いつモノコト

カメラのセンサー汚れが困る。キタムラでセンサークリーニングした

カメラをソニー「α7 III」にして約3年。仕事でもプライベートでもずっと使っており満足しているのですが、2年目ぐらいから小さな不満を覚えるようになっていました。

それは「センサーが汚れる」ということ。レンズ交換式のカメラの宿命ではありますが、α7 IIIは「フルサイズ」のセンサーということもあり、これまで使っていたカメラと比べてもセンサーに「ゴミ」「ホコリ」などが付きやすいと感じます。しばらく使っていたら、カメラ内蔵の「センサークリーニング」(クリーニングモード)機能でもゴミが取れず、ブロワーなどで風を吹きかけても効果がなくなってきてしまいました。

ブロワーでもゴミが取れず

ゴミが付いたままのセンサーだと、フレーム内に空を入れた場合、あるいは製品写真などをある程度絞って撮影した際など、顕著にゴミが目立つようになり、レタッチで消すのも面倒に……。仕事の手間が増えるほか、仕事以外でカメラを使うモチベーションも下がってきます。

F5.6(SIGMA 65mm F2 DG DN) センサークリーニング前。製品の左上部脇に汚れ
F8.0(SIGMA 65mm F2 DG DN) センサークリーニング前

センサーのクリーニングは、基本的にはソニーのサービスステーションでお願いする、もしくは、自己責任でセンサーを自分でクリーニングする製品もあるようです。

自分のクリーニング能力に大変不安があるため、できればプロにお願いしたいところ。ソニーのサービスステーションでの価格は1回3,300円で、個人的には納得感ある価格です。早速ステーションに向かいたいところですが、東京は秋葉原のみ。自宅から片道約1時間となかなか遠く、またコロナ禍ということもあり、足を運べずにいました。

郵送(Web申し込み)も可能ですが、プラス2,200円かかるほか、しばらくカメラを使えなくなるのは困ります。

という話を、デジカメWatchの編集担当にしたところ、「キタムラに行くのが一番早い」とのこと。キタムラは以前からセンサークリーニング即日仕上げなど対応の早さをアピールしており、ソニーにも対応しているそうです。

調べてみると、キタムラのセンサークリーニングは、全国100店舗以上で展開中。自宅から比較的近い新宿でも複数店舗で受け付けています。

クリーニング価格は3,300円とソニーと同じですが、予約は不要で直接来店し、当日仕上げとのこと。そこで「新宿 北村写真機店」に持ち込んでみました。

新宿 北村写真機店

7月3日にオープンする「新宿 北村写真機店」店内レポート

カメラのキタムラ、センサークリーニング最短即日仕上げを国内230店に拡大

簡単な修理依頼書を記入し、修理担当の方に提出。担当の方が、実機を確認すると「結構ついてますね」とのことで大きめの汚れの場所をチェックしていきます。修理時間は40分程度とのことで、おまかせすることにしました。勢いで「ボディ外観掃除」(1,100円)も追加し、支払いは合計4,400円となります。

手渡される交換番号には、QRコードが付与されており、QRコードをスマホのカメラで読んで修理が終わったかどうかを確認できます。この順番待ち管理システムはリクルートの「Airウェイト」が使われており、試したところ30分もせずにクリーニング完了していました。

店頭では、実機でクリーニング完了を確認。完全には取り切れていないとのことでしたが、目視では汚れは確認できず。作業前にチェックした大きなゴミはほぼすべて取れているようです。

実際に撮影してみても、センサーの汚れがかなり減ったことがわかります。

F5.6(SIGMA 65mm F2 DG DN) センサークリーニング後
F8.0(SIGMA 65mm F2 DG DN) センサークリーニング後

以前は、F5.6ぐらいから汚れが見え出し、それを外して構図を決めたりしていましたが、何も考えずにシャッターを切れるようになりました。ファインダーを見ているとあまりわかりませんが、撮影画像を見るとクリーニング後もF8ぐらいから少し汚れが見えるのですが、以前に比べれば雲泥の差です。

センサークリーニング前
センサークリーニング後

1年ほど無駄なレタッチ作業やストレスを抱えていたことを考えると、正直もっと早くクリーニングに出すべきでしたが、とにかく撮影時のストレスが減り、カメラを持ち出す機会も増えました。カメラのセンサー汚れが気になっている人にはオススメです。

臼田勤哉