いつモノコト
家の中の電波時計に電波が届く電波時計用リピーター
2022年7月9日 09:15
専用の電波を定期的に受信して時刻を修正できる「電波時計」は、置時計、掛時計ともに対応製品が増えて、一般的といっていい存在になっています。ただ、鉄筋コンクリートのマンションなどは電波時計用の電波が部屋の中までは入りづらく、窓際でないと電波を受信できない場合は多いと思います。電波時計の掛時計を設置したものの、電波の受信に失敗し、結果として普通のクオーツ式時計として稼働している、というケースは意外に多いのではないでしょうか。
共立電子産業(共立プロダクツ)の「ケイシーズ Wi-Fi式電波時計用リピータ P18-NTPWR」は、自宅のWi-Fiルーターを経由してインターネットから時刻情報を取得し、部屋の中で電波時計用の電波を送信できる、「リピーター」と呼ばれるタイプの製品です。これがあれば、窓から離れた場所でも電波時計が電波を受信できるようになります。
製品は無線や電子機器に明るい人向けに設計されており、初期設定にはWi-Fiやネットワークを自分でセットアップできる程度の知識が必要です。稼働が始まれば特に操作する必要はありません。
本体にACアダプターを接続する必要はありますが、ケーブルはこれだけ。自宅のWi-Fiにつながり、電源を確保できる場所なら、宅内のどこでも自由に設置できます。ひとまずは、電波を受信させたい時計の近くに設置するのがいいと思います。
P18-NTPWRは、電波の送信出力を0~99の範囲で調整できます。基本的に微弱電波の範囲で、最大の送信距離は見通し10mとなっています。初期設定の送信出力は「40」(約4m)という値です。電波時計の電波は、強すぎても時計側がうまく処理できない場合があるとのことで、送信出力は自宅の環境や時計との距離に合わせて調整することをおすすめします。
私は、電波受信性能があまり良くない掛時計の製品のためにリピーターを購入したので、この時計の向かい側の壁、時計のほぼ正面にリピーターを設置しました。これで無事、時計が電波を受信するようになりました。リピーターを設置した場所は2DKのマンションの中心でもあるため、隣の部屋やトイレの中でも、(電波受信性能は普通の)電波時計が電波を受信できるようになりました。
2万円近い価格のため、導入をためらってずっと後回しにしていましたが、どうしても使いたい掛時計が見つかり、どうしても電波時計として運用したかったので、思い切って買ってみました。結果としてほかの部屋の電波時計も電波を受信できるようになり、家中(狭いですが)の時計が秒単位でビシっと揃って、とても気持ちがいいです。