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神ガジェット日本上陸 記憶して整理する超小型AIレコーダ「PLAUD NotePin」
- 提供:
- Nicebuild LLC
2024年11月27日 08:00
会議や打ち合わせ、プレゼンにレセプションと、世の中は声でのやり取りで溢れている。そして、1日に何度も会議や打ち合わせが続くと、どんな内容だったのかを思い出すだけで多くの時間を消費してしまうもの。そうした“記憶を思い出すための時間”を、一気に短縮してくれるウェアラブルなAIボイスレコーダーが「PLAUD NotePin」だ。
小さなボイスレコーダーに多彩なAI機能を搭載し、「世界の予約販売金額が5億円突破した」という期待の新製品が日本に上陸する。価格は28,600円だが、12月上旬までは予約販売の特典として、ネックストラップなど3点のアクセサリーも付属する。期待のPLAUD NotePin、その実力を細かく見ていこう。
身に着けられるAIボイスレコーダー
PLAUD NotePinは、手のひらにちょこんと乗るくらいの大きさのAIボイスレコーダー。外形寸法は51×21×11mmで、重量は、なんと25g。
金属感が上質な雰囲気を漂わせるカプセル形のガジェットは、スーツはもちろんTシャツなどのカジュアルなシーンにもフィットする。
製品名に「Pin」とあるとおり、ピンマイクのようにワイシャツやスーツなどに着けて、ワイヤレスかつスタンドアロンで(単体で)録音できる。小さすぎて驚くが、本体にはマイクのほか、20時間の連続録音に対応するバッテリーや、64GBのメモリーも内蔵されているのだ。
また、本体に強力なマグネットが内蔵されているため、マグネットピンやクリップなどのアクセサリーと、シャツを挟むことで装着できる。それぞれ本体を近づけると、離れていてもパチンッ! と引きつけられるほど強力な磁力なので、装着時に外れてしまう心配はない。
そのほかにもネックストラップやリストバンドを使えば、ネックレスや腕時計のように身に着けられる。使うシーンや着ている服などにより、多彩な装着方法を選べるのはうれしい。
一方で本体に再生機能はなく、録音データは、専用のPLAUDアプリに転送して聞いたり文字起こしして読む。ここまでであれば「最新のボイスレコーダーって、そういう感じだよね」という話で終わりだろう。
だが同機の場合は、文字起こしと同時にChatGPTのOpenAIによる最新AIモデル「GPT-4o」が聞いたことを要約してくれる。例えば、1時間の会議の録音データを文字起こししたうえで、生成AIが5分くらいで読める文量にまとめるのだ。つまりPLAUD NotePinは、これまではユーザーがキーボードを叩いて行なっていた作業を肩代わりし、体験したことを自動で整理していってくれる。
そんなPLAUD NotePinの本体価格は28,600円。PLAUDアプリで無料で文字起こしできる時間は、毎月300分(5時間)まで。それ以上使う場合は、年額12,000円(月額1,000円)または月額1,980円の1カ月契約での「プロプラン」への加入が必要となる。
これが高いか安いかを検証すべく、実際に様々なシーンで使ってみた。
喧騒の中でも相手の声がはっきりと録れる
さっそく仕事で使ってみると、本体の小ささが想像以上に大きなメリットとして感じられた。
あるイベントの取材へ行った時のこと。会場には多くの人が詰めかけ、常にざわざわとしている。そうした環境でインタビューを試みるのは不安だ。そもそも直接話しを聞く筆者ですら、周囲の騒音で相手の声が聞き取りにくい。ゆえにスマートフォンやボイスレコーダーで録音しても、その録音データを聞き返すと、肝心のインタビュー相手の声が聞き取りづらいことが多いからだ。
だが、今回は違った。何人かにインタビューを申し込み、「PLAUD NotePin」を相手に見せつつ、「すみません……このボイスレコーダーを、着けさせてもらっても良いですか?」と聞いてみた。すると、どなたも「へぇ〜、こんなに小さいのに録音できるんですね。どうぞどうぞ」と快諾してくれた。
これが一般的なサイズのボイスレコーダーであったり、ケーブルなどで筆者とつながっていたら、相手もひるんだかもしれない。だが、なんといっても「PLAUD NotePin」は小さい。またマグネットやクリップでワイシャツや背広などの胸元あたりにサッと付けるだけなので、準備に時間もかからない。話しているうちに、着けているインタビュー相手も、同機の存在をすっかり忘れているようだった。
