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2012年11月16日

フィギュアやPCパーツを撮るなら?
ストロボ撮影がはかどる
4千円の格安アクセサリー5点セット「DN-80662」

 

 


カメラ フラッシュ・スピードライト用のクリップオン・アクセサリーセット「DN-80662」。5つのアクセサリがセットになったお得パック。写真は右からディフューザーとハニカム&ソフトボックス、スヌート×2個、ヘキサゴン

上海問屋の注目製品を紹介するこのコーナー、今回のアイテムはストロボ撮影向けのアクセサリー5点セット「DN-80662」。

デジタル一眼レフを持っているという読者は多いと思うのだが、ストロボやスピードライトはどうだろう? 秋葉原でけっこう頻繁にあるフィギュアの展示やアイドル撮影会、お約束のPC関連発表会など、意外とデジタル一眼レフの出番は多い。

しかし、最近のデジタル一眼レフ事情を見てみると、ISO6400でも十分使えるレベルになっているため、ストロボを使用する機会は少ない。

たとえばディフューザーは、カメラアクセサリーメーカーから多数登場している。すでに持っている人もいるだろうし、検討している人もいるハズ。価格帯で見ると、低価格からお高いものまで多数だが、もろもろがセットになった製品は少ない。そこで3,999円(税込・送料別)の「DN-80662」はエントリーにオススメなのだ。

エントリーにオススメの組み立て式5点セット

「DN-80662」は、ディフューザーとハニカム&ソフトボックス、スヌート×2、ヘキサゴンの5点セットでいずれも組み立て式。組み立てはボタンやベルトで固定といったものなので、持ち運びも収納もやりやすい。

ディフューザーは、トレーシングペーパーでも作成できるため、意外と知名度のある製品。ストロボを直接当てることに変わりはないが、透過性のある幕を用意することで、光を柔らかくする効果がある。人物撮影や物撮りでお世話になっている人も多いだろう。

ディフューザーを取り付けたところ。内部用ディフューザーもあり、シングルディフューザーよりも光はやわらかい印象 ストロボ光が漏れそうに見えるが、実際に使うとその心配はまずない ボタンとバンドで固定する方式

次はハニカム&ソフトボックス。ソフトボックスはディフューザーの大型版といったところ。ハニカムは、被写体とストロボの間にハニカム形状のフィルターを設置して、影を強くするといったもの。光を広げるというよりは、直進性を持たせる意味合いもある。また同時にディフューザーをセットできるため、素直な影を作ることも可能だ。

ハニカム&ソフトボックス。これも影の調整に使う。

スヌートはハニカム&ソフトボックスよりも、狭い面積のスポット光として使用する。面積でいえば、ストロボ発光部と大差なく、内部に反射材もないため、ストレートな光になるという認識でいい。作例は下記しているが、印象的なカットにしやすいのが特長。自作も可能なのだが、けっこう手間なのでセット価格で入手できるのはおいしい。なおスヌートはふたつ用意されている。

スヌート。ハニカム部分は段ボール製で、微妙に穴密度が異なる2種類が同梱されていた 付属のバンドを利用して、ストロボに取り付ける。これはすべて共通の仕様

最後はヘキサゴン。カメラに接続したストロボに取り付けるというよりは、三脚などにストロボをセットしたときに活用するもので、ワイヤレス発光前提。内部に反射材を備え、高効率配光を得ている。また、ディフューザー部中央にはハニカム構造もあり、上記3点の効果をほどよく得られると思ってもいいだろう。

下記写真を見てもわかる通り、巨大なので自宅や会社での撮影用にオススメ。なおストロボ用マウンターがあれば、屋外でも活用できる。とくに人物撮影やフィギュアには便利なので、そっち方面が主な活用用途であれば、環境改造用にもいい。

