Claude for Edu開始　答えではなく推論プロセスを導く

Anthropicは2日、大学など教育機関向けのAIサービスとなる「Claude for Education」を発表した。大学において、教育、学習、管理業務全体にAIを活用したアプローチを開発し、導入しやすくする。

特徴となるのが「学習モード(Learning mode)」。AIチャットで“答え”を提供するのではなく、学生の推論プロセスを導くための仕組みとなる。

特定の課題やトピックについて学生とClaudeとの会話をまとめた「プロジェクト」内で動作する。学習モードでは、Claudeがすぐに答えを与えるのではなく、「この問題にどう取り組むか?」と尋ねるほか、「あなたの結論を裏付ける証拠は何か?」と促し、理解を深める。また、研究論文や、学習ガイド、概要の構造化されたフォーマットなどを提供する。

教員向けの機能では、学習成果に合わせた評価基準を作成したり、学生のエッセイに個別にフィードバックを提供できる。また、事務スタッフ向けの定型的なメール回答の自動化や、文書をわかりやすくFAQ形式にする仕組みなどを導入する。

Claude for Educationは、ノースイースタン大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)、チャムリン・カレッジなどで全学で導入する。