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iPhone 16e登場 新モデムやAI強化で99800円から
2025年2月20日 01:16
アップルは20日、iPhoneの新モデルとして「iPhone 16e」を発表した。日本では2月21日から予約を受付、2月28日から販売開始する。ストレージは128GB/256GB/512GBが選択可能で、Apple Store価格は128GBが99,800円から、256GBが114,800円から、512GBが144,800円から。カラーはブラックとホワイト。
6.1型/2,532×1,170ドットの有機EL「Super Retina XDRディスプレイ」。SoCは「A18」を搭載し、Apple IntelligenceなどのAI機能に対応する。16コアNeural Engineは、大規模な生成モデル(LLM)に最適化され、A13 Bionicチップよりも最大6倍速く機械学習(ML)モデルを実行できるという。
また、Appleが開発した初のセルラーモデム「Apple C1」と組み合わせて、高パフォーマンスと長時間のバッテリー駆動を実現する。
iPhone SEの後継モデルとなり、端子もLightningからUSB Type-Cに変更される。Face IDを搭載し、iPhoneのロック解除、支払い時の認証、アプリへのサインインなどで顔認証を活用する。外形寸法は146.7×71.5×7.8mm、重量は167g。IP68等級(最大水深6mで最大30分間)の防水対応。
iPhone 16eはアクションボタンを搭載し、カメラやフラッシュライト、Shazam、ボイスメモ、集中モード、翻訳、拡大鏡などに割り当て可能。Apple Intelligenceを基盤とする「ビジュアルインテリジェンス」にも対応し、テキストを要約してコピーしたり、テキストを別の言語に翻訳する、電話番号やメールアドレスを検出して連絡先に追加する、といった使い方も可能となる。
なお、iPhone 16シリーズで搭載する「カメラコントロール」は、iPhone 16eには非搭載となる。
リアカメラは1つだが、ツーインワンの「48MP Fusionカメラ」。35mm換算の焦点距離は26mmだが、2倍の望遠ズーム(52mm)に対応し、「1つで2つのカメラがあるのと同等の光学ズーム」としている。また最大10倍のデジタルズームに対応する。
ビデオは最大60fpsの4Kドルビービジョンでの収録が可能。また、AirPods、Apple Vision Proなどで利用可能な「空間オーディオ」でのビデオを撮影に対応する。フロントカメラは12メガピクセルの「TrueDepthカメラ」。
Appleの衛星機能にも対応。ユーザーが携帯電話通信やWi-Fiの圏外にいる時に、衛星経由でテキストを送信できる。衛星経由の緊急SOSにも対応する。
iOS 18を搭載し、メッセージアプリはRCSに対応。4月初旬には、日本でもAI機能の「Apple Intelligence」に対応する。クリーンアップツールでは、画像の中の不要な要素を簡単に消すことができ、写真アプリでは、自然な言葉づかいでの写真やビデオを検索できるようになる。
Image Playgroundでは、ジェン文字でぴったりの絵文字を作ったり、作文ツールの新しい機能強化によって文章をよりダイナミックに変更できる。また、Siriにタイプ入力できるようになり、Siriの会話能力が向上。Siriは、1つのリクエストから次のリクエストへと文脈を保つこともできるようになる。
「作文ツール」とSiriにChatGPTがシームレスに統合されることで、ユーザーはアプリケーションを切り替えなくてもChatGPTの知識を活用できる。Apple Intelligenceを動かす生成モデルのほとんどはデバイス上で動作し、プライバシーを保護する。
バッテリー駆動時間はビデオ再生で最大26時間、オーディオ再生で最大90時間。30分で最大50%の高速充電に対応する。ワイヤレス充電はQi充電器対応。USB-C充電ケーブル(1m)が付属する。
iPhone 16eの登場にあわせて、iPhone SEは販売を終了。Touch IDやLightningポートを備えたiPhoneは、日本市場の現行ラインアップからなくなった。