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名古屋・星が丘ボウル跡地で商業・大学・マンションの複合開発

街区開発 全体イメージ

東急不動産と名鉄都市開発は、東山遊園が主導する新しい街区開発「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」に、定期借地権付分譲マンション事業者として参画。マンション「BRANZ(ブランズ)」を、名古屋圏における新たなフラッグシップ物件として開発する。街区の開業は2027年4月、ブランズの完成は2028年3月末を予定している。

街区開発プロジェクトの所在地は名古屋市千種区星が丘元町16-45。一期工区として東山遊園による商業施設「星が丘テラス」の増床を含めた複合ビルの開発や、椙山女学園による大学施設の新設、2事業者共同による歩行者動線や広場の一部の整備が進められる。

続く二期工区として、東急不動産・名鉄都市開発が定期借地権付分譲マンション「(仮称)名古屋市千種区星が丘元町計画」を開発する。

街区全体の開発コンセプトは「New nature, new me」。自然と触れ合い、対話し、ゆっくりと時を過ごすこと、自身のありのままの姿を大切にすること、自身の成長に必要なピースに出会うことなど、新しい小さな幸せが積み重なっていくことが真の豊かさであると考え、その豊かさを支援する街づくりを進めるとしている。

一期A区の星が丘テラス増床計画では、アウトモールとしての街歩きの楽しさをこれまで以上に創出するとともに、「自然体験・共生を体験できる店舗」や「知的好奇心を刺激する出会いに溢れる店舗」等の導入を検討。モノだけでなく価値観を共有できるコミュニティや、居心地の良い環境による新たな価値提供を目指す。

複合ビルの新設も計画されており、下層階には商業テナント、中層階にはこれまでの名古屋市図書館とは異なる新しいタイプの図書館を設置する。図書館は、千種区・東区・守山区・名東区の4区の中核となる、名古屋市初の「アクティブライブラリー」としている。

アクティブライブラリーイメージ

複合ビル上層階はオフィスおよび多目的に使えるユーティリティフロアとして整備。ユーティリティフロアはイベントや演劇などで利用できる外部貸出可能な空間として展開し、コミュニティ創出を図る。

街区の一角には椙山女学園大学が学園創立125周年記念事業の一環として「Cross Gate」をコンセプトとした新棟を建設。情報社会学部を中心とした大学施設のほか、低層階には東山遊園との協働による、社会とシームレスに繋がる「(仮称)星が丘コミュニティスペース」が設置される。

働く女性を応援するライフデザインカレッジや、課題解決型授業を実践する場、子育て支援拠点、シアター利用も可能な多目的スペース、コワーキングスペースなどの施設機能を備える。

大学新棟イメージ

ブランズについては、敷地内の緑化を積極的に推進するほか、低層部には星が丘テラスの増床部分との一体的な利用を想定した商業区画を整備予定。星が丘テラスや椙山女学園大学新棟の都市機能と自然環境を共存させた、新たなライフスタイルを提供するとしている。

物件外観イメージ

街区開発の敷地面積は既存施設を含めて18,510.24m2で、うち一期A区が11,254.35m2、二期B区が4,811.49m2。ブランズの所在地は名古屋市千種区星が丘元町1601-4(地番)。規模は地上14階・地下1階建て、総戸数129戸。