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練馬区、美術館と図書館を一体整備 中村橋をアートの街に

外観イメージ

練馬区は、西武池袋線中村橋駅周辺を「だれもがアートを感じられるまち」にする「美術のまち構想」を策定した。練馬区立美術館と貫井図書館を再整備し、2025年度に解体、2029年度の全面リニューアルオープンを目指す。

練馬区立美術館と貫井図書館は、「まちと一体となった」「本物のアートに出会える」「併設の図書館と融合する」という発想のもと、建築家・平田晃久氏による建築物の実施設計を進めている。2025年度は、建築工事費や工期などを検証し、実施設計完了後、解体工事に着手。

美術館の再整備では、国宝や重要文化財から現代美術、区民の作品などを幅広く鑑賞できる環境を整える。また、子供から大人まで誰もが楽しみ、学び、語る、コミュニティを創出し、区民とともに地域文化の核となることを目指していく。

美術館と図書館の併設という特徴を活かし。新図書館には、子供たちが自由に創作活動を楽しめる「ブック・アート・キッズスペース」を設置。身近で本とアートに出会い、感動や発見に繋がる場とする。

リニューアルプロジェクト用パンフレット

「美術のまち構想」の策定にあたっては、2022年度から学識経験者、町会、商店会、PTAなどで意見を募り、2024年度には、平田晃久氏によるまちなみ整備の監修を受けて検討を重ねてきた。以下3つの将来像を掲げ、アートとまちを繋げる取り組みを進める。

  • まちのあちこちにアートなスポットがあふれている
  • 美術館、図書館を起点に新しい交流が生まれる
  • アートを軸にさまざまな活動がまちなかで行なわれている

将来像の実現に向けては、美術館、中村橋駅、南口駅前広場、商店街をつなぐ道をコリドーとし、アートを点在させることでまちを魅力的にする。また、商店街と共同で、街を舞台にアート展示やイベントを行なうアートマルシェを充実させていく。