トピック
進化した傘で雨や酷暑の鬱陶しさを低減 ベルトレス・回る傘・超軽量
2024年6月18日 08:20
今年は梅雨から夏にかけて、例年よりも気温が高くなるという予報が出ています。となると、ゲリラ豪雨も多そうだし、夏の暑さも厳しそう。そんな時に頼りになるのが雨も日差しも防ぐことができる機能性の高い傘です。そこで、傘のラインナップが充実している渋谷ロフトにて最新のトレンドや注目の商品について、ロフト広報・滝田有貴さんに聞いてきました。
「酷暑の予報もあり、ロフトでは雨だけでなく日差しも防げる晴雨兼用傘を拡充しています。晴雨専用傘は昨年も販売本数が多かったのですが、今年5月は前年比で164%と伸長。最近は日傘を買い求める男性が増えているので、男性の購入が売上アップに繋がっていると考えられます。なかでも、売れているのは軽量・コンパクトなモデル。バッグに入れてもジャマにならない『常に持ち歩く1本』をお探しの方が多いようです。暑さが厳しい晴れの日でも、ゲリラ豪雨のような急な雨でも対応できる傘として購入されている男性が非常に増えています」
長傘は「ベルト無し」「後ろが大きい」など+αが売れ筋
いくら晴雨兼用が売れているといっても、傘は雨を凌いでナンボです。強い雨風からも身を守ることを考えると長傘も選択肢に入ってくるのではないでしょうか。滝田さんによると「長傘はプラスアルファの機能を備えたものが人気」とのことですが、お客さんはどのような機能に惹かれているのか、商品と合わせて紹介してもらいましょう。
「まず紹介するのは、『ベルトがなく、生地をまとめる手間がない』という機能を盛り込んだ、マーナの『Shupattoアンブレラ』です。閉じるだけで一気にたたむことができ、最後にベルトで留めずに済むのが特長。閉じる動きに連動して、生地がくるくると巻き込まれる新機構を採用しているので、手で生地をまとめたり、ベルトで留めたりする必要がなく、手を濡らさずにたたむことができます」
「この傘を出しているマーナは主に生活雑貨をつくっているメーカーです。そんなマーナならではのアイデアが活かされていると感じます。閉じる時に手が濡れないのもその一つですが、ベルトがないので、車から降りる時などにすぐに開くことができるなど、使ってみて便利さを実感できる商品です」
Shupattoアンブレラは雨傘だけでなく、遮光遮熱タイプの晴雨兼用傘もラインナップ。親骨の長さが55cmと少し小さめになりますが、シンプルなデザインで男性でも使いやすそうです。
続いて登場したワールドパーティーの「Wpc. バックプロテクトアンブレラ」は、「後ろに大きく広がりバッグを雨から守る」というプラスアルファの機能が。
「ワンタッチで開くジャンプ式で、後ろに広がった生地が背負ったバックパックや後に回したショルダーバッグをカバーしてくれるので、カバンも濡れないようにしたい、という方にはおすすめの1本です。このデザインのモデルは以前から販売されていますが、発売当初から進化しています。以前は生地の切り接ぎ部分に穴が開いていましたが、今は穴がなくなってより機能的になりました。風速15m/sまで耐えられる耐風構造なので、台風などで雨風が強くても安心です」
飛び出ている部分の生地をきれいに収納してくれる上、面ファスナーの太ベルトが上の方に付いているので、たたむ時も簡単&スムーズです。
「バックプロテクトアンブレラには折りたたみタイプもあるので、好みで選ぶことができます。どちらもしっかりとした構造で、撥水性が長持ちするのもポイントです」
「濡れにくい」「たたみやすい」などのニーズに応えた折りたたみ傘
折りたたみ傘はたたむのが面倒なため、とくに男性には自動開閉傘やガイド付きなど、楽にたためるものが人気です。さらに今までにはなかったユニークな商品にも注目が集まっています。
