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睡眠や生活習慣を改善したい? スマートリング「RingConn」で健康生活を始めよう

最近ずっと疲れが取れない。仕事や勉強に身が入らないし、趣味もイマイチ楽しめない……。その原因は、もしかしたら睡眠不足や運動不足、自分でも気付けない精神的ストレスが原因かもしれません。

それらを改善・予防するには、自分の身体が客観的にどういう状態にあるのか、日々監視して管理していくことが大事。そのための健康管理デバイスとして注目度ががぜん高まってきているのが、指輪タイプのスマートリングです。

なかでも「RingConn」は、かなり小型であるにも関わらず、分析できる要素が多岐に渡る高機能なもの。4月21日まで応援購入サイトのMakuakeで38,845円~とややお安く買えて、気軽に始めやすいのもいいところです。

ちょうど新生活のスタート時期でもあり、心機一転、健康に良さそうなことを始めたい、でも何をすればいいか分からない、という人も多いはず。このRingConnでどんな風に健康的な生活が送れるのか、製品をお借りして試してみました。

スマートリングってどういうもの?

健康管理デバイスと言えば、従来は腕時計タイプのスマートウォッチが代表的なものだったと思います。心拍やアクティビティなどを計測する機能を備え、本体ディスプレイやスマホアプリで詳細に情報把握できるものもあります。

しかし、スマートではない普通の腕時計よりひと回り以上大きいのがネックに感じる人もいたのではないでしょうか。バッテリーが長くもたず毎日のように充電する手間が発生し、睡眠時の分析がままならないものさえあります。そもそも健康管理のためとはいえ腕時計を四六時中身に付けることに抵抗のある人もいるのでは?

スマートウォッチは苦手でも、スマートリングなら心配ないかも!

それに対してスマートリングは、常時身に付けることが負担になりにくいのが利点。かつてスマートリングが世の中に出始めた頃は、太く分厚かったためにどうしても違和感がありましたが、最近はちょっと大きめの指輪くらいの見た目まで小型化し、煩わしさを感じることは減っています。

ディスプレイこそないものの、その分スマホアプリで根掘り葉掘り、普段の身体活動や睡眠時の状態などをじっくり分析していくことが可能です。もっと健康になりたい人、あるいは4月から進学したり社会人になったりして体調管理が一段と大切になりそうに感じている人にとって、気軽に身に付けられ、継続的な健康管理に役立てられるのがスマートリングなのです。

フツー感ある指輪サイズに高機能が詰め込まれたRingConn

RingConnは、高機能なスマートリングの中では比較的安価なのが特徴の1つ。専用アプリの機能は全て無料で、月額費用はかかりません。アプリはiPhoneとAndroidの両方に対応しており、特定のスマホだとより便利になる・機能アップする、というようなこともなく、どの端末でも“平等”に全ての機能が使えます。

iPhoneにも、Androidにも対応

RingConnを購入すると、初めに「サイズキット」が送られてきます。その中に入っているサイズ違いのダミーリングで装着感を確かめ、決めたサイズをWebフォームから伝えることでRingConn本体が届きます。常時身に付けることになるので、普段の生活のなかで邪魔になりにくそうな指を選びたいところです。

最初に届くサイズキット
6号から14号まで、9サイズから選ぶ

ただ「邪魔になりにくそうな指」というのは、指にはめてサイズチェックするだけだと分かりにくいもの。なので、そのダミーリングをはめたまま1日生活してみるのがいいかもしれません。人差し指、中指、薬指のいずれかに装着する前提で、メーカーはそのなかでも人差し指に装着することを推奨しています。筆者も人差し指か中指にはめることを想定して10号を選びましたが、結婚指輪がそうであるように、(利き手じゃない方の)薬指がおそらく一番意識せずに使える気がします。

筆者的には10号が良さげ

カラーは「マットブラック」「フューチャーシルバー」「ロイヤルゴールド」「ローズゴールド」の4種類がラインアップ。今回は、なんとなくカッコ良さ重視でマットブラックを使ってみました。他のシルバーやゴールドはまさしく指輪っぽいデザインですが、ブラックはうっすらデジタルデバイス感のある雰囲気。

サイズ決定後に届いたRingConn本体

いずれのカラーも、メイン素材はチタン合金です。軽く、高強度で、IP68相当の防水・防じん性能かつ100mの水深にも耐えられる設計となっています。プールや海で泳いだりお風呂に入ったりするときもいちいち取り外す必要はありません。実測サイズは最薄部が2.0mm、幅が6.8mmで、10号サイズの実測重量は2.6gでした。装着感としても「フツーの指輪だなあ」という印象です。

