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Vポイント最大10%還元の旅行サイト「Vトリップ」 三井住友カード
2025年3月31日 11:43
三井住友カードとカナダの旅行テック企業Hoppoerは、三井住友カード・V会員向けの旅行予約サイト「Vトリップ」を開始した。
Vトリップは、SMBCグループによる個人向け総合金融サービス「Olive」における非金融サービスの第一弾事業。Hopperの法人向け事業である「HTS(Hopper Technology Solutions)」が有するトラベル・フィンテック技術と、三井住友カードのデジタル基盤、共通ポイント「Vポイント」を組み合わせた次世代型の旅行予約プラットフォーム。
ホッパーは、北米を中心に展開する旅行サービス企業で、米国のオンライン旅行市場においてExpedia、Booking.comに次ぐ第3位の売上シェアを持つ。Vトリップでは、ホッパーが開発した価格予測アルゴリズムを活用し、旅行商品の価格変動を予測。最適な購入タイミングを通知する「価格予測」や、最大21日間価格を保持できる「価格据え置きプラン」、キャンセル時に理由を問わず全額返金できる「キャンセル安心オプション」、遅延・欠航時に代替便を自動手配する「フライトトラブル安心オプション」などを提供する。なお、各オプション価格は、予約時の旅行相場などを考慮して算出され、常に変動する。
Vトリップでは、これらの機能を日本に提供する。国内外のホテル、航空券、レンタカーの予約時にHTSの「トラベル・フィンテック」が利用可能なほか、Vポイントが貯まる・使えるサービスを実現。国内ホテルは2万軒以上、海外のホテルでも50万軒を超える宿泊施設を掲載。
対象ユーザーは、三井住友カードを持ち、VpassIDの登録がある人および、通常のV会員。既にこれらの会員である場合、新しくVトリップのアカウントを作成する必要はなく、Vpassアプリや、Vポイントアプリからシームレスにログインできる。
また、トラベル・フィンテック以外に最大10%のVポイント還元を行なう点も特徴。還元の対象となるのは、対象の三井住友カードで、Vトリップを利用した場合でカードの券種や利用サービスによって還元率が変わる
国内ホテルでは通常カードが2%、ゴールドカードが2.5%、プラチナプリファードが7%。海外ホテルでは通常カードが3.5%、ゴールドカードが5.5%、プラチナプリファードが10%の還元率となる。なお、還元されるポイントはVトリップ上の予約時には確認できない。後日VpassやVポイントの付与履歴から確認する必要がある。
「金融×非金融」はグローバル潮流 旅行で付加価値
Vトリップの提供にあたり、三井住友カード 代表取締役社長 大西幸彦氏は提携について、HTSのデジタルでオープンなプラットフォームである点に共感し提携に至ったことに触れ、“金融機能と旅行”をシームレスに融合させることで、他にはない付加価値を提供できると説明。
ホッパー共同創業者でHTS代表のダコタ・スミス氏も登壇し、「Vトリップは、ホッパーのフィンテック商品を日本で初めて展開する取り組み」とコメント。HTSでは毎日200億件以上の価格データを収集し、AIを活用した価格予測やリスク分析の高度化を進めているという。
日本特有のサービスとして、日本国内にカスタマーセンターを設けるほか、アプリ上でのAIチャットやセルフ対応機能を活用し、予約から変更・キャンセルまでスムーズなユーザー体験を実現する。また、三井住友カード会員限定の特別優待プランなど、サービス拡大も視野に入れる。
Vトリップは、グローバルに進む「金融×非金融」連携の潮流を踏まえ、三井住友カードが展開するOlive戦略の中核を担う第一弾。今後もV会員の利便性向上につながる非金融サービスの拡充を進めていく方針。
Vトリップのサービス開始を記念して、ホテル予約でさらに10%還元するキャンペーンも実施する。