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固定資産税をスマホ決済で払う。PayPayはポイント無し

東京都では、6月から固定資産税・都市計画税の納付通知書が配布開始されています。居住地域によって通知書の配布は異なっていますが、4~6月に配布される場合が多く、東京都の場合は第1期の期限が6月30日までのため、6月中に支払いを行なわなければなりません。

支払い方法は、居住地域によって異なりますが、「口座振替」「銀行(窓口/ATM)」「コンビニ」に加え、「クレジットカード」「スマホ決済サービス」なども選べるケースが多いようです。

東京都の通知に示された固定資産税のキャッシュレス納付手段

東京都の場合クレジットカードでの支払いは手数料が発生しますが、PayPayなどのスマホ決済の場合は、手数料ゼロで支払いが行なえます。そのためスマホ決済を利用したほうがおトクといえます。

なお、昨年(2021年)までは、「PayPay」などのサービスで請求書払いでのポイント付与が行なわれていました。「税金を払ってポイントももらえる」というおトクな状況でしたが、2022年はPayPayでのポイント付与はなく、他のサービスもポイントが貰えるものはあまり多くありません。

ただし、LINE Payは今年も「Visa LINE Payカードからの「チャージ&ペイ」での支払いは0.5%付与(LINE Pay残高からの支払いは対象外)となるほか、au PAYも残高からの支払いで0.5%のPontaポイント付与が行なわれます。

さらにau PAYの場合、クレジットカードから残高のチャージで最大2%(au PAY ゴールドカードの場合)の還元も得られるので最大2.5%付与となります。今年の税金請求書払いの注目サービスはau PAYといえます。ただし、対応自治体がPayPayなどと比べると少ないため、自分の支払先が対応しているか確認することが先決です。

au PAY請求書払いの対応状況

ポイントが付与されない場合でも、各スマホ決済サービスでの納付であれば手数料は不要です。そのため、普段使っているサービスを活用すると良さそうです。

なお、東京都の場合、納付書1枚あたりの上限金額は30万円までと制限もあります。詳しい条件は納付通知書などに記載されているほか、スマホ決済サービスの告知ページ等も確認しておきましょう。

PayPayとLINE Pay(チャージ&ペイ)で納付した

筆者は、'22年はPayPayとLINE Payを使って固定資産税を納付しました(東京23区)。

固定資産税・都市計画税の納税通知書には、1年分一括のほか、3カ月単位で4回に分納するための納付書が入っています。一括にしても安くはならず、またLINE Pay(チャージ&ペイ)のポイント付与も支払5万円が上限となっているため、4回に分けて納付したほうがおトクだと思います。

まずはPayPayから。PayPayの請求書払いで注意したいのは、税金の支払えるのは「PayPay残高」のみということ。買い物などで付与される「PayPayポイント」がたくさん余っていても、税金の支払いには使えません。また、PayPayを介したクレジットカード払いもできず、「PayPayあと払い」も請求書払いの対象外です。基本的に、PayPay残高に銀行等から支払金額をチャージし、納付することとなります。

使い方はシンプルで、以下の通り。

1.PayPayアプリから請求書払いをタップして、[請求書を読み取る]を選択
2.納付書兼納入済通知書の[コンビニ収納用バーコード]をカメラでスキャン
3.支払先 東京都(都税)と金額が出てくるので確認し、OKであれば[支払い]をタップ

支払い時に、PayPay残高が足りない場合は、銀行からのチャージを促す画面が表示されます。その場合、おすすめのチャージ金額が出てくるなど、細かなところまで工夫が行き届いる印象です。

以上で支払いは完了です。わかっていたことですが、ポイント付与はありません。

LINE Payも基本的な流れはほぼ同じです。

1.LINE Payアプリから「LINE Pay請求書支払い」もしくは「コードリーダー」を起動
2.納付書兼納入済通知書の[コンビニ収納用バーコード]を読み込み
3.金額と支払先を確認し、支払い方法を選ぶ

筆者は、Visa LINE Payカードを使った「チャージ&ペイ」が利用できるため、0.5%のLINEポイントが付与されました。ポイントも嬉しいですが、カード経由での支払いとなるため銀行チャージが不要なのは、使い勝手としてはとてもよいと感じます。

スマホ決済黎明期だった2020年はPayPayで1.5%~、Visa LINE Payカード+チャージ&ペイ納付は最高3%付与と、税金を納めるだけでポイントがもらえるという美味しい状況でしたが、さすがにこうした大盤振る舞いは続かないようです。しかし、手数料が無料かつコンビニなどにいかずに支払えるだけでも十分便利ではあります。