いつモノコト
どんどん縛って捨てたくなるPPバンド
2020年10月24日 19:00
一度縛ったら簡単には緩まない
PPバンドは段ボールに入った大き目の電気製品などを買ったとき、周囲にしばられている平べったい紐といえば分かるでしょうか。プラスチック製の取っ手を付けて、重いパソコンやオーディオなどを秋葉原から運んだ記憶ある人もいると思います。最近、電車であまり見かけないのは、通販で購入したり、家まで配送を依頼することが増えたからでしょう。私はといえば、この夏にボタンで風量が切り替えられる扇風機を1,980円で買ったときに、巻かれていました。
私がPPバンドを使うのは、何か段ボールで売るような商売を始めるわけではありません。むしろ、通販で購入した商品が入った段ボールなどを捨てるときにまとめる用途です。気づくと段ボールが増えています。
PPバンドは、とにかくしっかり固定できるのが魅力です。ビニールの紐で縛ったけど、ゴミ捨て場まで運ぶ途中で緩み、崩れてしまうこともありません。仮に緩んだとしても簡単にきつく締めつけられます。
もちろん雑誌・書籍や新聞紙などをまとめるのにも使えます。ビニール紐などであれば十字に縛ったりしても緩むのは私が下手なだけかもしれませんが、PPバンドなら一回巻いて止めるだけで十分です。一方で意図的に外そうと思えば、簡単に緩められるので、何かを束ねて保管しておく用途にも使えます。
PPバンドは、水に強く、手でちぎれるようなものではありません。ハサミで簡単に切れますし、火には弱いのですが、それさえ気を付けていれば、使い道は色々ありそうです。
すぐに分かるPPバンドの縛り方
PPはポリプロピレンの略で、ポリプロピレン製のバンドというわけです。表面がザラザラと模様がついているのは、滑り止めのためのようです。お店などでは、ほぼ機械で固定(圧着、融着、金具)しています。実のところこうした専用の工具がなければ使えないものだと思い込んでいました。
しかし、バンドストッパー(PPストッパーなどとも)というプラスチックの部品を使えば手で締められるのです。ホームセンターで何気なく見ていて、それを知ったときは、ちょっと感動したものでした。少し声が出たので、変な人と思われたかもしれません。
最初は、どうやって固定するのか分かりにくかったのも確かです。説明書きを見ながらやったのですが、少々悩みました。ただ、一回やってしまえば、次からは簡単です。ほかに縛って捨てるものはないかと探すほどではないものの、別にPPバンド使わなくてもいいような状況でも使ってしまうくらいには楽しいです。
私はホームセンターで購入しました。ネット通販でも取り扱っているようで、入手性はそう悪いものではありません。最初はPPバンドとバンドストッパーがセットになっているものを選んだ方が無難でしょう。長いものほど単価は安くなるのですが、一般家庭ではよほどの通販のヘビーユーザーでもない限り、最初は100mくらいのもので十分だと思います。
一度に大量に切ることがなければ、専用のカッターは不要で、普通のハサミで十分です。
締め方は簡単です。まず段ボールなど縛りたいものに巻き、20cmくらい余らせて切っておきます。手順を見れば、どういう仕組みで止めているか分かると思います。写真では、分かりやすいよう裏側(段ボールに接する面)に赤く色を付けています。
1:片方のPPバンドを取り、裏側が手前にくるように輪にして、バンドストッパーに差し込みます
2:バンドストッパーの足を折り、PPバンドの輪に入れます
3:PPバンドを引っ張って指でから押さえます
4:逆側も同様に輪にしてバンドストッパーに差し込みます
5:バンドストッパーの残った足を折り、PPバンドの輪に入れます
6:段ボール側のPPバンドを押さえながら、逆側の飛び出たPPバンドを引っ張って締めていきます
取り付けたあとは、一方の端を引っ張るだけで締まっていきます。両端を引っ張る必要はありません。
PPバンドでカバンやカゴを作る!?
PPバンドの用途は、束ねたり縛るだけではないようです。竹ひごのように格子状に編み込みカバンやカゴを作る人もいます。手芸用として様々な色も売っていて、市松模様になるように編むのが定番です。
試しに小物トレイ(のようなもの)を作ってみたのですが、これがなかなか難しいものでした。折り目を付けて組み合わせていくだけなので作業そのものは単純です。しかし、きちんと固定しながら組んでいかないと、思った方向にバンドがいってくれずバラけてしまい、なかなか手間がかかりました。それでも、道具としては、長さを測るための物差しと、切るためのハサミ、固定するためのダブルクリップ、折り目を付けるためのペンチくらいと特殊なものは不要なので、一度は作ってみても楽しいかもしれません。