いつモノコト

G-SHOCK史上最大「GXW-56」シリーズのブラックモデルに一目惚れ

今回は筆者が普段愛用している腕時計を取り上げたい。腕時計は何本か持っているのだが、その中の1本がカシオのG-SHOCK。とにかくデカい「GXW-56BB-1JF」というモデルだ。

最近はスマートフォンが時計がわりという人も多いようで腕時計を付けない人もよく見かけるが、筆者は昔から腕時計を付ける派である。時間だけを見るのにスマホを取り出すのも面倒だし、何より腕時計が好きというのがある。

さて、このGXW-56BB-1JFが発売されたのは2016年7月。そのルックスに一目惚れした筆者は発売と同時に購入したのだった。モデルにもよるがG-SHOCKはすぐに品薄になってしまう場合があり、こういうときに急がないと入手が難しくなることもある。実際、このモデルも発売からしばらくは品薄になっていたと記憶している。購入価格は21,000円程だったが、現在は18,000円程度で買えるようだ。

実は、このモデルのベースとなった「GXW-56」というシリーズが以前からあって、G-SHOCK史上最大のケースサイズとして知られている。なぜ大きいかといえば、2層のウレタンベゼルやインナープロテクターを取り入れた耐衝撃構造を採用しているからだそうだ。もう見るからに「守られている」感がすごいのである。もちろん20気圧防水や防塵・防泥構造となっているので、大抵の環境では故障知らずといったところだろう。

内部の四隅に見えるインナープロテクター。実際には液晶パネルの周りをぐるりと囲んである

ちなみに本モデルのケースサイズは55.5×53.6mmで厚さが17.5mm。参考までにG-SHOCKオリジナルモデルの流れを汲む「DW-5600E-1」は48.9×42.8mmで厚さが13.4mm。G-SHOCKというのはそもそも大きめの腕時計ではあるが、やはりケースの縦横が5cm超えというのは大変な迫力なのだ。

今回取り上げたGXW-56BB-1JFは、そのGXW-56シリーズをオールブラック仕様にしたモデルだ。G-SHOCKのロゴやボタン類、表から見えるインナープロテクターもブラックに統一。そして外から見えるネジも黒っぽく塗装されている。液晶パネルも反転液晶(背景が黒で文字が白く表示される)なので、時計全体が黒い塊のようで非常に精悍に見える。ケースのデカさとオールブラックの格好良さが購入の決め手であった。

従来品では色を付けていた“G-SHOCK”のロゴがブラックとなった
ネジも黒っぽいものを採用。側面のボタンは直径約10mmもある
バンドの幅は22mm。金具ももちろんブラックだ

時計自体の機能としてはG-SHOCKのベーシックなデジタルモデルと大きく変わるところは無い。液晶は2段表示で、基本的には上に曜日と日付、下に時刻という具合。ストップウォッチやタイマー、アラームも付いているほか、ワールドタイム(世界時計、48都市対応)も搭載。海外出張の際にはこの世界時計がなんといっても便利だった。電源はソーラー充電なので、バッテリー交換が不要なのも良い。

通常の表示
ワールドタイムで香港を表示したところ

ところで、明るい場所ではとても見やすい反転液晶だが、薄暗い場所では見にくいという声がある。このモデルも実際その通り。そんなときはバックライトのボタンを押せば解決する。本モデルのバックライトはブルーグリーンにボワッと光るイメージ。明るすぎない光量と色がまるで特殊部隊の機械!? を操作しているようでなんとなくカッコいい気分になってくる。

ほのかに光るバックライト

このモデルは電波時計となっており、時刻を自動修正するためいつでも正確……と言いたいところなのだが、自動受信がうまくいかない場合が多く、気がつくと数カ月も電波を受信できていなかったりする。これは電波時計が場所や建物(鉄筋・鉄骨)によっては電波を受信しづらくなる問題として知られており、このモデルに限ったことでは無いが、たまに手動モードで電波を受信する必要があったりする。

使っていて不便を感じるのはそれくらい。なにしろ濡れても落としてもぶつけても購入以来不具合は起きていない。このタフさこそ普段使いにはぴったりなスペックなのだ。なお、購入を検討される際は実物を一度確認したい。いきなり通販で買うと、届いたときに大きくてびっくりするので。でも、初対面の人に「大きい時計ですね」なんていわれて話が弾むのも楽しい。まあ、それくらい存在感がスゴイということだ。

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。