリモコンの学習を確認できた。上海問屋側のチェックによると、上記のTVとオーディオをはじめとして、レコーダーやCSチューナーなどエンタメ系に属するリモコンはまずOKという。

そこで、逆にできなかったものを紹介してみよう。それは照明や空調のリモコンだ。対応しているものもあるようだが、パナソニック製の照明と富士通製の空調用リモコンは非対応だった。このあたりは購入に当たって注意が必要だ。ついでとして、ソニーのデジタル一眼をリモコン操作できる「RMT-DSLR1」も確認してみたが、さすがに非対応だった（厳密にいうと、学習してくれることもあったが、NEX-5Dとα900に対してIRを飛ばしてもノーリアクションという結果だった）

学習させたいリモコンとほぼ密着して実行するのがポイント。写真はブラビア用のリモコンだ	iPhone 5の場合は画面回転をするため、ホームボタンが遠くなる。操作性からするとiPhone 4S以前のiPhone/iPod touchがいいだろう

非対応は照明やエアコン用リモコンに多いようだ	こちらは2000年製のエアコン用リモコン。これも非対応だった

対応アプリでひとつにまとめる

さて、そもそも学習リモコンというのは、「気がつくとリモコンがたくさんあって置き場所に困る……」そんな状況を打開するために登場したものだ。

魔法のステッキ型の学習リモコンが世を賑わせたこともあったし、スマホ用アプリとして各社のリモコンアプリも登場。そうしたアプリをインストールしている人も多いだろう。それもあって、スマホ1台に集約しやすくなったが、非対応のものも多く、またメーカー分だけアプリが増えてしまったり、使用しないボタンもできたりしてしまう。そのあたりを完全カバーしてくれるのが専用アプリ「DigitecSmart」だ。

「DigitecSmart」は、TVやオーディオといったプリセットのレイアウトが用意されており、複数のリモコンを登録した場合は左右のフリックでリモコンを切り替える仕様だ。またボタンの追加や削除が行えるため、1ページにすべてのリモコン機能を押し込むこともできる。筆者としてはこうして1画面におさめることができる点がとてもありがたい。レイアウトそのものの変更はできないので「今後に期待」の部分だが、アイコンを変更したり、アイコンを削除したりできるため、「特定用途用リモコン」を作りやすく、これはチェックポイントになるだろう。

「DigitecSmart」の画面。Addでリモコンを追加、Simulateで学習、Editでアイコンの変更・削除、Deleteで設定したリモコンを削除だ	リモコン追加画面。名前とTypeを選択可能。Typeによってデフォルトのリモコンレイアウトが決定するが、TVならTVというように固定されているわけではないので、使いやすいものを選んでいい	学習画面。「DigitecSmart」側のボタンを押すと、写真のような画面になるので、物理リモコン側で学習させたいボタンを押そう

TV用レイアウトのデフォルト	こちらはいくつか不要なボタンを削除した状態	個人的にはTVの場合、入力変更とチャンネル変更、番組表があればいいくらいなので、エアコン用のレイアウトでも十分だったりする

運用に当たって手を加えるとすれば、iOSデバイス側にストラップを取り付けたい、と思う点くらいだろうか。本体側にはストラップホールがあるのだが、小型でロストしやすい以上、どうしてもiOSデバイスとセットしておく必要がある。もちろん、ヘッドフォンジャックに挿したままというのもいいが、写真を見ての通り、軽い荷重で曲がりそうな気配なので、あまりおすすめしない。

注意点としてはそこくらい。あとは対応するリモコンが多いほど、本製品のメリットは高まるだろう。室内でiOSデバイスがなにかしらのコアになっているのであれば、導入してみてはどうだろうか。

iPhoneを学習リモコンにする赤外線アダプター＆アプリ DN-84432
http://www.donya.jp/item/24783.html