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コクヨ×アンカーの「Anker Smart Pouch」でテック小物の持ち運びを解決

アンカーがコクヨと共同開発した「Anker Smart Pouch」は、アンカーらしい工夫が加えられた使いやすいテックポーチです。11月14日に直営店やAmazonなどで発売開始し、価格は3,980円です。試用品が提供されたので試してみたところ、使いやすい製品に仕上がっていました。

アンカーカラーで使いやすいポーチ

Anker Smart Pouchは、テック系の小物を収納して持ち運ぶためのポーチです。ベースとなったのはコクヨの「もちはこ」シリーズのツールペンスタンド「Haco・biz」でしょう。本来はデスクのステーショナリーをまとめて立てて収納する用途のようですが、内部デザインなどを変更したのがAnker Smart Pouchです。

これは発表会での展示。アンカーの充電器やケーブルに加えペン立てとしても利用できる最も大きいメインポケット(充電器が収められている部分)は中央に中仕切りがあり、これはサイズ変更可能

ブラックのボディにブルーの縁取りがデザインアクセントで、ブルーを基調としたアンカーのコーポレートカラーでしょう。外観デザインは踏襲していますが、一部デザインの変更もあります。特に上部にあった持ち手が省かれているのは意図を感じるところです。長方形のデザインは変わらず、バッグ内での収まりも良好です。本体サイズは約230mm×160mm×50mmです。

ぐるっとファスナーを開けると、フラップが開いて自立する仕組みで、側面のボタンを留めれば安定して自立します。メインのポケットは中央の仕切りで分割されていますが、位置を変えることができます。また、大小さまざまなポケットがあり、小物をたくさん収納できます。

周囲のファスナーをぐるっと開けるとフラップが開く。アンカーカラーのブルーカラーになっている

ベース製品との最大の違いは、開いたフラップ側で、ケーブルホルダーとペンホルダーに変更された点です。ケーブルホルダーはベルクロでケーブルをまとめるもので、2つのホルダーがあります。ペンホルダーは通常のペンでも良いですが、どちらかといえばタブレット用のペン(Apple Pencil)を想定したものです。

色々なものをどんどん入れられる。ケーブル、充電器、ワイヤレスイヤフォン、ワイヤレスマイクなどなど。まだ余裕があるので、USBメモリやSDカード類を入れても良さそうだ

フラップを開いておくと、スマホやタブレットを置いて使うのにちょうど良い角度になります。ペンを挿入していると少し不安定ですが、操作にペンを使う状況なら問題ありませんでした。

これは飛行機内だが、タブレットスタンド代わりにも使える。エコノミーの狭いテーブルでも余裕があり、充電ケーブルなどを取り出すのにもまとめておけるので便利。端末の下には撮影用にSペンが入ったままだが、この状態はあまり安定しないので一時的に抜いた方が安定する

普段は充電器、ケーブル2本、録音用マイクと受信機、ワイヤレスイヤフォンなどを持ち歩いています。今までは小さなハードケース2つに分けて入れていましたが、Anker Smart Pouchでは、きれいに収まりました。Galaxy Z Fold6用にSペン Proを持ち歩いていたので、これも収まりが良いです。

まだスペースに余裕があるので、普段は使わない海外用の変換プラグなども入れていますが、ほかにもカメラのバッテリーやメモリカードを収納するのにも適していそうです。マウスやテンキー、モバイルバッテリーも入るでしょう。

アンカーが得意とする充電系のグッズやワイヤレスイヤフォンの収まりが良く、それに加えて、個人ごとに必要なグッズを収納できる余裕があります。外ポケットには、もともとコクヨのノートがぴったり入るということのようですが、iPad miniも入りそうです。

コクヨのノートがピッタリ収まる背面ポケット。iPad miniも良さそう

テックポーチはさまざまなデザインがありますが、比較的高さがあること、そのぶん厚みが抑えられていること、自立してスタンド代わりになることなどがAnker Smart Pouchのメリットでしょう。逆にいえば、バッグ内の面積は比較的大きいので、サイズ感には注意が必要そうです。

側面のタグのようなものは自立用のストッパー。この状態だと安定して自立しない
このようにボタンで留めれば安定して自立する

普段のテック小物をまとめて持ち歩き、すぐに取り出せるテックポーチとして、多くの小物を詰め込めるAnker Smart Pouchは、テック用にきちんと改良が加えられていて、好感が持てる製品に仕上がっています。

小山安博