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Microsoft、社内文書もディープリサーチする「Resercher」
2025年3月27日 10:00
Microsoftは25日(米国時間)、業務向けのAIエージェントとなる「Researcher」と「Analyst」を発表した。Microsoft 365 Copilotの契約者で、新機能をいち早く使えるFrontierプログラムの利用者向けに4月から提供する。
Researcher(研究者)は、業務における複雑な調査を担うもの。OpenAIのdeep researchモデルと、Microsoft 365 Copilotのオーケストレーションとdeep search機能を組み合わせて実現する。公開情報だけでなく、自社の業務データとWebからの競合他社データなどを元に、市場参入戦略を構築したり、新たなトレンドや社内データに基づいて新製品展開の検討などを行なえる。
さらに、SalesforceやServiceNow、Confluenceなどの外部ソースのデータをMicrosoft 365 Copilotに統合できるようになる。
Researcher: A reasoning agent in Microsoft 365 Copilot
Analyst(アナリスト)は、データからインサイトを抽出するための支援を行なう機能。OpenAIのo3-miniモデルをベースに構築され、連鎖的な思考推論を使用して問題を処理し、高品質な回答を提供する。熟練のデータサイエンティストのように思考し、Pythonを実行して複雑なデータクエリにも対応できるという。例えば、複数のスプレッドシートに散在するデータから、Analystを使用して新製品の需要予測、顧客の購入パターンの視覚化、収益予測などに活用できる。
Analyst: A reasoning agent in Microsoft 365 Copilot