いつモノコト
切れ味抜群で目詰まり知らずのおろしがね「ゼスターグレーダー」
2020年4月9日 10:00
料理で材料をすりおろす機会は意外と多いですよね。一般家庭ですりおろすものといえば薬味となるショウガやニンニク、大根などを思い浮かべる人も多いでしょう。そんなわけで各家庭に必ず1つはあるすりおろし器。種類も多様で100均などの手軽なものから高級品まで好みのアイテムを選び放題です。
筆者は長年、セラミック製のすりおろし器を使っていました。「繊維が詰まってすりおろしたものが取りにくい」「滑り止めのシリコンが弱くなってきた」など不満はありながらも、なんとなく使い続けていたのです。
そんな時に出合ったのがマイクロプレインの「プレミアム ゼスターグレーダー」です。半年ほど前、仕事で料理好きな男性の有名人や料理研究家を取材する機会がありました。そこでおすすめの調理器具をお聞きしたところ、多くの方がこぞって出してきたのが、この「ゼスターグレーダー」だったのです。
マイクロプレインは、もともと大工用品を製造していた会社で、その技術を生かしたキッチンツールをつくっているメーカーです。使っているところを見ていると本当に使いやすそうで、「私が求めていたものはコレだ!」と思い、すぐにネットで購入しました。
実際に使ってみると本当に便利。まず注目すべきは鋭い刃。突起のひとつひとつが鋭利な刃になっていて、驚きの切れ味で食材の繊維まで断ち切ってくれます。そのため目詰まりすることがほとんどなく、食材も細かくふんわりとした仕上がりです。
筆者がこれを使ってすりおろすのは、ニンニク、ショウガ、チーズ、柑橘類の皮などです。柑橘類の皮は切れ味が悪いと力を入れなければならず、力を入れるとやわらかい果肉がつぶれてすりおろしにくくなります。でもゼスターグレーダーは軽く滑らせるように動かすだけできれいに細かくすりおろすことができます。
なかでもショウガは今まで使っていたすりおろし器との差が歴然でした。セラミック製のものは、とにかく繊維が残ってしまうことがストレスでしたが、これですればほとんど繊維が残りません。すりおろす力も半分ほどで済みますし、口当たりよく細かく仕上がるので「豚の生姜焼き」もこのグレーダーを使うようになって、よりおいしくなった気がします。
全長31.8cmの細長い形状なので、鍋や大きめのボウルの上に固定させて使えるのも便利なところ。すりおろした食材はグレーダーの裏側にくっつきますが、鍋やボウルのフチを使ってポンとたたけばきれにはがれ落ちます。これがまた、気持ちいい瞬間です。
約92gと軽く、人間工学に基づいてデザインされた手にフィットするハンドルがあるので、手持ちで料理に直接すりおろしたものをかけることもできます。筆者はパスタをつくった時、このグレーダーでパルミジャーノチーズをすりおろしてかけるのがお気に入り。チーズが粉雪のようにふんわりとしていて、パスタのうまさが倍増します!
筆者はまだやったことはありませんが、和食の仕上げにすりおろした柚子の皮をかけたりする時にも便利そうです。
使い終わったグレーダーはさっと水で洗い流すだけできれいになります。ただ、ショウガをすりおろした後は細かな繊維が目に引っかかって残ることも。そんな時はスポンジでさっと洗えばOK。刃は一方向にしか立っていないので、刃に沿って一方通行で洗えばスポンジが刃に引っかかってボロボロになることもありません。どうやら食器洗浄機も使えるらしいので、お持ちの方はより便利だと思いますよ。
とにかく切れ味がいいので、タマネギやニンジン、レンコンなどの野菜、ナッツ類やチョコレートなどにも使えます。「すりおろす」というより「削る」「細かく切り刻む」という感覚に近いかもしれません。
私が取材した料理家の方は包丁の収納ケースに入れている方もいましたが、筆者の家の包丁収納には収まらないのでラックのフックに引っかけています。ハンドル部分のカラーバリエーションも豊富なので、キッチンを華やかに彩りたい人にもおすすめの商品です。
価格は3,000円とすりおろし器としてはお高めですが、こういう便利なキッチンツールがあると料理をつくるのが楽しくなるもの。実際、筆者もこのアイテムを使うようになって、おっくうだったすりおろしの作業を積極的にするほど楽しくなりました。ぜひゼスターグレーダーを使って、今までになかった切れ味と使い勝手を体感してみてください!