だいぶ大きいため、カメラにセットした場合は、レンズに被ってしまう。カメラ本体サイドに取り付けるマウンターなどでフォローは可能 ヘキサゴンは設置して使うことが前提。撮影スペースに余裕があると導入しやすい ヘキサゴンは大型なので固定用のスペーサーがある。ストロボのサイズに関係なく取り付けられる作りにはなっているが、スペーサーのサイズの関係上、ガイドナンバー高めのストロボ前提。低価格のストロボに取り付けたい場合は、改造が必要だ

スヌートやハニカム&ソフトボックスで遊ぼう

まずディフューザーだが、価格の割にいい感じの光拡散具合になっている。構造としては2段階のディフューザーになっているため、まずはディフューザーからのチェックがオススメ。またバウンズ対応のストロボであれば、アイキャッチにもなるため、人物撮影用として折りたたんでカバンに入れておくのもいいいだろう。なおヘキサゴンについては、筆者宅撮影環境(2畳)では設置しようがなかったので、チェックは行なっていない。雰囲気としては、ディフューザーとハニカム&ソフトボックスを足して2で割ったイメージでいいだろう。

ディフューザーを取り付けて真正面から光を当ててみたもの。意外とふんわりした感じになった。モデルはリボルテックの広目天さんだ(C)竹谷隆之・山口隆
(C)KAIYODO
ディフューザーの構造を見てみると、バウンズ用だけでなく、アイキャッチとしても活用できる。反射材で発光面積を稼いでいるため、わかりやすいアイキャッチになるだろう

スヌートは、簡単に使えて即効果がわかるため、ディフューザーで撮影したあとに試してもらいたい。被写体との距離に応じて絵面が変わるし、直進光としても十分な精度があるため、フィギュアやパーツ撮影をする人に十分な恩恵がある。

スヌートがない状態で撮影したもの(C)竹谷隆之・山口隆
(C)KAIYODO
こちらはスヌートあり。比較が拡散せずに直進気味になっているのがわかるはず(C)竹谷隆之・山口隆
(C)KAIYODO
これもスヌートをセットせず、そのままテキトーに撮影したもの スヌートをセットしたもの。光の変化がわかりやすいだろう

ハニカム&ソフトボックス。距離に応じての変化がわかりやすいが、ディフューザーとスヌート両方の顔をもつため、左記ふたつを試してからだとすぐに扱えるだろう。とくに人物撮影や1m以上離れたフィギュアの撮影に便利で、光の当て方で雰囲気が大きく変わるため、活用シーンは意外にも多いだろう。

ハニカム&ソフトボックスがない状態 ハニカム&ソフトボックスをつけたもの。微妙に光を回したいといったわがままに応えてくれる
ハニカム&ソフトボックスで光が大きく当たるようにしてみたもの。この場合は、スヌート的というよりは、ディフューザーに近くなる(C)竹谷隆之・山口隆
(C)KAIYODO
微妙に光の当たる角度を変更してみたもの。左記は光を当てていたのに対し、こちらは気持ちかすらせた程度。輪郭部分が明確になり、雰囲気のある絵になった(C)竹谷隆之・山口隆
(C)KAIYODO
テキトーに撮っても雰囲気が出るのも便利なところ

趣味からビジネス用途まで活用OK

「DN-80662」は、ディフューザーとハニカム&ソフトボックス、スヌート×2、ヘキサゴンの5点セットで、価格からしてもいろいろ試してみたい人にオススメだ。また性能も十分なので持ち運びようとしても活用できるし、会社での撮影用に導入しても問題はない。

組み立て式なので折りたたんで持ち運べるメリットは大きいし、会社の一角にあるような撮影ブースにあっても邪魔にはならない。紹介してきたように、普段からストロボを活用する人はもちろん、防塵防カビケース内でストロボが眠っている人も気軽にチェックしてもらいたい。そしてもうひとつ。構造が単純なので改造しやすいのも要チェックと推しておこう。

カメラ フラッシュ・スピードライト用
クリップオンアクセサリーセット
上海問屋 DN-80662

https://www.donya.jp/item/22958.html

 
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