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今回のネタは「DAC機能付きUSB接続式ヘッドフォンアンプ DN-82850」。低価格ながらモバイルもしやすく、DACとしても使える小型のヘッドフォンアンプだ。
実売価格は4,999円(税込・送料別)。
製品の大きさは手のひらサイズ。寸法は縦103×横87×厚さ35mで、重量は約200gだ。
初見で目が行くのは、本体にドカッと居座るボリュームコントローラー。これはWindowsのボリュームを調整するものではなく、本体出力からの音量調整に使用するもの。このため、自宅でも出先でもボリューム調整がとても楽になっている。
入出力を見てみよう。入力系統には、USB 2.0に加えてマイク入力がある。マイク入力端子はステレオ対応で、RCAなどをステレオミニ端子に変換することで音声以外の音源入力にも対応できる。出力にはRCA、ステレオヘッドフォン端子、ステレオミニ端子、デジタル出力としてCOAXIALも備えている。サンプリングレートは、24bit/96KHzまで対応するため、Foobar2000やWinampなどでこだわっている人も安心。なおWindows 8でも動作を確認している。
本体の正面には大きなボリュームコントローラーがある。音量調整が楽でいい | 本体前面。左からヘッドフォン/スピーカー切替スイッチ、マイク入力、ステレオミニ端子、ステレオヘッドフォン端子 | 本体背部には、データ通信用のminiUSB端子、COAXIAL、RCA出力がある。いずれも金メッキ仕様 |
DACとしての機能を見てみると、ボード上にVIA製VT1620Aがある。同チップはマザーボード上で見かけることもあるが、最近だとUSBオーディオでよく採用されているものだ。
詳しい素性はこちらを見てもらうとして、マザーボード上でデジタルからアナログに変換するよりも、ノイズ源の少ないところで変換したほうが音質に対していいアプローチになるわけだ。試聴してみたが、無音時でもノイズは走らなかったし、ベンチマーク中でもノイズが耳に届くことはなかった。仕様を考えると当然ではあるが。
DACとしての機能はVIA製VT1620Aが担当している | 使用中はインジケーターである程度の状況確認もできる |
なんとなく分解しやすそうだと思ったので、分解してみたところ、オペアンプは交換可能になっていた。
デフォルトで搭載されているのは、LM4562。2006年時のプレスリリースには「THD+N(全高調波歪み+ノイズ)が0.00003パーセントという事実上歪みゼロを実現」とある。また、採用製品を見てみるとプロ用のオーディオ機器も存在しているようだ。聞いてみた感じでは、クセがなく聞きやすい印象。このあたりは、筆者がそこまでオーディオ野郎ではないので、なんともいえないのが本音だが、長時間聞いていても耳が疲れなかった点は高く評価したい。
またオペアンプで音質が変化するのも面白い部分。今回は手元にLME49720NAがあったので差し替えてみた。このオペアンプをつけると素直な音になる感じ。ちょっと高音域に薄い膜がある印象もあるが、このあたりは好みの世界。このオペアンプは単体ならば300円前後で入手可能なので、取り替えて遊んでみるというのもいいだろう。
底面にあるゴム足×4をはがすとネジが出てくるので、そこから分解スタートだ | ボード全体 | オペアンプはLM4562 |
PCIeスロットがないPCへの音源として見ると、価格帯にしても、音にしても、入出力にしても使い勝手の良い製品といえる。
省スペースなのでオフィス用としても邪魔にならずに済むのもいいところだろう。なにより巨大なボリュームスイッチが便利だ。このあたりの楽さは電話が掛かってきたときを想像するとわかりやすいハズ。またモバイルもしやすい大きさなので、出張用やノマドワーク用としてもチェックしてみるといいだろう。
DAC機能付き ハイクオリティ USB接続式
ヘッドフォンアンプ DN-82850
http://www.donya.jp/item/24106.html
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