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マイナポイントは一番使いやすい「PayPay」に決めた
2020年9月2日 12:01
9月1日にマイナポイント事業の付与がスタートした。連携先のキャッシュレス決済サービスは“1つのみ”という制限があるマイナポイントだが、9月に入っても筆者はまだ登録するサービスを決めあぐねていた。「実用性」や「オマケ(金額チャージによる追加ポイント付与)」など、サービスを選択する要素はさまざまあるが、常日頃から「決済はエンターテインメントである」を持論にしている筆者としては、少しでも“面白い”サービスを選びたいと考えていた。
その点では、「1等1,000万円の“くじ引き”」があるメルペイや、それよりトップ賞の金額こそ少ないものの「100万円が10人に当たる」というPayPayあたりは、エンターテインメント性をよく分かっていて非常にグッド!だ。
一方で、毎年1月のラスベガス詣での際には定期的な投資を忘れないという生粋のギャンブラーである石野純也氏は、さっそくメルペイに食いついている。
人と同じものでは面白くないと考える筆者だが、「だったらPayPayにするか……」とも思ったりするが、すると石野氏はTwitterでこう反応してきて、なかなかシャクに触る感じで素直にPayPayを選ぶのもどうかと思ってしまう。
お勧めです! みんな登録してますし。https://t.co/bL2MAaKBZt
— Junya ISHINO/石野純也 (@june_ya)August 27, 2020
マジョリティを選ぶのはあまり好みではないが、実のところマイナポイントでPayPayは一番人気らしい。
ICT総研の調査でも同サービスが圧倒的トップだ。そんなこんなで悩んでいたわけだが、仕事で忙殺されているうちに8月が終わってしまい、本稿を執筆しているのも9月1日の深夜だ。楽しみの1つだった、くじ引きキャンペーンの「マイナポイントペイペイジャンボ」は8月いっぱいで終了してしまい、いよいよ後がなくなった。
初志貫徹は達成できなかったが、「あぁもう、無難なサービスでいいか」というところに落ち着いた。
「決済金額に対して25%、最大で5,000円」というマイナポイントだが、25,000円を使い切るにはそこそこ使える場所を選ぶ必要がある。その点では、温泉街のキャッシュレス化にも貢献していて、ガード下の小さな商店街でも“のぼり”を見かけるPayPayは、使うにあたって困ることはまずない。筆者の度重なる取材でも、たびたびPayPayが○○Pay利用率の基準とされているなど、業界トップであることは揺るがない。
登録は非常にシンプルで簡単
そんなわけでPayPayだが。9月1日のポイント付与開始以降のマイナポイント登録は非常に簡単だ。マイナポイントアプリのダウンロードさえできれば、公式サイトに画面付きの詳しい手順が載っているので迷うことは一切ない。
手順としては、PayPayアプリを起動してホーム画面の「マイナポイント」をタップし、あとはマイナポイントの取得方法を選択すればマイナポイントアプリに切り替わるので、マイナンバーカードをかざした状態でパスワード(4桁の数字)を入力するだけでいい。
これで登録が完了したので、あとは使うだけだ。今回は「チャージでもらう」を選択しているので、チャージすればすぐにマイナポイント分の金額が付与される。ここはみみっちく都度チャージするよりは、一気に最大金額である2万円を投入してしまおう。
記事執筆や実験のため複数端末にPayPayアプリを入れている筆者だが、今回利用したiPhone 8では本人確認や銀行口座連携していない代わりに、利用回線であるソフトバンクの「まとめて支払い」の連携が行なわれている。
これは長期利用特典でPayPayが付与されるため、それを受け取るために設定したものだが、「PayPay利用」と「キャリア決済の活用」を同時に推進するためにこういった仕掛けを用意しているのはなかなか賢いと思う。チャージ後に残高を確認すると分かるが、すぐに5,000円分のボーナスが付与されており、残高が25,000円分プラスされている。
そんな感じで今回はPayPayを選んだわけだが、まだまだ日本には現金オンリーという店が多いのも事実だ。
PayPayでは「全国550万の店舗すべてでPayPayを使えるようにする」という目標を掲げているが、今年4月時点で220万店を突破しており、目標の過半数に達するのも時間の問題かと思われる。現金以外には「PayPayのみ使える」という店舗も少なからずあるため、財布に現金をほとんど入れていない筆者としては、こうした店舗に出くわしたときに残高をうまく活用していきたいと思う。