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JRA、競馬場指定席エリアに顔認証導入

日本中央競馬会(JRA)は、札幌・函館・新潟・東京・京都・小倉の6競馬場の一部指定席エリアにおいて、顔認証システムを4月下旬から導入する。

グローリーが6競馬場の顔認証を利用した指定席エリア通行管理業務を受託し、運用を開始する。公営競技市場初の顔認証入場になるという。

指定席エリアの入場ゲートにはゲート端末が設置されており、入場の際にQRコードをかざすことで入場できる。指定席エリアから一時退場する場合も再入場時に認証が必要となる。

顔認証システムでは、当日最初の入場時に、登録端末にQRチケットを読み込ませて顔を登録。その後は入場ゲートの認証端末に顔をかざすだけで入場できる。荷物等で両手がふさがっていてもQRチケットを準備することなく入退場が可能となる。

初回顔登録用端末イメージ
入場ゲートイメージ

また、ゲート通行時の通行監視の映像記録、モニタリング等、各入場ゲートのカメラ映像を1台のパソコンで集中管理できるため、入場管理業務を効率よく実施できるとしている。

JRAとグローリーは、23年から24年にかけて実証実験を実施しており、入場時の顔画像登録は平均約5秒、入場時の顔認証は平均約1秒で行なえることを確認。再入場のピーク時には、認証端末5台の場合で、1分間に約100名の認証を行なった。

JRAは実証実験の利用状況等を踏まえて導入を決定。導入場所の指定席を利用し、かつ顔認証による通行を希望する人を対象に提供する。リニューアルオープンした阪神競馬場では、第2回阪神競馬開催中(3月29日~4月20日)に、同競馬場の一部指定席エリアにおいて実証実験を行なう。

各競馬場の導入場所は以下の通り。

  • 札幌競馬場:3階A・B指定席
  • 函館競馬場:3階A・B指定席
  • 新潟競馬場:アイビススタンド2階B指定席
  • 東京競馬場:フジビュースタンド5階A・B・C指定席
  • 京都競馬場:ゴールサイド4階A・B指定席
  • 小倉競馬場:3階A指定席/4階A指定席・ボックスシート/5階B指定席