取材後にスマートフォンのPLAUDアプリへ、音声データを転送して確認すると、しっかりとインタビュー相手の声が録音されている。相手の口元と本機との距離を考えれば、あたり前と言えばそうなのだが、あの喧騒の中で明瞭に録れていることに驚いた。
特に、声が小さかったりマスクをしていたりと、隣で話を聞いていた筆者ですら7割くらいしか把握できなかった人たちの声も、録音データを聞き直すと、はっきりと聞き取れることに驚いた。
PLAUD NotePinでは、2つの高忠実度マイクと、ビームフォーミング・アルゴリズムとAI音声拡張技術を組み合わせることで、クリアな録音を実現しているという。
もちろんPLAUDアプリでの文字起こしも、専門用語などの誤変換はあるが、かなり正確だ。当然と言えば当然だろう。これまで様々のボイスレコーダーや文字起こしサービスを使ってきたが、文字起こしの正確性は、録音した音声データの品質に比例する。
本体がかなり小さいため、マイク性能に不安もあったが、録音データを聞いて、その点も杞憂だったと分かった。
この時に、感動したことはもう一点ある。「PLAUD NotePin」を胸元に着けさせてもらったことで、歩きながら話をしても、本機と相手の口元の距離が一定だったということ。ワイヤレスかつハンズフリーで録音できる、同機ならではの大きなメリットだ。
会議の議事録を瞬時に作ってくれる
また別の日のこと。PLAUD NotePinを時計のように腕に着けて、ある企業との打ち合わせに臨んだ。会議で主に発言したのは筆者を含めた4名で、打ち合わせ時間は30分ほどだった。
帰宅時の電車の中で「PLAUD NotePin」の本体から、音声データをPLAUDアプリへ転送し、さっそく文字起こしした。
文字起こしの方法は簡単だ。録音データをPLAUDアプリに取り込んだら、録音データを表示させたページで「生成」ボタンをタップする。サマリーテンプレートを選択して、「今すぐ生成」をタップすると、文字起こしが始まる。
ちなみにサマリーテンプレートは、どのような形式で「要約」をするかを決めるもの。「自動適応」以外にも、「インタビュアーのメモ」や「会議メモ」、「通話メモ」など多くのテンプレートから選べる。基本的に「自動適応」を選択しておけば、適した形式で要約を表示してくれるが、人事関係であれば「面接メモ」や「仕事の面接」、コンサルタントであれば「コンサルティング」、そのほか医療関係者に特化したテンプレートまである。筆者は取材時に「インタビュアーのメモ」を使ったこともある。するとQ&A形式で、筆者の質問と相手の回答を見分けやすい形式で要約してくれて分かりやすかった。
とにかく今回は「自動適応」を選択した。数分後に書き起こされたテキストをサラッと読むと、読みやすい日本語にほどよく整えられている。ほかの文字起こしサービスを使うと、聞き取れた箇所が飛び飛びで書き起こされていて、文章が読みにくいものが多いが、PLAUDアプリで書き起こされた文章は読みやすいのだ。
また4名の話者がいることも検知する(発言者識別機能)。文字起こしされたテキストには、「Speaker 1」〜「Speaker 4」まで、誰が話したのかを示してくれている。
書き起こされた文章を、ササッと読んで確認すると、おおむね話の内容に沿ったものだ。ただし、文字数は7,585語。これを全て読むのには時間がかかるうえ、この打ち合わせの場合は、発言内容の一言一句を把握したいとは思わない。
そこで便利なのが、全体を「要約」してくれたり「マインドマップ」として表示してくれる機能だ。
PLAUDアプリの上部にある「要約」タブをタップすると、はじめに会議の概要(Overview)が示され、さらに会議の内容がリストアップされている。要は会議の議事録が、自動で出来上がる。
この要約を読むだけで、記憶を呼び起こすのに十分だ。いつもは会議中にメモを取っているが、PLAUD NotePinがあれば、そうしたメモは一切不要で、相手との会話に集中できる。
要約を読んで、細部の詳細を知りたい、もしくは「こんなこと言っていたかな?」と疑問に感じたら、「文字起こし」タブに戻って、該当箇所の音声を聞き直せばいい。さらに有料のプロプランを契約すれば、「Ask AI」が利用可能。録音された音声データ内の特定の会話や話題について、AIと対話しながら検索できる機能だ。
「要約」よりも、短時間で感覚的に会議の内容が知りたければ「マインドマップ」タブを見てみるのもいいだろう。「要約」されたテキストを、マインドマップ化してくれるからだ。