マットブラック
こちらはフューチャーシルバー
10号は実測2.6g

RingConnには充電ケースが標準で付属します。置くだけで充電できるワイヤレス方式です(フル充電まで約90分)。充電ケース自体にもバッテリーが内蔵されていて、RingConnを15~20回充電できるとしています。RingConn本体のバッテリーは10~12日間もつとのことなので、だいたい10日に1回指から外すことになり、ケースは半年に1回程度充電すればOK。充電の手間はほとんど気にならないでしょう。

付属の充電ケースと充電ケーブル
フタを開けてそこにRingConnを置くだけで充電可能

心拍、血中酸素飽和度、歩数に体温まで計測できる!

では、RingConnを使うと具体的にどんなことができるのでしょうか。アプリの主要機能をざっと挙げると以下の通りです。

・睡眠の質の分析
・睡眠時の呼吸モニタリング
・ストレスの分析
・心拍と心拍変動の計測
・血中酸素飽和度の計測
・呼吸数の計測
・体温の計測
・歩数の計測
・消費カロリーの算出
・状況に応じたアドバイス
・ランニング等のアクティビティ記録

いざ装着して使用開始

とにかくいろいろなことができます。そして最後のアクティビティ記録を除き、これらの計測などは全て自動で行なわれます。

単にRingConnを身に付けているだけで、日中の活動状況やストレスの推移、睡眠中の様子が丸わかりになるというわけ。各機能のなかではAIも活用されていて、高精度な分析結果を提供してくれるほか、ユーザーの体調や設定した健康目標に合わせた適切なアドバイスや情報提供も実現しています。

心拍センサーや体温センサーなどによってバイタルを測定する

アプリを起動するとRingConn本体と通信してデータを取得し、分析結果を画面に表示します。ホーム画面には多数の情報があり、ユーザーが必要なものだけ選んだり並び替えたりもできますが、なかでもまず目を引くのが「心身のバランス」の項目です。

最初にペアリング
しばらく使用した後のホーム画面

計測して得られた睡眠や活動状況、バイタルサイン(心拍の変動など)のデータを元に、それぞれをスコア化してグラフィカルに表示するもので、「自分の今の過ごし方が果たして良いのか、そうではないのか」が直感的に分かります。不思議なことに、数値化されて目に見えるようになると、平日の仕事中でもたびたびアプリを起動してチェックしたくなるものです。

各要素のスコアに関連するデータを詳しく表示

たとえば「活動」や「リラックス状態」が低ければ、もうちょっと身体を動かすようにする(または休憩を取る)という対処ができます。また、「睡眠」や「バイタルサイン」のスコアが低ければ、活動やリラックス状態が悪影響を与えているのかも、という推測ができるので、今夜は早めに寝ないとな、という意識付けにもなります。

各数値に基づいた解説やアドバイスも表示されるので、それを参考に生活することで健康的な心身づくりを目指せます。ちなみに一部のスマートウォッチにもあるような、しばらく座ったままの状態でいたり、異常な心拍が検知されたりしたときにプッシュ通知で知らせてくれるようにもなっているので、いちいちアプリを起動せずともちゃんと見守ってくれていることが分かります。

ずっと座ったまま仕事していると、立ち上がって運動するよう促す通知が

充実の睡眠分析、睡眠時無呼吸のリスクもチェックできる

そして、RingConnの機能のなかでとりわけ充実しているのが、睡眠の分析機能。眠りの深さだけでなく、眼球の運動までをも察知して、その度合いによって睡眠の質がどの程度かを解説してくれます。

心拍数や心拍変動、血中酸素飽和度の推移とともに、皮膚温度や呼吸数も記録しているので、体調に異常が発生していないか、何らかの前兆がないかをチェックすることも可能です。

かなり詳細に細かいデータが取れる睡眠分析
心拍変動や血中酸素飽和度、皮膚温度まで分かる

そのうえで、「睡眠時無呼吸モニタリング」という機能も用意しています。以上のような睡眠データを3日間分、より詳細に計測、分析することで、睡眠時無呼吸のリスクを簡易的に測るというもの。重大な健康上のリスクや(居眠りによる)交通事故トラブルなどにもつながりかねない症状なので、簡易的にでもその可能性を探れるのはうれしいところです。

