トピック
第2回
辞めて1カ月 会社が恋しくなる時【YouTubeはじめました】
2024年5月7日 08:20
会社が恋しくなる理由
撮影場所がない。
会社が恋しくなる理由はズバリこれです。会社員時代のYouTube撮影には、平日夜の会議室を使っていました。だいたい19時を過ぎれば予約不要で使えるし、声は出せるし、周りは静かです。机や壁も無地で目立たず、カメラや照明を置く余裕もたっぷりありました。
会社員時代に制作した「デジカメ Watch Channel」のほとんどの解説動画は会議室を勝手に使い、かつオフィスからLED照明も拝借して、今思えば便利な環境でした。
しかし自宅だとこうは行きません。多くのYouTuberの皆さんは美しく整理されたパソコンの前に座って話したり、本棚を背にしたり、カッコいい感じの照明を置いたりと映える感じですが、私の家はどの部屋もモノが溢れていて撮影には不向きです。老朽化も目立ちます。
音楽スタジオで撮影してみた
そこで、趣味のドラム練習に使っている音楽スタジオのことを思い出しました。
通常はバンド練習用にドラムセットやギターアンプが置いてありますが、私が通っているスタジオには1部屋だけ、楽器の代わりにソファーとテーブルが置かれている部屋があったのです。打ち合わせかパーティ用みたいな感じでしょうか。ともあれこれで家のリビングっぽい雰囲気が作れそうだなと思いました。
というわけで上の通り、何とか動画は仕上げましたが、理想と現実はなかなか違っていました。まず、照明が想像より暗かったのと、4つある天井の電球が、3つは電球色、1つは蛍光色だったのです。“ミックス光”という、写真でもなるべく避けたい状況です。
対処としては、現場の光量で勝っていた電球色に合わせて自前のLEDライト(iPad miniぐらいのサイズのもの。数千円)を調色して顔に当て、蛍光色の電球は画面外に向けました。最近のLEDライトは安物でも色温度を調節でき、その場の明かりの色にササッと合わせられます。補助ライトとして非常に便利です。それからカメラのホワイトバランスを設定したところ、3,200Kになったと記憶してます。
そんなこんなで時間いっぱいまでバタバタと撮影して(状況写真の1枚も撮らなかったことを悔やんでいます)、念のため持参していたパソコンにデータを転送して確認すると、顔を映していたアクションカメラの映像が驚くほど低画質でした。やはり絶対的な光量が足りず、暗所モードでユルユルの映像になってしまったのです。でも撮り直しの時間はありません。
これでは全画面で使えない。しかし手元の映像だけでは間が持たないから、顔の映像も入れたい……そこでスタジオからの帰り道に思いついたのが、冒頭の画像のように「ワイプにする」でした。人間は追い込まれると悪知恵が働くもので、帰宅してすぐにWeb検索でワイプの作り方を調べました。悪くない効果だと思ったので今後も使います。
なお、私がメインに使ったLEDライトは2022年に購入したもので、Amazonでは既に在庫がありませんでした。もし検討される場合は、光量調節をボタンでポチポチやるのは面倒ですからダイヤル式のものをオススメします。
また、初めて買ってみるのであれば、カメラ用の三脚にそのまま取り付けられるネジ穴のあるものが使いやすいです。
ちなみに人物を照らす場合、発光面はなるべく大きい方が、撮られる側は眩しさを感じにくいです。ブツ撮りだったり、補助光やアクセントライトに使うのであれば、スマホぐらいのポケットサイズのLEDライトでもそれなりに効果はあります。でも迷ったら大きい方がいいです。
やはり新製品ネタが強い
上で紹介した動画はソフトバンクのスマートフォン「LEITZ PHONE 3」の実写レポートなのですが、私のチャンネルで初めて扱った“新製品”でした。
新製品情報を最速で、かつ気の利いた内容で伝える。これがニュースサイトの基本であり、YouTubeも同じでしょう。
チャンネル登録者数が200人ちょっとの状態で、他の動画が再生200〜400回のところ、これだけは2,000回を超えました。それでも他チャンネルが同じLEITZ PHONE 3を扱った動画の再生回数には全然及ばない、という感じです。
記事への反響、ありがとうございます
前回の記事が載った2日後に、カメラ関係の取材がありました。現場では業界関係者のみならず一般招待客の方にも、どこで知っていただいたのか「YouTuberになったんですよね?! めっちゃ応援します!」などと多く声を掛けていただきました。
ほかにも、おそらくまだ面識はないWatch愛読者の方から動画ページに応援コメントをいただいたり、「記事を見てX(Twitter)アカウントを探しました! 面白かったです!」とリプライを下さった方がいたり。会社員時代からお世話になっていた業界の人々にリポストで紹介していただいのも胸アツでした。まだまだインターネッツも捨てたものではないなという気持ちになっています。
結局、肝心なのはツールではなく「人」なのだなあと。今は、これが何よりのモチベーションです。チャンネル登録よろしくお願いいたします!