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1,000万円につられ、マイナポイントは「メルペイ」に決めた
2020年8月27日 08:30
9月1日からスタートする「マイナポイント」。決済サービス各社の上乗せ合戦もひと段落したところで、筆者もどのサービスに登録するか、検討してみた。
マイナポイント、5千円に“プラス”がもらえる決済サービスは?
お得感で言えば、2,500ポイントぶんの独自還元がある「d払い」だろう。マイナポイントの5,000円と合わせて、合計7,500円ぶんのdポイントになるのは大きい。
ただ、筆者が普段使いしているのはKDDIの「au PAY」。コード、Apple Pay、プリペイドカードと、決済のインターフェイスが多彩で、これらを共通の残高で使えるのが便利なため、愛用している。auじぶん銀行のリアルタイムチャージを活用して、デビットカード感覚で使えるのも、普段使いに向いている理由の1つだ。
とは言え、残念ながらau PAYは上乗せが1,000円で、d払いと比べると少々小粒な印象が否めない。コード決済で後発だったゆえに、もっと気持ちのいいキャッシュバックが来るかと期待していたが、肩透かしだった。「PayPay」も対応店舗が多いため、まあまあ利用頻度が高いが、こちらはなんと上乗せはなし。代わりに、抽選で100万円が10名に当たるキャンペーンを実施している。
そこで、抽選まで視野に入れて検討してみたが、インパクトの大きさで群を抜いていたのが「メルペイ」だった。
わりとお得なメルペイ。さらに1等1,000万円!
メルペイは、上乗せと抽選の二段構え。まず、7月から8月に申し込むと、チャージ金額に対し、10%のポイントがつく。最大で1,000円までということで、1万円チャージすれば上限に達する。メルカリはもっぱら不用品の売却専門の筆者にはあまり関係ないが、メルカリでの購入で、さらに5%ぶん、最大1,000円の上乗せがある。
メルカリと書いてあるため、メルカリ限定に見えてしまって分かりづらいが、メルペイでの決済も25%、5,000円までの還元を受けられる。チャージで1,000円の上乗せは、8月いっぱいまで。
その上で、さらに9月までの申し込みを対象にした抽選も実施している。1等の金額は、驚きの1,000万円。当選人数は1人のみだが、2等の100万円も10名に当たるため、PayPayよりも期待値は高そうだ。
1,000万円も100万円も、あくまでポイントで付与されるが、iDとコード決済のどちらでも使えるメルペイなら、1,000万円程度なら使い切れる自信がある。射幸心が煽られまくった筆者は、メルペイを登録することにした。当たったら何を買おうかと考えるのが、楽しくて仕方ない(笑)。
1,000万円当選確率を考えてみる
どうせ当たらないでしょ……と思われるかもしれないが、計算してみると、確率はそこまで低くない。まず、マイナポイントに必要なマイキーIDを取得している人の母数が少ない。8月25日の総務大臣会見では、その数字が400万と発表された。メルペイの登録期限の9月30日までに、これが10倍に増えることはないだろう。現状では2週間、100万ペースで増えているが、加速したとしても多く見積もって1,000万前後だ。
しかも、これはあくまで母数。マイナポイント事業に登録している事業者の数は非常に多いため、単純に割ると、1サービスあたり20万もユーザーがいないことになる。下手をすれば、1万に届かないサービスもあるはずだ。幸い(?)なことに、いわゆるコード決済の中で、メルペイは後発でユーザー数もそこまで多くない。ユーザー数は600万人で、1,000万を超えた他のサービスに比べると、やや少なめだ。
各社とも、正確な人数を公表していないため、申し込んだ人の数は推測するしかないが、8月14日にMMD研究所が発表したマイナポイントの調査結果を見ると、メルペイを登録したユーザーは、全体の5.1%にすぎない。ユーザー数を踏まえると、健闘している方かもしれないが、少ないことは確かだ。
現時点でのマイキーID登録者数にこの比率を適用すると、人数は20万4,000人。9月までに倍増したとしても40万人で、1/40万だったら、何となく当たる望みもありそうだ。1等で1/1000万以下、1,000万円の2等でも1/500万以下のジャンボ宝くじと比べると、当選確率は10倍以上高い。
1/40万というと、まだまだ当たりづらそうだが、2等の1/4万だったらどうだろうか。なんとなく、望みが出てくる数字だ。射幸心が煽られると言っても、ギャンブルとは違い、元手はいらない。
このビッグウェーブには、乗るしかない。
そんなわけで、筆者は、マイナポイントはメルペイで申し込んだ。手順は非常にシンプルだった。メルカリアプリからマイナポイントアプリを起動し、4ケタのパスワードを入れたあと、マイナンバーカードをスマホでタッチするだけ。撮影しながらでなければ、1~2分で終わる作業で、ハードルは非常に低かった。
マイナポイントはWAONやd払いやPayPayを登録しよう
懸念しているのは、こんな記事がうっかりバズってしまうこと。マイナポイントにメルペイを登録する人が増えてしまえば、上の試算が台無しになりかねない。できれば、掲載日は10月以降にしてほしかった。
せめてもの抵抗として、真面目な読者の皆様には、登録者数がダントツに多いPayPayや、上乗せ額の多いd払いを、強くオススメしておきたい。還元額の大きさでは、WAONもお得だ。メルペイのことは、ぜひとも忘れていただきたい。