正直、マインドマップは、スマートフォンの小さな画面で見るよりも、PCの方が断然見やすい。「PCで見たいな」と思ったら、PLAUDアプリの共有ボタンを押して「マインドマップをエクスポート」→「JPEG」→「エクスポート」と進み、筆者の場合はiPhoneとMacを使っているので「AirDrop」で、JPEGデータのマインドマップが瞬時にPCに転送できた。もちろん「文字起こし」や「要約」されたテキストも、テキストやドキュメント、PDFファイルなどとして誰とでも共有できる。
またPC専用サイト「PLAUD.AI」(PLAUD PRIVATE CLOUD)と同期設定すれば、スマートフォンのPLAUDアプリと同じデータを、PCで確認できる。録音データを聞いたり、「文字起こし」や「要約」、「マインドアップ」の確認はもちろん、編集することも可能だ。
なお「PLAUD PRIVATE CLOUD」は、無料で使えるクラウドストレージサービス。同期設定すると、スマートフォンのPLAUDアプリへ転送した音声データを、自動でクラウドにもバックアップしておいてくれる。同設定をした後にPC専用サイト「PLAUD.AI」にアクセスすると、上述のとおりPC環境で録音データなどを確認できる。
ビジネス利用を想定しているため、セキュリティレベルも高い。PLAUD PRIVATE CLOUDに送信される情報は、暗号化されて保護されている。またAIの学習に利用されることもないという。
59カ国以上の文字起こしに対応
我が家では、週末だけ妻が外国人に書道の体験レッスンを行なっている。レッスンに来る外国人は様々だが、妻との会話は各地域の発音やアクセントにクセのある、英語で交わされている。そうした英語が、どれだけ認識できるのかも試してみた。PLAUDアプリは、59カ国以上の音声データに対応している。
文字起こしの方法は、日本語の場合と同じだ。レッスン終了後に、録音データをPLAUDアプリに取り込み、録音データを表示させたページで「生成」ボタンをタップする。サマリーテンプレートを選択して、今回は「録音言語」を「English」にして「今すぐ生成」をタップすると、文字起こしが始まる。
レッスンは約2時間。文字起こしされたままの長い英語の原文を読むのは、骨が折れる。ただし、「要約」でおおまかに概要は確認できるし、Ask AIで質問しながら詳細を掴むことも可能だ。
妻は、ドイツ人とスイス人のカップルに「日本のどこを旅行してきたのか?」という会話を行なっていた。そこで、Ask AIに、レッスンの出席者は、日本のどこを旅してきたかを尋ねると、出席者が、日本の京都、東京、山、直島、沖縄、佐渡を旅行してきた、と教えてくれる。この質問は、今までも訪日した外国人に(妻が)訊いている質問だが、本当に直島へ行く外国人が多いことに驚く。そしてAsk AIに「出席者の日本での滞在期間」を訊くと、また即座に「4週間」と返答してくれる。直接、外国人に訊いたときよりも、GPT-4oのレスポンスは速い。
また、こうして何気ない会話を録音しておくのも楽しい。筆者は下戸だが、友人や同僚などと飲みに行ったときなどに録音しておくと、面白いかもしれない。そうした場所で仕事の話になると、会議などでよりも面白いアイデアが思い浮かぶもの……ただし、翌日には記憶から消えてしまうものが多い。そうした、勢いだけで話された事柄を思い起こすのにも良さそうだ。
耳や脳を“拡張”してくれる「PLAUD NotePin」
記憶にとどめておきたい体験をハンズフリーで記録でき、自動で整理してくれるPLAUD NotePinは、筆者のような編集ライター業にはまさに神ガジェット。だが同機は、ライター業以外にも活躍するシーンは、ものすごく多いだろう。
例えば社内の会議や顧客とのヒアリングが多い職種……営業職全般が当てはまるだろうし、具体的な職業を挙げれば不動産販売や弁護士、コンサルタントや医師などもそうかもしれない。
これまでは聞き取った顧客の抱える問題や希望を、“整理する”ことに多くの時間を費やしていた。PLAUD NotePinを導入すれば、そうした時間を大幅に短縮でき、今後は改善策を“考える”ことにリソースを集中できるようになる。そうすることで、今まで思いつかなかったアイデアも手に入れられるはず。
身に着けられるPLAUD NotePinは、ユーザーの耳や脳を拡張してくれる、AI時代のビジネスシーンに欠かせないツールだと言える。
なお、12月上旬までの予約販売では多くの先行特典が用意されている。
(1)ネックストラップ、リストバンド、クリップの3点のアクセサリー(6,500円相当)が無料
(2)PLAUD公式LINEアカウントを友達登録すると最大3,500円の割引
(3)従来製品「PLAUD NOTE」の利用者向けにPLAUD AIプロプランを6カ月間分を付与
AIの力を本格的に仕事に活用したい人は、ぜひPLAUD NotePinを体感してほしい。