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移動時間を贅沢に。ソニーの最新ヘッドフォン「WH-1000XM4」

移動時間を贅沢に。ソニーの最新ヘッドフォンを買う

ソニー「WH-1000XM4」

9月に新しいヘッドフォンを購入しました。ソニーの「WH-1000XM4」です。ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドフォンで、騒音の多い場所でも静かに聞けてケーブルもいらない大変便利な代物です。

筆者は通勤時に音楽を聴いて過ごしています。これまでは主にイヤフォンを使ってきましたが、移動時間を贅沢にしたいと思いヘッドフォンの購入を決めました。それがWH-1000XM4です。44,000円(ポイント10%)でした。

発売日に届いたので、早速、中身を空けるとすぐにパッケージに簡単な接続マニュアルが記載してあります。アプリを入れて、あとはヘッドフォンの電源を入れればOK。実際には、その後アプリでの設定が必要ですが、ヘッドフォンを使う準備はすぐに完了します。

パッケージを空けるとすぐに接続マニュアルが登場する。

すぐに高音質だとわかる! AIによるリアルタイム分析

まず、WH-1000XM4をを使ってみて、その高音質に驚きました。オーケストラはホールで聴いているかのような感覚、ボーカルは目の前で歌っているかのような感覚です。

筆者の音源の殆どはCDをリッピングしたもので、ハイレゾではありません。愛用しているストリーミングの「YouTube Music」も圧縮音源なのですが、それでも音質には大満足です。

WH-1000XM4は、ソニー独自の「DSEE Extreme」を搭載し、CD音源や圧縮音源をハイレゾ級にアップスケーリングしてくれます。筆者のようなユーザーには凄く嬉しい機能で、違和感なく聞けるのが気に入っています。

出典:ソニーWH-1000XM4製品ページ

また、WH-1000XM4にはノイズキャンセリング機能が搭載されております。これは外部のノイズを低滅してくれる機能で、通勤時の電車内やカフェなどの騒音を、ほぼカットし静寂な環境を提供してくれます。

さらに、WH-1000XM4ならではの機能が「アダプティブサウンドコントロール」。止まっている、歩いている、走っている、乗り物に乗っているなど、4つの“動作”を自動で把握し、行動にあわせてノイズキャンセルの効果を最適化してくれます。

例えば「止まっています」や「乗り物に乗っています」の時は、ノイズキャンセリング効果が高くなり、嫌なノイズを取り除いてくれます。ここで言う「止まっています」は椅子に座ってリラックスしている時など。「歩いています」「走っています」の時は、ノイズキャンセリングの効き目を弱くし、外音を取り込むため、周囲の状況がわかるようになります。場所や行動などTPOに合わせて、ノイズキャンセルを“いい具合”に調整してくれます。

会話も一時停止も操作レス。「電話が楽」という驚き

もうひとつユニークな機能が「スピーク・トゥ・チャット」です。

ユーザーが発した声をヘッドフォンが認識すると音楽を一時停止し、同時にノイズキャンセリング機能から外音取り込み機能に切り替えます。そのため、例えばお店で商品を注文する時にヘッドフォンを取り外なくても、声を発した瞬間、ヘッドフォンは音楽を一時停止し、外の音が聞こえるようになります。

実際に使ってみると、とても快適で聞きやすく応答ができます。友人同士の会話でもヘッドフォンを外さずに、そのまま話し続けられます。長時間の会話は慣れが必要かもしれませんが慣れれば楽しいです。

WH-1000XM4は、通話にも使えます。本体に内蔵している5つのマイクを最適に制御し、話し声だけをクリアに相手に届けてくれる「高精度ボイスピックアップテクノロジー」も搭載しています。

筆者は、友人や家族と通話するも本機を利用していますが、相手の声がクリアに聞こえるだけではなく、自分の声も相手にしっかりと届いているようです。なんだか一人しかいない空間でずっと独り言を話しているような気もしますが、いかんせん便利です。もう手放せない。電話が超楽です。

出典:ソニーWH-1000XM4製品ページ

また、ヘッドフォンのイヤーパットにも特徴があり、低反発のウレタンを使っていることでソフトに耳を包んでくれます。気密性が高く夏は汗をかきますが、冬はちょうど良いイヤーマフになります。今年の冬は大活躍しそうです。

気密性高くふわふわなイヤーパット

旅行でもカフェでもイイ! “音楽だけじゃない”魅力

WH-1000XM4の能力を発揮するシーンの一例が、旅行などでの電車での移動時です。

大糸線の豊科駅から中央線の新宿駅までの移動中、「YouTube Music」で音楽を聞いていましたが、電車が動き始めると「アクティブサウンドコントロール」が働き、「乗り物に乗っています」モードに変わり、すぐにノイズキャンセリングが働きます。

電車の車輪の振動音や車内アナウンス、周囲の話し声、全てがある程度カットされ自分の世界に入ることができました。ヘッドバンドも柔らかく、つけ心地も良いので、3時間半の道のりも快適に過ごすことができました。

バッテリーも一度フル充電すれば最長30時間の連続使用が可能なので心配もいらないです。バッテリーがなくなっても10分の充電で5時間再生できます。忙しい朝や特急電車、新幹線などで簡単に充電ができます。

また、仕事や勉強などでよくカフェを利用していますが、混雑時は会話が飛び交い、それなりに騒がしくなります。

カフェでは、まず注文時には「スピーク・トゥ・チャット」を使い、ヘッドフォンをつけたまま注文をします。それからテーブルにつくと「アダプティブサウンドコントロール」が「止まっています」になります。シーンとした空気感により作業が捗ります。

カフェで使う場合、ノイズキャンセリング機能だけで過ごすことが多いです。音楽を聞くためだけでなく、周辺の音対策にとしても効果的に使えます。

また、本機には専用のポーチが付属しています。チャックがピンクゴールドで可愛いです。ヘッドフォンはイヤフォンより大きいので、やや扱いにくい所はありますが、このポーチはヘッドフォンを折り畳んで収納できるほか、航空機用の変換プラグと充電ケーブル、イヤフォンケーブルも収納できるので持ち運びもそれほど苦にはなりません。

筆者の鞄に入れた様子。傘の横にあるのが本機(小さいポーチ)

当初は音楽を聞くための「ヘッドフォン」として購入しましたが、使ってみるとTPOに合わせて自由自在にこなしてくれる「マシン」といった印象です。まだ、テレワークでは使っていないのですが、いずれWeb会議などでも活用していこうと考えています。

西園寺正太郎

趣味はオーディオとモノづくり、湯豆腐と鯵が好きなちょっと渋い20代