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収益化、まだ遠く。しかし仕事には好影響?【YouTubeはじめました】
2024年7月12日 08:59
4月からフリーライターになった筆者がYouTubeチャンネルを育てていく本連載ですが、当方ライターとして活路を見出すのにも必死でして、なかなか想定通りに取り組めておりません。今回はそうした言い訳や、それでもYouTubeやってて良かったな!と思えた出来事についてご報告します。
うっかりすると、すぐに動画は後回し
4月にライターを名乗って独立しまして、5月頃から「そっか、会社辞めたのか。じゃあ一度」みたいな流れで、会社員時代にご縁のあった方々からライター仕事を頂いたりしています。専門だったカメラ関連を中心に、私の趣味の分野にも活動範囲を広げられそうな気配を感じています。インプレスの中では本誌Impress WatchとAV Watchにお邪魔しています。
必然的に「はじめまして」の媒体や編集者ばかりですから、嬉しさもあり最善を尽くしたいわけです。そんな調子で楽しく過ごしていると、どうしても自分事であるYouTubeは後回しになりまして。5月に取材した動画が2本、まだ編集に着手できないままになっています(撮らせていただいた方々、スミマセン)。
かたや動画も上がらないのに、各媒体の著者プロフィールではYouTubeチャンネル名を宣伝しまくっております。でも先方も、WebメディアだったらURLリンクまで埋め込んで応援してくれたり、ありがたい限りです。
あまりに動画が編集できないので、言い訳程度に「お仕事報告」と称してカメラ専門誌の新刊告知を動画にしてみました。いちおう出版社にいた人間なので、書影(表紙のこと)は見せても誌面にはボカシを入れています。こちらもよろしくお願いいたします。
宣伝効果、出たかも!
YouTubeをやっていたからこそだなと感じた出来事がありました。「うちのYouTube動画で、若い編集部員にカメラを教える先生役をやってもらえませんか?」というオファーです。
「原稿を書いてほしい」ではなく、「動画に出てほしい」というのは、YouTubeを見てもらってこその話でしょう。顔出しOKなんだな、うまいこと喋ってくれそうだな、と思ってもらえたからこそのオファーだなと思って嬉しかったです。ちなみに、後から原稿も書かせてもらいました。
これがなぜ嬉しかったかというと、YouTubeチャンネルを開設する目的のひとつに「ライターとしてのポートフォリオにする」という狙いがあったからです。物事の伝え方、話の組み立てなどを見てもらって、お役に立てそうであれば声をかけてもらおうという期待です。これについて、ひとつ結果が出たかなというのが今回のゲスト出演&原稿執筆でした。
出演した動画を見て実感したのは、一人で喋るのと誰かと喋るのでは、話し方や表情にも違いが出ることです。その辺りも自分で振り返ってみて、より見やすい(クセとか口調が気にならない)感じを目指していきたいと思います。
同じネタでも「伝え方」で差別化できそう
5月には、新製品発表会のレポート動画を立て続けに2本アップしました。これはどちらも、「この製品がどういったコンセプトで企画され、誰に向けられているのか」にフォーカスしています。
前回記事でも紹介しましたが、先にアップしたのがキヤノンの“カメラ付きゴルフ距離計”です。ゴルフ未経験でまったく予備知識がないため、「メーカーはこう言っている」と伝えるほかないわけです。わからないことはなるべく調べて、それでもわからないことは、わからないと断ったうえで聞いた通りに伝えるというスタンスです(会社員時代からの基本姿勢ですね)。
このスタンスは悪くなかったようで、通りすがりの方からも好意的なコメントがあったり、ゴルフ好きのカメラ業界関係者からお褒めの電話(※仕事には繋がらず)をいただいたりしました。これだけ再生回数が飛び抜けていますが、ゴルフのチャンネルではないので登録者数は増えませんでした。
2本目はパナソニックのカメラ新製品でした。ライフスタイル提案の側面が色濃いカメラだったので、カメラマニア側の自分がどう思うかはさておいて、メーカーが今どのように市場を見て、どこに商機を感じているかを聞き取ることに注力しました。
このカメラ、動画をアップした数日後にいろいろ話題になりまして、コメント欄にもその影響を感じました。前提とか文脈が通用しにくいYouTubeらしさを実感したところです。
でもその一連で最高に好きだったのは、「喋りが流暢なので聞いていて寝てしまいました。カメラはまだ持ってませんが参考にします」とのコメントでした。なんか和みました。どうやって私のチャンネルに来てくださったのかわかりませんが、ありがとうございます。今後ともご贔屓にお願いします。
見た目は二の次。ネックマウントを活用中
引き続きDJI Osmo Pocket 3を使うことが多いです。例えば新製品のミラーレスカメラを操作している手元を撮りたい場合、テーブルがあればミニ三脚でOsmo Pocket 3を固定できますが、そうでない場合はどうするか。というより、テーブルがあるだろうと期待するのはキケンなので、ないものと思って準備したいわけです。
そこで買ってみたのがネックマウントです。先端がGoProマウントになっているので、そこから少し延長して、Osmo Pocket 3の画面が見やすい位置にセットしています。
ネックマウントもUlanziの製品を使っています。これはネックバンド部分のシリコーンの中に金属の芯が通っているので、形状を固定できます。重さもあるため、首を振った勢いでズレたりしない安定感がお気に入りです。
登録1万人どころか1000人も遠い
ライター仕事に繋げる以外のYouTubeの目標として、「取材の電車賃ぐらいは稼ぎたいな」というのがありました。これはまだまだ遠いです。YouTubeによくある動画広告を入れるには、総再生時間が4,000時間、チャンネル登録者数が1,000人を超える必要があります(※条件は本稿執筆時点)。
再生時間のほうは、ゴルフ距離計の動画が4万回も再生されるというラッキーでクリアしました。チャンネル登録者数のほうは、動画アップの頻度が低いから当然なのですが、まだ1,000人に届きません。これで収益化が始まったら、ようやくYouTuberとしても始まった気持ちになれそうです。この連載の今後のためにも、チャンネル登録をよろしくお願いいたします。