「ウォーターフロントの『スピンキャノピー』は、独自の機能を備えたちょっと面白い商品です。一見、大きめの折りたたみ傘という感じですが、この商品は傘の部分がクルクル回るスピナー構造を採用しています。狭い道では傘を持った状態で人とすれ違うと大変ですが、この傘なら回転して衝撃を受け流してくれるので、人にも傘にもやさしい構造、というわけです。回転により強風を受け流す効果も期待できます」
このほか、紫外線カット加工付きで晴れの日も使うことができ、超撥水加工の採用など機能が満載です。
続いて紹介してくれたのは、ハイマウントの「HUS(ハス)」という自動開閉傘です。この傘の特長は、折りたたむと雨に濡れた面が裏側にくること。
「普通は折りたたむと濡れている面が表にきますが、この傘は内側にたためる自動開閉傘です。そのため、たたむ時に手が濡れにくく、まわりが濡れないように気遣うストレスも軽減できます。ワンタッチで開閉ができるので、荷物が多い日や乗り物の乗降時に便利。UVカット加工も施されているので、1年を通してお使いいただけます」
「次に紹介するのは、発売以来売れ続けているムーンバッドの『urawaza(ウラワザ)』です。『3秒でたためる』と謳っているほど素早くたためる傘で、慣れればたしかに3秒でたためるかもしれない、と思うほど。生地にガイドがついているため、余計なアクションは不要で、簡単に、きれいにたたむことができます」
常に持ち歩けて機能性も高い! 軽量コンパクトな晴雨兼用傘
晴雨兼用傘では、ワールドパーティーの「Wpc. IZA(イーザ)」シリーズがおすすめ、と滝田さん。シリーズとしておすすめできるほどラインナップが豊富で、カッコいい大人の俳優をキャラクターに起用して「男の日傘」をアピールしているブランドです。
「手のひらサイズのコンパクトタイプ、傘袋にカラビナが付いたコンパクトでも大きく広がるタイプ、細身でスマートなタイプなど、タイプや色が豊富に展開されているので、自分に合った1本を選ぶことができます。Wpc. IZAシリーズは、UVカット率・遮光率ともに100%で遮熱効果のある生地を採用。最高等級の撥水力で、雨に対しての性能も充実しています」
続いては、コーヒーかすと廃ペットボトルでつくられたサステナブルな折りたたみ傘。ビコーズの「NO UMBRELLA」は、福岡を拠点に展開するコーヒーショップ「NO COFFEE」とのコラボレーションアイテムです。
「ごみとして廃棄されるコーヒーの搾りかすを廃ペットボトルと合わせた、リサイクル素材100%の生地を使用しています。カラーはブラックコーヒー、カフェモカ、ミルクをイメージした3色展開で、デザインも晴雨兼用傘としてはかなりおしゃれ。一見、リサイクル素材でできているようには見えないところも好評です」
ラストは、滝田さんが今年最も注目している、ムーンバッドの「マジカルテックプロテクション」シリーズです。以前から軽くて好評だったマジカルテックに「プロ」シリーズが登場。ウリは驚きの軽さです。
「画期的に軽いのは自動開閉のモデルです。自動開閉傘と言えば機能の特性上、重くなってしまうのが当然と考えられていましたが、これは非常に軽いです。色によって重さは微妙に変わりますが、ライトグレーは一番軽い約242g。しかもきちんとコーティングされている晴雨兼用傘ですからね。これならバックに入れておいてもまったく苦にならない重さだと思います」
「自動開閉でなくてもいいから、もっと軽くてコンパクトな晴雨兼用傘が欲しい、という方は、マジカルテックプロテクションの55cmモデルがおすすめです。こちらも色により重さが異なりますが、98~112gと、どの色を選んでも100g前後という軽さ。よりスリムなスタイルなので、自動開閉か軽量コンパクトか、お好みで選べます」
ユニークで機能性の高い商品をたくさんご紹介いただきましたが、いかがでしたか? 傘は比較的単純な構造ですが、毎年何かしらの進化が見られます。今年は最新の傘に変えて、晴れの日も雨の日も大いに活躍してもらいましょう。
記事内の価格はすべて渋谷ロフト税込販売価格(6月3日時点)です。