いつモノコト

スピードメーターのような表示、高精度で簡易ログ付 SATOの温湿度計

佐藤計量器製作所(SATO)の「デジタル温湿度計 ルームナビ PC-7700II」

仕事部屋に設置した高精度なテストーの温湿度計を以前に紹介しているのですが、高精度な製品の味を知ってしまうと、そうでない製品は残念感が出てきて買い替えたくなるのが困りもの。具体的には、寝室に置いていた1,000円ぐらいの温湿度計の表示がどうにも頼りないので、もっと精度がいいものに替えたくなってきました。

もっとも、1万5,000円近くするテストーの温湿度計をポンポンと追加購入するのも難しい(あるいは面白くない)ので、価格は抑えつつ“なるべく高精度で”という条件で、ほかのものを探しました。寝室にはGoogleのNest Hubを設置してあるので、時計やカレンダー表示は不要、欲しいのは純粋な温湿度計です。

今回買ってみたのは佐藤計量器製作所(SATO)の「デジタル温湿度計 ルームナビ PC-7700II」です。Amazon.co.jpで3,915円でした。

温度と湿度を表示するだけのシンプルな製品ですが、液晶のバーグラフ表示が付いていて、自動車のメーターのように視覚にも訴えるデザインになっています。また過去の最高・最低の温度と湿度を表示する簡易ログ機能もあるので、夜間や留守中の変化も把握できます。この履歴をリセットするボタンも用意されています。電源は単4形乾電池1本で、マンガンとアルカリのどちらも対応、想定される電池寿命は約1年です。背面にスタンドが搭載され、卓上の設置、壁掛けの両方に対応します。

温度計は多くの製品で±1℃など、十分に精度が高くなっているので、私の中であまり争点ではなく、やはり重視したいのは湿度計の精度です。本製品の湿度計の精度は、温度が15~35℃、湿度が40~70%rhの範囲において、±5%rhとなっています。それ以外の条件では±7%rhです。

家庭用の製品において、安価なものや置時計に付いてる湿度計の精度は、±10%rhぐらいが一般的です。実際の測定精度は製品ぞれぞれで、数字が10%rhもずれることは普通あまりないと思いますが、これまで使っていた製品は温度と湿度の両方で少し誤差が目立ち、頼りない感じでした。

仕事部屋で使っているテストーの温湿度計「608-H2」の湿度の精度は±2%rh(温度の精度は±0.5℃)で、我が家ではこれが温湿度計の基準です。今回買った「PC-7700II」を隣に置き、湿度がなじんでから見てみると、2台はおおむね同じ値を表示し、良い意味で驚きました。仕様上の精度は違いますし、湿度センサーの仕組みや測定できる分解能が違うなど細部は異なりますが、家庭の日常レベルの精度ならSATOの製品も十分に高性能といえそうです。

テストーの「608-H2」(左)とSATOの「PC-7700II」(右)

寝室はクローゼットなどに衣類を収納しているので、湿度の変化には気を使いたいです。本製品には簡易的とはいえ過去の最高・最低の温度と湿度を表示する機能があるので、日中は利用しない部屋にも最適。我が家の寝室は夏だけでなく冬も湿気が溜まりがちなので、換気のタイミングを見計らうのにも役立ちそうです。

太田 亮三