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一人ひとりができる新型コロナ対策
2020年4月16日 17:50
新型コロナウイルス感染症に備えて一人ひとりができる対策について、首相官邸や厚生労働省等で、様々なチラシ等を作成している。これらを通して改めて、心がけていれば誰にでもできる基本的な防止策を確認していこう。
まず、3つの密の1つである「密閉」について、部屋が広ければ大丈夫で狭い部屋は危険というものではなく、カギは「換気の程度」にあるとしている。
窓を開けることによる換気は、2方向の窓、あるいは窓と入口のドアを開け、風の流れを作る。数分間全開にすることを、毎時2回以上確保することを推奨している。また乗用車やトラックのエアコンは「外気モード」を推奨。電車やバスでは窓開けに協力するよう呼び掛けている。
「密集」については、他の人とお互いに手を伸ばして2m以上の距離を取ることを推奨。スーパーのレジなどに並ぶ際は、前の人に近づきすぎないよう注意喚起している。
飲食店の座席では、隣の人と一つ飛ばしに座る、真向かいに座らず互い違いに座ることが有効と紹介している。またエレベーターが混み合っている場合は1本遅らせたり、階段を利用することを推奨している。
「密接」については、「5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛沫(3,000個)が飛ぶ」というWHOの報告を紹介。対面での会議や面談が避けられない場合には十分な距離を保ち、マスクを着用すること、エレベーターや電車の中では会話や携帯電話での通話を慎むこと、家族以外の多人数での会食を避けること、スポーツジムなど多人数かつ室内での呼気が激しくなる運動を避けることを推奨している。
また喫煙も、近くにいる人との「密」に注意するよう呼び掛けている。
新型コロナウイルスを含む感染症対策の基本として、「マスクの着用を含む咳エチケット」と「手洗い」の2つを挙げる。
咳エチケットとして、「マスクの着用」「ティッシュなどで鼻と口を覆う」「とっさの時は袖や上着の内側で覆う」「周囲の人からなるべく離れる」という4つの行動を挙げる。くしゃみや咳による飛沫にウイルスが含まれているかもしれないことを意識し、ほかの人にうつさないためにもこれらの行動をするよう呼び掛けている。
手洗いについては、様々なものに触れることで手にウイルスが付着している可能性があるとした上で、外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめに洗うよう呼び掛けている。また、爪を短く切ること、手洗いの前に時計や指輪を外すことを推奨している。
マスクについて、風や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことが、感染症拡大予防には何よりも重要とした上で、使い捨てマスクがない時の代用品の使用について紹介。口を塞げるガーゼマスクやタオルなどにも、飛沫を防ぐ効果があるとしている。
また環境省は、マスクの捨てる際の注意事項を公開。「ごみに直接触れない」「ごみ袋はしっかりしばって封をする」「ごみを捨てた後は手を洗う」ことが重要であるとしている。
食料品については十分な供給量が確保されているとした上で、落ち着いた購買行動を要望。過度な買いだめや買い急ぎはせず、必要な分だけを買うようにすることを呼び掛けている。
そのほか、「感染したかも」と思った時の行動や、医療機関を受診するときに気を付けることなどをまとめた、「新型コロナウイルスQ&A」を公開している。