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自粛の日々の自宅レジャー、親子でうどん打ち
2020年4月29日 09:15
非常事態宣言が発令されて、ゴールデンウイーク明けまで「StayHome」な子どもたち。わが家の娘はテレビ→ゲーム→マンガ→プライムビデオ→YouTubeをリピートし続け、たまに算数ドリルを開いたふりをするような日々であります。こんなご時世だからしょうがない、かもしれませんがあんまりですよね。ということで自宅レジャーの一環として「うどん打ち」に挑戦することにしました。
数百円で楽しめる自宅うどん打ち
昨年末に地域の学校・ボランティア主催の「体験うどん打ち」に参加したので、もう一度自宅で再現してみよう、という試みです。外出自粛とはいえ、スーパーには行くので、ついでに100均で必要なものを揃えました。
それがこちら。めん棒、直径30cmのボウル、ラップ、ゴミ袋の4点。しめて440円也。これら、記事のために買ってますが、ラップやゴミ袋なんてご家庭にありますし、30cmぐらいのボールもたいていありますね。そうなると「めん棒」だけが必要とも言えます。その場合110円しかかかりません。
そして、用意する食材は、うどん粉(中力粉)/500g、塩/25g、水/220mlのみ。うどん粉(中力粉)は100均にはあまり置いていないと思います。が、大きなスーパーには普通に置いてます。1kgで310円でした。ガラスボウルの少量のうどん粉は「打ち粉」として使います。あとで麺を伸ばしたり切ったりするときにまぶすためのものです。打ち粉はコーンスターチや片栗粉でもOK。
さっそくうどんづくりスタート
まずは水に塩を入れてよく溶かしておきます。次に「こね鉢」代わりのボウルに粉をすべて入れて、溶かした塩水を少量入れてかき混ぜます。なんとなく、粉をしっとりさせるような感じというか、粉同士が徐々にくっついていくイメージです。
この塩水投入を数回(3回から4回に分けて)行なうと、そぼろ状になっていきます。そぼろ状ということは、つまりバラバラな状態。これをぐいぐいこねて団子状にしていくのはお父さん・お母さんがやりましょう。結構な力技なので子ども任せではラチがあきません。
団子状と言っても、元がそぼろ状なので、素人にはキレイな塊にはなりません。ところどころヒビ割れていたり「強引に玉にした」感が満載ですが、大丈夫。この後「踏む」ことでヒビ割れがみごとに解消されます。
生地を「踏む」という非日常感=レジャー感
生地の団子化に悪戦苦闘したら、次はうどん生地を踏む工程。ゴミ袋に入れて踏みますが、直接ゴミ袋に入れるのに抵抗があったので、わが家ではラップで挟んでからゴミ袋へ。ラップがヒラヒラしてくっついてめんどくさいので「やっぱり直接でいいかも」とも思いました。
ゴミ袋の上から生地に乗って、時計のように回りながら踏み広げます。つま先に体重をかけたり、かかとに体重をかけたりしながら、なるべく均一な厚さをイメージしてMサイズのピザぐらいに広げます。子どもの体重だと心許ないので、ここでもお父さん・お母さんの仕上げが必要です。
踏み広げた生地はボウルに戻し、再び団子状にしますが、ここでも団子状にはなりません。折り込んで丸くなればOK。どうせまた踏むので大丈夫です。
この生地踏みを計3回繰り返してから30分から1時間ほどラップして寝かせます。が、生地踏みは1回でもかまいません。事実、「体験うどん打ち」では時間の制約があるので生地踏みは1回でした。それでもコシがあっておいしかったので、踏む回数はお好みです。兄弟姉妹がいれば、何度か踏むのも楽しいかと(しっかり順番が回ってくるので)。
「のし板」などないのでテーブルで代用
生地を寝かしている間に「うどん打ち」の準備です。通常、「のし板」なる板で生地をのしていく=伸ばしていくようですが、粉をこねる「こね鉢」同様、そんなものは普通のご家庭にはありません。なのでテーブルを使います。
テーブルをラップで覆えば簡易のし板の完成。広々としていて、市販の「のし板」よりこちらの方がやりやすいのではないか、と思ってしまいます。
簡易のし板(テーブル)の準備ができたら、寝かした生地をもう一度踏みます。30分ほど寝かせたら、なんだかいい感じの生地になってます。表面しっとり、なんともいえない弾力。早くも「うまくいきそう」な予感がします。ちなみに、生地踏みを1回だけにする場合は、踏む前に生地を30分から1時間ほど寝かせます。
生地を踏み広げるとおおよそ直径20cmから25cmぐらいになりました。これをめん棒の長さ以上にまで伸ばします。まずは円の全方向に伸ばして少し大きくするイメージ。
その後、めん棒に巻き付けてトントントンと前に押し転がしながら生地を左右に広げます。それをタテヨコ何回かやっていると、36cmのめん棒を超えるぐらいまで広がります。プロが使うような長いめん棒だともっと薄く広がり、だんだんと四角形に伸びていきますが、100均の短いめん棒だとこれぐらいが限界。しかしながら、それでも十分です。
太かったり細かったりが、自宅うどん打ちの醍醐味
生地を伸ばしきったら折り畳み、麺を切る工程に。麺切包丁は普通の包丁で代用です。が、やはり切りづらさは否めません。
子どもはとくに力が弱いのでギコギコやりがちなのですが、ぐっと押し込むように切った方がキレイに切れます。包丁の峰の先に手を添えて押し込むと切りやすいことを発見しました。太さがマチマチなのはご愛敬、というか、むしろ自宅うどん打ちの醍醐味。「太すぎ〜」とか言いながらキャッキャ切っていくのも楽しみのひとつです。
そんなこんなで切り終わり、うどん玉ができました。なんとなく6玉にしましたが、家族4人なら4玉でちょうどいいぐらいの量となります。
たっぷりの湯で湯がくこと10分ほど。麺の表面が透明な感じになってきて、うまそうな感じです。太かったり細かったりするので、均一に湯がいていることにはなってませんが、そんなことは気にしません。7分ぐらいから試しに食べて、ゆで時間を決めればよろしいかと思います。
ゆであがりを冷水にさらせば「ざるうどん」の完成。ピカピカしています。食べてみると強いコシ。踏んだ甲斐がありました。所要時間はざっと3時間ほど。冷凍うどんをゆでれば1分な話も、こうしてイチからつくるとそれなりに家族の思い出になります。
新学期もスタートせず、天気がよくても自粛な日々に「自宅うどん打ち」の遅めランチはいかがでしょう。費用はわずか数百円、親子で役割分担するうどんコミュニケーションで、コロナ疲れを少しでも解消しましょう!