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BOOTHの3Dモデル販売、人気配信者きっかけで大幅伸長
2025年2月19日 18:48
ピクシブは、「BOOTH」で販売している3Dモデルの取引をまとめた「BOOTH 3Dモデルカテゴリ 取引白書2025」を公開した。伸長する3Dモデルデータ販売の背景も説明されている。
BOOTHでは、「VRChat」などでアバターとして利用されるの3Dモデルの販売が拡大している。2024年は前年までのペースと比較しても大きく伸び、取扱高は58億円超、前年比約187%と非常に大きく成長した。
2024年に入り大きく成長とした背景として、人気配信者がVRChatを取り上げ話題になったことが挙げられている。この一連の動画をきっかけにVRChatを始めたユーザーも多いとみられている。ほかにも、VRChat内のワールドが人気を博したこと、アバター衣装などの着せ替えを簡易化するツールや環境が普及したことなどの要因もあるという。
2024年の3Dモデルカテゴリでの注文件数は402万件で、前年の2倍以上。注文者数は前年比約1.5倍の21.8万人になった。注文者1人あたりの平均注文件数は前年の135%で、「一人ひとりの熱量も高まっている」としている。また、人気配信者をきっかけに初回注文者が増加した後も注文者数は高い水準を保ち、一時的なブームにとどまらず、継続的に新規ユーザーが流入していると分析されている。
ライトユーザーとヘビーユーザーの双方が盛り上がったのも特徴。2024年はどの支出額帯でもユーザー数が大きく伸びた。サブカテゴリである「3Dキャラクター」内の商品において、大きく伸長した価格帯は5,000円~6,999円だった。元々ボリュームゾーンであるこの価格帯は、2023年に14.3万件だったところ、2024年は25.5万件にまで増加している。
このほか、3D衣装や3D装飾品カテゴリもアバターの着せ替え需要を受けて伸長。3Dデータのダウンロード商品をギフトとして購入し贈る、ギフト需要(上記データに含まれる)も定着と成長をみせたとしている。
BOOTHではこうした3Dモデルカテゴリの伸長を受けて、カテゴリ構成の細分化や機能開発、キャンペーンの開催など、さまざまな施策を行なっている。