家でも車でもスマホを充電、AC/DC両用のUSB充電アダプターをテストしてみた。サンデードライバー向け？

2014年4月30日

家でも車でもスマホを充電、AC/DC両用のUSB充電アダプターをテストしてみた
サンデードライバー向け？

今回は「AC/DCコンボUSB充電アダプター DN-10172」

　今回のアイテムは「「AC/DCコンボUSB充電アダプター DN-10172」。コンセントと自動車のシガーソケットに両対応、折りたたんでコンパクトに持ち運べるUSB充電アダプターだ。

　合計出力は3.1Aで、実売価格は税込1,999円。「両対応」「折りたたみ」が特徴なこの製品、早速、その実力を見てみよう。

収納式のプラグとシガーを備える

　DN-10172はコンセントに差し込んで使うUSB充電アダプター、つまり、カテゴリーとしてはすっかり「電源」として普及した製品だ。周知の通り、USB充電アダプターは上海問屋のラインナップでも多数登場しており、小型であったり、5ポート搭載だったりと様々な製品が用意されている。

　せっかくなのでこのジャンルの充電シーンから考えると、まず、大きくわけて「自宅」と「出先」に大別される。

　自宅は据え置き型の充電器を使用する人がほとんどだと思うが、出先では主にモバイルバッテリーを使用する人が多い筈。そして、「出先で充電」のシチュエーションは、電源を取れるカフェや車に分かれる。今回注目したい、「車での充電」はシガーソケットに対応した充電器で行なえるが、頻繁に車に乗る人は別として、週末だけ乗る人はつい「費用対効果」を考えてしまうのではなかろうか？

　そんなところをフォローしてくれるのが、本製品だ。

　まずサイズは7.7mm×6.2mm×2.9cmで、重量約125g。手のひらサイズであり、厚みもなく、重量も軽く、持ち運び面でも設置面でも邪魔になりにくい。コンセントプラグとシガーはともに収納式。

　USB充電器を持ち運ぶうえではとても重要であり、収納式である点から探している読者も多いのではないだろうか。コンセントプラグの可動域は90度まで、シガーは180度までで、さらに約45度、90度、約135度、180度の4段階の角度に対応する。シガーの4段階の角度はとくにありがたく、車両のシガーソケット位置に左右されにくい。


7.7mm×6.2mm×2.9cm。シガーよりも少し厚みがあるくらいで持ち運びしやすい作り	コンセントプラグを引き出したところ

シガーは約45度、90度、約135度、180度の4段階の角度に対応する

　次にUSB充電機能を見てみよう。USBポート×2で、5V/1A、5V/2.1Aに対応し、合計3.1Aまでの出力が可能だ。手持ちの端末で調べた限りでは急速充電には非対応で、信号についてはiOS製品ベースのようだ。

　チェックに使用した端末はiPad mini(2013）、iPhone 5s、AQUOS PHONE EX SH-04E、Miix 2 8。本来はAndroidタブレットも含むべきだが、筆者所有のXperia Tablet Z SO-03Eが呼吸を止めていた（苦笑）のでチェックできず。この点についてはMiix 2 8で代替した。Android対応の急速充電器の多くで1.7A前後を確認しているのがその理由だ。なお測定には「USB電流＆電圧チェッカー DN-10140」を使用している。キャリブレーションされたものではないので、あくまで参考値としてもらいたい。

　では、プラットフォーム別にテスト結果を見てみよう。


USBポート×2で、上段は5V/1A、下段は5V/2.1A。またポートの間にある金具はやや外れやすい感じなのだが、もしそうなっても上海問屋愛用戦士諸君ならば対処は余裕だろう	合計3.1AなのでiPhone 5sとiPad mini（もしくはiPad Air）の同時充電が可能。簡易的だが、5時間連続充電を確認済みだ


iPhone 5s。上段ポートを使用した場合は0.5A。下段でも同様だった。またLightningケーブルは純正でもGriffin Technology製のものでも変化ナシ	iPad mini(2013)。写真では1.56Aとなっているが、1.5〜1.7Aをうろうろしていた。Lightningケーブルは純正とGriffin Technology製で確認したが、同じく安定せず……とはいえ、1.5A以上は出るので問題ないだろう


AQUOS PHONE EX SH-04E。端末側の電源管理があるのだが、0.4〜0.5Aの結果になった。iPhone 5sと同じく下段でも同じ結果に	Miix 2 8。0.45A貼り付きだった。スリープ時にはゆるやかに充電されるが、スリープを解除した状態で充電した場合はゆるやかにバッテリー残量が減っていく

といったテスト結果から、「急速充電用」というよりは「出先でとりあえず充電」ができるUSB充電器といえる。

　ということで、iPadについては純正とほぼ同じ、Androidスマホについては、輝度と落としながらであれば使用しつつの充電もOK、という印象。iPhone 5sについてはもともとバッテリー容量が少ないのもあり、それほどネックには感じず、Android・Windowsタブレットについては「出先でとりあえず充電ができる」と考えれば次第点だろう。

　本製品は冒頭で触れたように持ち運びやすさが武器である。車でも自宅でも充電ができ、かつ荷物をひとつ減らせる点はありがたい。そういった用途を考えているのであれば、DN-10172はちょうどいい製品だといえるだろう。

AC/DCコンボUSB充電アダプター DN-10172
http://www.donya.jp/item/26316.html