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2015年12月28日

指紋で南京錠をアンロック、男心をくすぐる未来(?)な南京錠を試してみた

 

 


今回は「指紋認証 南京錠 DN-13083」。

 2015年最後の更新になる『上海問屋でGO! with AKIBA PC Hotline!』。今回のアイテムは「指紋認証 南京錠 DN-13083」で、選んだ理由は名前だ。ハートを鷲づかみされた。販売価格は税込9,999円。

指紋認証で鍵レス化、男心をくすぐるデジタル南京錠

 南京錠の歴史をカンタンに振り返ってみると、紀元前(諸説あるが)から使用されており、鍵を使用するタイプやダイヤルロックものなど、派生進化を続け、ゲーム機やOS、ゲームによってはロック/保護する意味合いでもアイコンとして使用されるなど、馴染み深いものだ。1度でも見たことのある人ばかりだろう。

 2015年の注目ワードとして「生体認証」がある。指紋や虹彩、声紋によってPCやスマホをロックを解除したり、パスワード入力を代替するというものだ。企業によってはセキュリティレベルに応じて、かなり前から導入済みでもあるので、当たり前の人もいるだろう。また、Windows Helloに対応するデバイスで体験済みという人もいるハズ。本製品は、それら生体認証のひとつ、指紋認証を採用して鍵レス化したものになる。

比較的ゴツい南京錠だ なぞるタイプの指紋認証センサーを搭載する

 本体のサイズは、64×128×2.8mmと、いわゆる南京錠のイメージをして開封すると巨大だと思ってしまう。重量は約470gで、シャックルは直径6mm。比較的頑丈なものといった認識でいい。フツーの南京錠と異なる部分は多く、まず正面のカバーを開くとスイッチと指紋認証センサーがある。指紋認証センサーの仕様については、とくに説明はないのだが、価格帯からすると静電容量式を採用していると思われる。また、底部には電池ボックスとminiUSB端子がある。「南京錠なのに電子っぽいものがある」というワクワク感はかなりものだ。

底部にある登録ボタンカバーを外すと、miniUSB端子と登録ボタンを確認できる 電源は単4形乾電池×2。1日10回程度の使用だった場合、約10ヶ月動作する。また登録されている指紋は、フラッシュメモリに保存されているので、電池交換時などに再登録の必要はない
付属品はリセット用のドングル。ドングルをロストすると完全に詰む可能性が大幅アップするので、保管は厳重に

 登録からアンロックまでの手順を紹介しつつ、各部を見ていこう。まず最初に、登録ボタンカバーを外し、登録ボタンを押して、管理者用の指紋を登録する。指紋の登録は最大10個まで。

 登録方法は、指紋認証センサー上をなぞる方式で、3~5回ほどで登録が完了。登録できたかどうかのサインは、指紋認証センサーの上にあるLEDライト兼スタートボタンで、青く点灯すれば登録成功、赤色で登録失敗という意味になる。

 管理者用の指紋を登録してからアンロックを実行できる。アンロック方法は、まずスタートボタンを押し、紫→青とLEDライトが点滅をはじめたら、登録した指で指紋認証。成功するとLEDライトが青く点灯しロックが解除される。鍵がない分、ステップが増えてしまっているが、お手軽である。

 また、管理者以外の指紋を登録する場合は、登録ボタン、スタートボタンの順で押し、まず管理者の指紋を認証。それから追加したい指紋ユーザーが指紋認証をする流れでいい。

指紋登録時は登録ボタンを、付属のドライバーか細い棒で押してからになる スタートボタンはLEDと一体型。写真は登録に成功したときの青色だ
アンロックの流れを録画してみた。10秒ほどで解除できる。またスタートボタンを押したあとの電子音のタイミングや、アンロックに成功したときの内部モーター駆動音にも注目してほしい

 指紋認証精度は、極めてよいわけでも極めて悪いわけでもないが、感覚的にはノートPCに多く採用されてきた指紋認証センサーと同じノリで使用できる。極端に速くなぞらない限りは、まずアンロックに成功するといった印象だ。難点としては防水処理が施されておらず、屋外での使用は限定的になることだろうか。室内でも心理的なイメージを利用して南京錠を使用するテクもあるので、共有する引き出しなどから採用してみるといいだろう。また動画を見て、単純に男のハートを刺激されてしまったのであれば、ウフフする目的で購入するのもアリだ。そういった面でも実にいいガジェットだ。

指紋認証 南京錠 DN-13083
https://www.donya.jp/item/27473.html

 
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