いつモノコト

いつでも食べられる手軽さと美味しさ 食事宅配「nosh」

自宅で昼食を取ることが多い筆者が、最近愛用しているのが食事の宅配サービス「nosh」(ナッシュ)です。

noshの特徴は健康に配慮したメニューで、「糖質30g、塩分2.5g」という独自の栄養価基準に基づいて全メニューを自社工場で調理。一定のスケジュールで食事を宅配することができます。

健康に配慮したメニュー、ということ以上に魅力を感じたのは、料理が冷凍で届くということでした。常温や冷蔵の料理だと賞味期限が気になりますが、冷凍なら冷凍庫のスペースさえあれば自分の好きなペースで食べられると考えたからです。

料金は1回に届くセット数で異なり、6食セットは4,190円(税込)で1食あたり698円、8食セットは4,990円で1食623円、10食セットは5,990円で1食あたり599円です。送られてくる料理は基本的にはおかずのみで、ご飯やパンなどを一緒に食べたい人は自分で用意する必要があります。

noshの料金

購入数によって料金が割引になる「nosh Club」という制度も用意されており、累計購入数が10食を超えるごとに1%が割引になります(最大16.55%まで)。筆者は今年の5月にnoshに加入しましたが、2週間に1回の8食プランで現在はランク9になり、1食あたり623円が1食あたり573円に割り引かれています。

nosh Clubの割引率

配送は曜日と時間帯を決めることができるほか、配送の間隔を1週間、2週間、3週間から選択できます。配送の際には事前に通知メールが届くため、届いたセットを食べきれなかった時は、Webサイトからスキップ設定が可能です。

配送前に届く通知メール

手軽なのに美味しい料理。低糖質のスイーツやパンも

1食のサイズは縦横30cm程度で、10食頼むとかなりの大きさになります。冷凍庫のスペースがないとせっかくの料理がだめになってしまうので、最初は6食プランを頼んで実際の大きさを把握するのがお勧めです。

8食セットの箱サイズ

調理は容器の隅を少し開けてレンジで温めるだけ。調理時間は料理によって異なりますが、600Wで5分から6分近くはかかります。2人で食べようとすると単純に倍の時間がかかることになるので、食べたい時間より少し早めに準備するといいでしょう。

料理のパッケージ。左下を少し開けてレンジで温める
和風おろしハンバーグ

味については人によって評価が分かれると思いますが、個人的には冷凍食としては十分すぎるほど美味しい、と感じます。水分の多い副菜は冷凍食品という感じはあるものの、肉などのメインは味付けがとても美味しく、きちんとした器に入れ替えたらお店で出されても違和感がないのでは、思うほどです。

鮭バーグ
鮭バーグをお皿に盛り付け

多少の当たり外れはありますが、ほぼ美味しい料理ばかりです。また、メニューは毎月のように入れ替わるので、「今日はどんな料理かな」という楽しみもありますし、お気に入りの味を見つけてリピートすることもできます。

選べるメニューには、ドリアのように別途ご飯を用意する必要がないものや、1食分の扱いにはなりますがパンやスイーツといったメニューも用意されています。

ご飯入りのドリア

健康に配慮するnoshだけあって、スイーツも糖質控えめ、甘さも控えめです。甘いものは好きだけれど甘すぎるのは苦手、というわがままな筆者にもぴったりの美味しさでした。

糖質控えめのスイーツも。こちらはレンジではなく冷蔵庫で自然解凍

手軽で美味しく健康にも配慮。自宅作業の多い人にお勧め

筆者は普段自宅で作業することが多いのですが、一番仕事に集中できる昼食の時間帯はいつも悩みどころです。外食はお金がかかるというだけでなく、移動にもある程度時間がかかってしまいますし、自炊は移動しなくていいものの準備や後片付けが大変です。

noshを体験しはじめてからというものの、忙しいときはnoshで手早く昼食を済ませ、時間があるときは外で美味しいものを食べたり、自分で食べたい料理を作ったり、という切り替えがうまくできるようになりました。レンジで温める時間はかかるものの、その間も作業を続けられるため、忙しいときの昼食としては非常に便利です。

どんなに便利でも美味しくない料理ではテンションも下がってしまいますが、きちんと美味しいのもnoshの魅力です。筆者の場合は常時6~10食くらいは冷凍庫に保存されているので、毎食ごとに選ぶ楽しみがありますし、またリピートしたくなるような美味しい料理にであうと食事が楽しくなります。ちなみに筆者が一番気に入っているのは写真にもある鮭バーグです。

便利で美味しいことばかりに注目していますが、本来の「健康に配慮した」料理であることも魅力の1つ。外食だとなかなか栄養に気を遣って食事を取るのが難しいですが、noshを食べるだけで健康面に配慮できるというのは、また違った意味で効率のよい食事とも言えるでしょう。

1食当たりの料金はセット数やnosh Clubの割引で変動はあるものの600円前後の価格帯で、ご飯を別に用意するなら700円程度、といったところでしょうか。お弁当屋さんやコンビニのお弁当でも凝ったものならこのくらいの値段になるということと、冷凍でいつでも食べられる手軽さ、健康に配慮したメニューが食べられるという点ではコストパフォーマンスも高いと感じています。

新メニューも毎週のように追加され、続ければ続けるほど安くなるnoshは、自宅作業が続くリモートワークにはとても相性のよいサービスでした。リモートワークで自宅作業が多い人は是非試してみてはいかがでしょうか。

甲斐祐樹

Impress Watch記者から現在はフリーライターに。Watch時代にネットワーク関連を担当していたこともあり、動画配信サービスやスマートスピーカーなどが興味分野。個人ブログは「カイ士伝