スマホの充電が遅い？そんな時は「USB電流＆電圧チェッカー」で確認だ

2014年1月21日

スマホの充電が遅い？そんな時は「USB電流＆電圧チェッカー」で確認だ

今回は「USB電流＆電圧チェッカー DN-10140」

　今回のアイテムは「USB電流＆電圧チェッカー DN-10140」。すっかり世界共通規格の「電源」になったUSBの電流と電圧をチェックできるもの。

　実売価格は税込み999円。「単に電流と電圧を測るだけ」ではあるが、意外と使い勝手がいいこの製品。どんな具合かは以下を参照してほしい。

USB機器と充電器の間にセットするだけ

　DN-10140は充電器側から給電されるため、本体に電源はなく、コンパクトな形状になっている。横52×縦35×厚み15mm、約15gと邪魔にならないため、USBケーブル入れなどの袋にいっしょに入れておくのがいいだろう。

　ただ、USB端子が剥き出しなので、モバイルバッテリーやスマホなどと同じ袋に入れておくとキズの原因になる可能性がある。別途キャップを用意するか、別の袋に入れるなど注意したい。その点以外は使い方もカンタンで、チェックもしやすい。電流や電圧がいまいちわからない人も安心だろう。

USBケーブル延長機器といった雰囲気の製品だ

　まず、測定範囲は電圧3.5～7V、電流0～3A。普及しているUSB充電器の大半に対応すると思っていい。

　充電時にチェックするものは電流で、よく充電器のパッケージに書いてある「2.1A」といった数字。この値が大きいほど、充電が速いというわけだ。電圧も確認したほうがいいのだが、これは安定しているかどうかの確認に使うのがいいだろう。たとえば、購入した充電器でUSB機器に通電しているとき、急に通電されなくなった場合に便利。不安定な状態であれば、機器側が電圧不足で停止ということもあるし、挙動がおかしくなったりする。またパッケージや製品自体に、その製品の性能が書かれているので、計測しながら製品の性能と見比べてみるのもいいだろう。

　表示は電圧と電流が交互に表示されるため、通電を開始したら、しばらく数値の変化を見る使い方になる。

　最近の人気製品を見てみると、Windows 8搭載の8インチタブレットはUSB充電前提のものが多く、純正充電器とケーブル以外を使用する場合は、充電器とケーブルのチェックが必要だ。USB充電器が対象とする主流製品はiOSデバイスかAndroidのふたつで、それぞれ信号が異なるため、量販店を見てもわかるように、同型形状品でiOS用とAndroid用のふたつが存在している。Windowsタブレットの場合は、Android用であるとカタログスペックに近い電流が流れるのだが、手持ちのもので大丈夫なのか不明なときのチェックに役立つ。筆者所有のMiix 2 8を見てみると、iOS対応充電器の場合は、0.5Aで止まり、Android用のものだとだいたい1.5～1.7Aといった具合だ。


電流を表示している状態	電圧を表示している状態。右端の記号で判別する

　先に注意点を書いておくと、上記の例に加えて、たとえばiPhoneに充電を行なうとして、充電器が2A出力であってもiPhone側で制御しているため、1Aで止まってしまう。またAndroidでもそういった制御を行なっている端末はあり、充電器の数値通りにはならないことを覚えておこう。充電器のカタログスペック通りではない＝手持ち製品の故障、もしくは充電器の不具合というわけではないのだ。


「出力3.1A 2ポートUSB-ACチャージャー DN-84360」でiPhone 5sを充電している状態。MFiロゴがないからか、0.68Aと表示された。（iPhone 5sはバッテリー容量が少ないので、これでも十分速く充電されるのだが）	2年ほど前に秋葉原のパーツ通りで投げ売りされていたUSBポート付き電源タップの場合は、0.65A


投げ売りタップを繋げたまま放置していたら、0.39Aに。こんなように出力が不安定なポートのあぶり出しにも使える	SONY製CP-F5の場合。Android端末だと1～1.5Aなのだが、iPhone 5sだと0.42A