睡眠時の状態は自覚しにくく、自分の知らないうちにどんどん悪化していくケースもあります。こうした客観的なデータとアドバイスがあれば、自分の本当の体調を推し量ることができ、生活改善を進めてみようかな、と思うきっかけにもなります。なかなか改善しないようなら病院に相談する選択肢をもつことができ、重症化を未然に防ぐことにもつながるかもしれません。

3日分の睡眠分析データを元に睡眠時無呼吸のリスクを調べることができる

と、そんなこともあって、筆者の場合はアプリ画面を1日に朝昼晩の少なくとも3回は気になってチェックしてしまいます。熟睡できなかったように感じたときは実際にどう分析されているのかを振り返ったり、外取材でストレスや疲労感を覚えたときもスコアや体調に影響がないかどうか確認したり。

睡眠時間が短めの日は、基本的に前日や当日のストレス値が高い傾向にあるようで、やっぱり睡眠は大事だなあ、というのを改めて実感するところ。「睡眠時無呼吸モニタリング」で「中度の疑い」と表示されたのも、毎日のように晩酌していることが影響しているかもしれず、アプリから「アルコール摂取量を減らすように」というご指摘もしっかりいただいてしまいました。可能な限り善処したいところです……。

ストレスが高めなのは、睡眠の質が低かったのが影響しているのかも?
「アルコール摂取量を減らせ」とのお達し

健康管理の一部の機能はスマートウォッチでも備えていますが、「睡眠」をここまで細かく管理できるのは、RingConnならではです。指につけているだけなので、寝ていても付けていることを意識することはありませんし、より多くの体のデータが取得できています。自分の体が発する様々なサインがわかるので、楽しいだけでなく、健康な生活へのモチベーションアップにもなります。

家電製品アドバイザーの資格も持つ、家電Watchの中林編集長にもスマートリングの活用方法について聞いてみました。

健康を維持するためには、毎日の身体の変化を記録するのは重要です。「今の状態を知る」ことで異変に気づきやすくなるからです。常に身につけて精度の高いデータを取れるRingConnのようなスマートリングを使うことは効果的ですね。

自分の睡眠について知ることだけでなく、適度な運動や、生活習慣を見直すことも、「睡眠の質を上げる」という点でも重要です。スマートリングは、その助けになるはずです。

運動・睡眠だけでなくトータルの健康管理において、RingConnが役に立つことは確かに実感しています。

日々改善を意識してきた成果か、「活動」がついに満点評価!
翌日の「睡眠」スコアもしっかり高くなってくれた

日常作業に影響なく使えて、自然と生活習慣を改善したくなる

というわけでRingConnを丸1週間使い続けてみましたが、その間、指から外したのはレビュー用に写真撮影などをするときのみ。使い始めに充電して以来、一度も充電ケースのお世話にはなっていませんし、本体バッテリーはまだ4割近く残っています(1週間のうち3日間は、バッテリー消費の大きい睡眠時無呼吸モニタリングを実行)。

外での取材、料理や食器の片付け、家具の組み立てなどもしましたが一切邪魔に感じることなく、装着したまま全部こなせてしまいました。表面が滑らかに処理されているためか、顔を洗うときも気になることはありません。

とはいえ10日に1回くらいのペースで脱着することにはなります。そのためにも無理せず取り外しできるサイズを選びたいものですが、緩いと不意に外れたり紛失したりしやすいのが悩ましいところ。サイズキットでの確認は急がず慎重に行なうのが良さそうです。

なお、アクティビティの記録もできますが、対応しているのは屋内外のランニング、屋外ウォーキング、屋外サイクリングの4種類のみ。記録される内容も、スマホのGPSと連携した移動ルートの表示、消費カロリーの算出、心拍の推移といったシンプルなものなので、詳細なアクティビティ分析をしたいならスマートウォッチなどと併用するのがおすすめです。

屋外サイクリングの記録。パフォーマンス分析などはできないので、そこは別のデバイスでカバーしたい

RingConnは、あくまでもデータによる健康管理を手助けして、改善のためのアドバイスをしてくれるものであって、本当に健康になれるかどうかはあなた次第です。とはいえ、アプリ画面で細かなデータを眺めているだけで楽しくなりますし、せっかくだからそこで得られた情報を参考に健康維持のための運動や規則正しい生活にも励んでみたくなる。そんなチャレンジを後押ししてくれるアイテムであることは間違いありません。