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外出の“もしも”に備えて「防災ポーチ」を準備しよう

9月1日は防災の日。1923年9月1日に発生した関東大震災が由来で、今年は震災から100年となる年です。地震が頻繁に起こる日本ではいつどこで被災するかわかりません。

地震だけでなく台風や交通トラブルなどで帰宅困難になる可能性もあり、最近でも大雨で新幹線が運転を見合わせ、車内から出られなくなるという事態もありました。

自宅に「防災リュック」を備えている人は多いと思いますが、最近は外出時に被災した場合の備えとして「防災ポーチ」を持ち歩くアクションも広がっています。外出先でのトラブルは季節によって必要なものが変わりますが、暑い時期の防災ポーチにはどんなアイテムを入れておくべきか、整理収納アドバイザーであり、防災士の資格を持つ丸マイさんに聞いてみました。

丸マイ
防災士、整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動。家電 Watchで「10分こそうじ」連載中。

まず、基本となる防災ポーチのアイテムは以下のとおり。

  • ライト
  • 飴やチョコ
  • マスク
  • コンタクトレンズ
  • 絆創膏
  • 簡易トイレ
  • レスキューシート
  • 常備薬
  • ゴミ袋
  • 除菌シート
  • モバイルバッテリー
  • ハンカチ

量に関しては、「毎日持ち歩くことを想定して外で数時間~1日過ごせる量を目安としましょう」と丸さんは説明します。外出の基準としては、電車に乗る、バスに乗るなどで、居住地域を離れるときは必ず防災ポーチを持ち歩くことを勧めています。

数時間~1日過ごせる量が目安。大きいポーチや巾着などであれば、基本となるアイテムをすべて収納できました

暑い時期を想定してポーチを作る場合は、飴やチョコは溶けやすく袋から出しにくい可能性があるので、代わりに塩タブレットを入れておくことを丸さんはオススメしています。塩タブレット以外にも、ミント系のタブレットもあると口の中をスッキリできます。

夏の防災ポーチに追加で入れておきたいのが扇子。ハンディファンが普及していますが充電が切れると使えなくなってしまいます。「ポーチにはモバイルバッテリーも入れていますが、スマホの充電用にとっておきたいところ。扇子は軽くてかさばらないので、カバンに1本入れておくのがオススメです」(丸さん)

また、除菌シートは顔や体が拭けるボディシートに切り替えても良いとのこと。荷物に余裕があれば除菌シートにプラスでボディシートを入れておくのが良いですが、どちらかだけとなった場合、アルコール配合の除菌シートだと顔を拭くのには適していないため、汗をかく夏はアルコールフリーのボディシートも備えておくと便利です。

暑い時期の防災ポーチには、飴やチョコの代わりに塩タブレットやミントタブレットがオススメ
除菌シートの代わりに顔や体が拭けるボディシートがあると便利。もちろんどちらも入れてOK
レスキューシートは商品によって名前が異なり、防寒シートや簡易ブランケットなどでもOK。夏でも雨風や日差し避け、着替えをしたいときの目隠しなどに使えます

防災ポーチのほか、水の常備も必須。「水ならハンカチを濡らして体を冷却するなど、水分補給以外にも使用できます」と、お茶やジュースではなく水を勧める理由を丸さんは説明します。

また、ハンカチも夏はタオル地がオススメ。汗を吸い取っても乾きやすく、水に濡らして体を冷却するのもタオル地が適しています。

一から防災ポーチを作るのが大変という場合も、最近は外出用の防災セットも豊富に販売されているので、ぜひ一度チェックしてみてください。

夏の防災ポーチアイテムリスト
ライト、笛、塩やミントタブレット、扇子、マスク、コンタクトレンズ、絆創膏、簡易トイレ、レスキューシート、常備薬、ゴミ袋、除菌シート、ボディシート
西村 夢音